数珠の素材集め7
イノシシの攻撃は全てクロちゃんに向かっている。
『よし、突進が来たっス。熊、イノシシに攻撃するっス。』
突進攻撃が来たのに合わせてクロちゃんがイノシシの牙を掴んだ。
「クマァー!」
養蜂熊がイノシシにパンチを連打してくれている。
『ご主人、今っス!魔法は通りにくいっスから技の方で行くっス。』
「ステータス・ドロップ・バースト!」
イノシシは倒れた。
イノシシの亡骸はそのまま残っている。
あれ?アイテムドロップじゃないの?
『一部のモンスターは亡骸が残るっス。コイツはそういうタイプっス。そんじゃ、解体するっス。』
クロちゃんはイノシシを解体し始めた。
『少し時間がかかるんで、先に行って欲しいっす。すぐに合流するっス。』
素材は何で、目的地は何処だっけ?
『鹿の雌雄両方の角っス。目的地はダイワっス。熊、ちょっとこっちに来るっス。』
「くまぁ?」
クロちゃんは養蜂熊の頭に肉球を押し付けた。
何をしてるの?
『端的に言うと、カーナビみたいなのを熊に仕込んだっス。目的地を言えば熊が走ってくれるっス。』
「クマァー!」
『おっと、アブネー。』
養蜂熊は怒ってクロちゃんにパンチをお見舞いしようとした。
今度からは、当人に確認してからにしなよね。
「クマァァー!」
『悪かったっス。熊、ご主人を頼んだっスよ。』
「クマァ。」
養蜂熊の背中に乗りダイワを目指そう。