ミライと名付け
「どのツラ下げてここに来たんや?」
メディさんは物凄い形相で睨みつけている。
「私だって好き好んで来ませんわよ!」
「じゃあ、何しに来たでござるか?」
シノビさんが、お嬢様に質問した。
「ギルドマスターに頼まれてコレを届けに来たんですのよ!?何で私がこんな事を・・・。」
と言いつつ、簀巻きされた何かを床に叩きつけた。
「ゔぇ!」
声と共に象の被り物が見えた。
「・・・象?斬って良い?」
「ダメ!Samurai、私を斬るな!己を斬れ!」
簀巻きにされているのはミライだった。
「・・・嫌だ。切腹じゃん。」
「・・・そうか。イルド姉とアホが迷惑かけたなぁ。」
「そうだね。多分だけど、ミライが何かをやらかして尻拭いさせられたから、簀巻きにしたんだろう。」
「我々に見張れという事でござるな?」
「後で、イルド姉様に依頼料を請求する。」
何か私以外の4人は妙に納得した表情になっていた。
「ギルドマスターから伝言ですわ。『程良く遊ばせたらギルドに連れて来い』との事ですわ。私は責任を持って届けたので。ごきげんよ!」
お嬢様はそそくさと出ていった。
「皆んなで何してたの?」
ミライは地面に突っ伏した状態で私達に聞いてきた。
養蜂熊の名前を決めてたんだよ。
「じゃあ、ウィーnがぁ!?」
ネームドさんがミライの頭を思いっきり叩いた。
「何か物凄く、ダメな気がしたからやった。後悔はしてない。あと、許してないからね。」
そういえば、ネームドさんの名付けをしたのはミライだった。
「レイカが言ってた・・・何だっけ?」
「Samurai殿、ポラリスとポーラでござるよ。」
女の子だし、ポラリスで良いかな?
「クマー!」
この子も喜んでるみたいだし。
「よし、完成したで。」
ちょうど、髪飾りも完成した様だ。