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セントの塔6階層4:黒への誘い
暗闇を歩き続けるとゾンビや半透明の何か、それと妖怪がコチラに近づいてきた。
が、直ぐに消え去ってしまっていた。
『近づいただけで消滅してるっスね。デザインはアレだけど効果は凄まじいっスね。』
この数珠、本当に凄い効果だ。
イブキさんに改めてお礼をしなくちゃ。
更に歩き続けると暗闇が晴れて、次の階層への階段が見えた。
よし、これで肝試しみたいな階層は終わりだ!
『ご主人!?逃げるっス!!』
え?
安心して次の階層へ足を踏み入れようとしたらクロちゃんが大声で叫んだ。
『条件は満たされた。儂の間に来ると良い。』
誰かの声がしたと思ったら、無数の手に掴まれて地面に引き摺り込まれてしまった。