バグ報告
ミライと一緒にギルドまで来た。
「あ!ミライさん、イルドさんが探してましたよ。」
ギルド内に入ると受付の人がミライに声をかけて来た。
「ギルドマスター室までミライも一緒にお願い。」
「解りました。それじゃあ、そこの扉からお願いします。」
受付の人が杖を向けるとその先に扉が出現した。
扉を潜るとギルドマスター室にいた。
「ミライ、帰って来たな。・・・何でナラを連れて来たんだ?」
私とミライは、イルドさんに、バグだと言う呪われた召喚石を見せて説明した。
「・・・そうか。報告ありがとう。最近、同様の不具合の報告が運営に来てて、原因を調べてる所だったが・・・。」
何が原因なんだろう?
「多分だけど、特定の種族を状態異常にした上でとどめを刺したとか?」
「その線もありそうだな。ミライ、ログの方を頼めるか?」
「もうやってる。」
イルドさんはミライに支持を飛ばしミライは既に行っていた。
「ナラ、悪いんだけど、手伝ってくれる?」
目を泳がせて情報を読み取りながらミライが私に聞いてきた。
手伝うって・・・何を手伝えば良いの?
「状況の再現。今から私がいくつかの仮説を出すからそれを1つ1つ試して欲しい。」
「ライスカンパニー社として謝礼は出すので私からも頼む。次のイベントの準備で人手が足りなくて・・・。」
人手が足りない?もしかして、ライスカンパニー社は・・・。
『ブラックじゃないですよ?今はイベントや他の新作の納期が近い時から過酷になってますけどね。イルド、アレをプレイヤー:ナラに使わせなさい。』
どこからとも無く女神様の声が聞こえてきた。