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闇の中へ 偽りの指標

イルサ LV3

種族 人間


辺境の地アルテニルの森で育った少女。

金色の髪と青く澄んだ瞳が特徴的。

木漏れ日の降り注ぐ森の入り口で、小鳥たちと戯れながら本を読むのが好き。


美しく可憐なその姿に誰もが振り返るが、ひとたび戦いになると金色の髪は逆立ち、髪に隠れた耳は尖り、青い瞳は漆黒の色に変わる。

その詳細は謎。


フリルの付いた白のチュニックに、美しい体のラインが際立つパンツスタイル。足元には、軽く、それでいて丈夫なブーツを履いている。肩から下げた小さなポシェットには、色々な物を入れられる。


現在の装備は長さ1.5フィート(約46センチ)の短剣と、軽くて丈夫な革の胸当て、この胸当ては女性のそれに合わせて形成してある。

所持品:シャルと2人分併せて、皮の水筒、皮の袋に詰められた木の実、松明、寝るための毛布。宝石の首飾り。


ステータス

HP120

Str 7

Int 12

Vit 6

Agi 12

Cha15

Luk 13


スキル:イージス

密度の違う大気を瞬時に混ぜ合わせ、 光を異常屈折させて幻影を作り出す。

その幻影は実体化することがあるが、イルサはまだ未熟なため、幻影を作り出せる範囲は1フィート(約31センチ)ほど。


成瀬 ワタルLV1

種族 人間


西暦2019年、東京のとある郊外、都立高校に通う高校二年生「成瀬 航」は、幼い頃に母親を亡くし、今は父と2人で暮らしている。

航は学校から帰ると、いつものように家事を済ませてゲームをしていた。しかし、いつのまにかソファーの上で眠ってしまった。


...そして夢を見た...。


ふと目覚めると、そこは見たこともない世界でなぜかワタルは服を着ていない、ボクサーパンツだけの「パンイチ」だった。どうやらタイムスリップ?してしまったらしい。ワタルは途方もなく歩き出すが...。


現在の装備はローライズのボクサーパンツ。

所持品は、母の形見で3センチほどの宝石がついたネックレス。


ステータス

HP 85

str 11

Int 10

Vit 12

Agi 8

Cha10

luk 14


スキル 不明



シャル LV2

種族 妖精


妖精にはさまざまなイメージがあるが、この世界の妖精は手の平に乗るほどの小さな生き物で、背中には羽根がある。赤ん坊のイルサが森で拾われた時に一緒にいたシャルは、イルサよりもずっと長く生きている為、この世界に関してそれなりの知識がある。

食いしん坊で怖がりな性格だが、いざというときには役に立つ。

この生き物は年齢による身体の変化がないようだ。


ステータス

HP 17

棍棒を装備しただけのゴボルトは一目散に逃げ出していった。


ビュッ!


イルサは短剣に付いたゴボルトの体液を払うと、革で作られた鞘に短剣を収めた。


「イルサっ!大丈夫だった⁉︎」

パタパタと宙に浮きながらシャルが飛んできた。

「うん、平気」

イルサは松明を拾って辺りを照らすと、そこにはただ、何もない静寂が広がるだけだった。そう、ゴボルトの死体を除いては。


シャルがイルサの周りをホバリングしながら、絶命したゴボルトに注目した。そしてパタパタと羽ばたき近づいていくと、

「あれ?この怪物、何か持ってるよ?」

シャルが言う通り、ゴボルトの腰には薄汚れた皮袋が下げられていた。


シャルはフワッと地面に降り立つと、その小さな手で器用に皮袋を外した。そして、フラフラと戻ってくると地面に袋の中身を開けた。


すると、袋の中から銀貨と銅貨が散らばった。

「わぁっ、沢山ある!」

それをシャルは1枚2枚と数え始めた。

「えっと、銀貨が13枚とぉ、銅貨が5枚...。あれぇ?金貨が1枚もないよっ!?」

「フフッ、銀貨10枚で金貨1枚の価値があるでしょ」

イルサは乱れた髪をかきあげながら言った。

「あっ!そっかぁ...!!ねぇっ!どうする?貰っちゃう!?」

イルサは少し考えたあと、

「そうね、このゴボルトにはもう必要ないわ」


そして、松明の灯りだけを頼りに2人は先に進んだ。長い通路を進んで行くと、今度は通路が右と左に分かれていた。


どちらに進もうか?

そう考えた時、右の通路の壁に《この先に進むな》血のような不気味な文字でそう書かれていた。


「なにこれ、なんか気持ち悪いね」

イルサの肩でシャルが言った。

(キケンだから行くなと警告しているのか、それとも、べつの道を行かせて罠に掛けようとしているのか...?)

イルサは唇に指先を当ててしばらく考えていたが、結局は左の通路へ進むことにした。

「どちらがいいか分からない、とりあえず左へ行ってみよう」

2人は警告通りに逆の通路へ進んだ。すると、すぐに行き止まりになった。

「え?行き止まりなの?」

「あれぇ?」


イルサは松明をかざすと注意深く辺りを見回した。すると、行き止まりだと思っていた壁に、大人の背丈ほどの扉があった。壁の色と同化していて最初は気が付かなかったのだ。

松明の灯りで扉の淵を確かめると、そこだけホコリが積もっていなかった。どうやら最近も出入りがあったようだ。


イルサは扉に手を掛けそっと開けた。

ギィー

古くなった扉は鈍く音がした。


そこは壁掛けの松明が一本だけある薄暗い部屋だった。

「ここは...?」

その時、中央にあるテーブルで何かが動いた!

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