プレイヤー:ネームド
セントの塔
この世界の中心にある塔型のダンジョン。
私は友人の勧めでココにやって来た。
「初めて見る顔だね。」
騎士風の女の子に話しかけられた。
「他のプレイヤーからはネームドと呼ばれている。見た所、初心者のようだけど、どうしてこの塔に?」
友達にこのダンジョンに行ってみなと言われたので。
「もしかして、その友人、象の・・・」
被り物してますね。
「初期設定頼んだりしてない?」
自分で設定しました。
「平土匀って本名でしょ?」
本名入れるものだと思って・・・。
「それはない。他の人にも言われたと思うけど、本名入れちゃダメだよ?このゲーム名前大切だし。・・・ここで会ったのも何かの縁だし塔の10階層までのマップ情報をあげよう。」
え!良いんですか?ありがとうございます。
マップ情報を受け取り塔の扉を開いて中へ入っていく。
「そこに居るんでしょ?ミライ。」
近くの木の影からミライが出てきた。
「ジュピターにはお見通しか。」
「ジュピター言うな。何で初心者に高難易度ダンジョンに挑ませた?」
「ヒントは30階層のボスドロップアイテム。」
「あれか。私は使えなかったから、あげてもいいんだけど・・・」
「自分で得てこそじゃ無い?」
「それもそうだね。それよりも、初期設定頼んだ私も悪いけど、名前の件、許してないからね?」
ネームドは物凄く怒気を含んだ笑顔でいる。
「いいじゃん、面白いスキルとアイテム貰えたんだから。あ、婆様!また店混んできたの?ヒナツちゃん、また明日学校で。」
「名前違う!」
ミライはログアウトした。