唐突なオフ会2
「ジジ殿、ミライ殿が引いてるでござる。」
「そうか・・・。」
ココロさんにそう言われて、お爺さんは落ち込んでいた。
「注文は?」
ミライは皆に出す料理を作りながら、お爺さんに聞いた。
「お任せ1000で頼むよ。」
「お任せなら、一汁三菜1000ね。」
ミライはお爺さんの分も作り始めた。
「お祖父様、家族以外がおりますので・・・。」
ネームドさんがお爺さんに何かを耳打ちするお、デレデレしている顔では無く、何処かの偉い人みたいな雰囲気に変わった。
「伊豆木、彼女は?」
「爺様、彼女はナラ。私達の友達。」
伊豆木さんが私の名前をお爺さんに伝えた。
「そうかキミが・・・。」
お爺さんの反応から、私の事を知っているみたいだ。
「アホやろ、威厳何も・・・もう遅いで・・・ナラ、祖父様とはゲーム内で会った事あるやろ?」
え?会ったことある?
「前にゲーム内の祖父さんの店から出てきてたやろ?」
ゲーム内の店?
「みんなと仲良くしてくれてありがとう。紹介が遅れたの。ワシは海堂陸道。しがない、ちりめん問屋の隠居じゃよ。」
「よう言うわ。有名ブランド店を展開しとるグループの会長しとる癖に。」
ゲーム内の店、ちりめん問屋、有名ブランド店、会長・・・まさか・・・・
ミトさん!?
「そうじゃよ。名刺は・・・置いてきてしもうたか。」
海堂さんは笑いながら肯定した。
そんな人が、どうして、ミライのお婆さんが、やっているお店に?
それに気になってる事があるんだけれど・・・
皆、海堂さんに気軽に話しかけてない?
「祖父が孫に会うのに理由がいるでござるか?」
「孫だから。」
「祖父と孫ですので。」
え?ココロさん、伊豆木さん、ネームドさん、今なんて言いました?
「あ、言うとらんか。ミライも含めてウチら全員、孫やで。ナラのプロフィールはロクゴウグループの力使うて調べた。」
えー!?