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ナラへの疑惑



「ナラ、悪いがギルドまで一緒に来て貰うぞ。」

6階層のシークレットエリアから出るとイルドさんがいた。


「何の件か解らないと思うから一応言っておく。」


「不正な疑惑・・・ではなくて、ある者を召喚した件について詳しく聞きたい。」

赤の・・・。

「それ以上は言うな。他のプレイヤーがいる所だと、色々なネタバレや機密情報があるからマズイ。だから来て欲しい。」

『大人しく、ついて行った方がいいっスよ。運営としての権限を使おうと思えばいつでもご主人のアカウント停止等を行使できるみたいっスから。』


何言ってるの、クロちゃん?

初めから大人しく付いていくよ。



「それじゃあ、移動しようか。ワープコード:マイルーム。」

イルドさんがそう言うと、私達はギルドマスター室にいた。


「それじゃ、まずナラはどうやって、赤の部屋を見つけた?」

え?運営なのに知らないんですか?

「シークレットエリアは女神様が、他のスタッフにも秘密で作ったエリアで運営でも行き方を知らないんだよ。」


それはあの階層を越えるのに床を破壊して進む事をミライに・・・。

「成る程、ミライの差金か。」

イルドさんの表情は笑っているが、ミライへの怒りが抑え切れていないのがわかる。


「それで、倒し方は?名前は女神様から聞いていたけど、攻略法は?他のユーザーからは報告が一切ないから知っておきたい。」

赤のドレッカアさんとの戦いをイルドさんに話した。

「成る程、異なる耐性を持つ2形態に変化する特殊な行動か・・・。例の技と魔法でよく倒せたな・・・。」

例のって・・・その2つだから上手く倒せたんだと思う。



「それで、黒の部屋は?ミト様が報告してくれたけど、18:00頃に階層を跨ぐと入れるという事と滅茶苦茶強いお爺さんがいるという事しか・・・。」

『行動パターンの変化は報告入れておいた方が良いみたいスね。』

私の頭の上に乗っているクロちゃんが進言してきた。

一応、行動パターンについてイルドさんに話す事にした。


「は?他のシークレットエリアの守護者のドロップアイテムを持ち込むと弱体化するだって!?でもミト様は一言も・・・。」

あ、ミト様は他の守護者に挑まずに普通に勝ったみたいですよ?


「え・・・ゲームバランス悪いのによく勝てたな・・・。それは、ナラもか。」

私はドレッカアさんが・・・。

「そうだ、そこが本題だった。どうして、守護者が召喚出来るって解ったんだ?運営でも一部・・・というより私と女神様しか知らない情報だぞ?」

え?


「私は勿論、君に話した事は無いし、女神様も流石に言わないと思う。だとしたら、どうやって知ったんだ?」

『アタシっスよ。』

クロちゃんが手を上げていた。

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