数珠の素材集め5
蒼い炎を纏った狐の骨が私に触れそうになった瞬間、養蜂熊の召喚石が輝いた。
「クマァー!」
養蜂熊が召喚され、狐の骨に拳を叩き込んだ。
「クマァ!」
養蜂熊の両手から腕まで蒼い炎が燃え移っていた。
クロちゃん、早く治してあげて!
『アルティ砲ぶっ放して空っスよー。もうちょっと耐えてくれっス。』
「クマァ!」
この間にも養蜂熊の全身に炎が延焼していく。
早く!
『『浄化!』』
クロちゃんは養蜂熊の体に纏わりついていた炎を消した。
『骨はどうなったっスか?』
狐の骨から炎が消えて地面に落ちていた。
『触れたらダメっス!多分、熊の毒手が2撃入って毒が込められているっス。ご主人、アタシを骨が見える位置まで連れて行ってくれっス。』
クロちゃんを抱き抱えて骨が見える様にした。
『触れなくて正解っス。呪物になってるっスね。それと、召喚石もドロップしてるっスけど、使わない方が良いっス。』
それじゃあ・・・。
『ガッカリする必要はないっスよ。祓えばどうにかなるっスから。』
そうなの?
『お祓い料とか高くつくかもしれないっスけどね。・・・召喚石の方はあの象がいる時にした方が良いっス。』
象ってミライ?
『そうっス。万が一の時、彼女なら対処してくれるっス。さぁ、次いくっス。』
養蜂熊の背中に乗り素材を探しに再出発した。