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色でこの世の全てが決まる!?
XXXX年 地球は核戦争により文明が消滅し、わずかに生き残った人類は全く異なる文明を築き上げた…!
一章 色の世界
一話 「目覚め」
「ショウ、いつまで寝てるの?」
聞き慣れた声がする。母親の声で目を覚まし、リビングでテレビを見ながら優雅に少し遅めの朝食を食べる。時計の針は9を少し過ぎたぐらいだしいつもどおりの朝だ。
「優雅に朝食を食べてるのに水を差すようで悪いけどさ、あんた時間はいいの?」
「え?今日俺用事あったっけ?」
「今日からショウは学校が始まるんでしょ?」
そう、何を隠そう今日は4月1日、今年から俺が入学する私立青冬高校の入学式だ。
え?マズくね?
顔が青ざめる俺を見て母親がため息をつきながらトドメの一言を発する。
「ちなみに時計はズレてないから。」
誰がどう見てもどう解釈しても結論は同じである。遅刻だ。
私立青冬高等学校1年
白石ショウ
初日から遅刻!?