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養蜂熊の名付け
「あのさ・・・。」
「何や、ネームド?」
「召喚獣の名前は主人が決めれば良いじゃん?」
「・・・そうか。自分名前でやな思いしとるからな。」
「熊五郎とか如何でござるか?」
「グマ゛ー!!」
「そうでござるか。嬉しそうでござる。」
養蜂熊は明らかに威嚇のポーズを取っている。
「シノ、この子、女の子でしょ?吾郎はないよ。」
「せやな。ゴンザレスはどうや?強そうやで?」
「グマ゛ー!?」
完璧に嫌がってますよ!
「メディ、ここぞとばかりにボケなくて良い。」
「ナベはどう?」
侍さんが提案。
「クマァ?」
「まさか、由来は熊鍋じゃないよね?」
「・・・。」
侍さんは目線を逸らした。
「くまぁ!?」
あ、これは熊鍋が由来だ。
「自分なら何て付けるんや?」
「そうだな、小熊・・・。」
ネームドさんが、発言しようとしたと同時にお店の入り口が開いた。
「ポラリスないし、ポーラで良いのでは?」
「クマ〜。」
成る程、由来は北極星、小熊座ですか。
声のした方を向くとお嬢様のアバターがいた。
「何しに来たんや!レイカ!」
私以外は皆んな武器を構えていた。