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besta  作者: 始音夜子
1/1

prologue それは突然

昔々ある森におかしな少女が暮らしていました。


少女はいつも耳の取れた猫のぬいぐるみを抱え、

腕のない兎を飼って、

一枚しかないトランプで遊んでいました。


その少女の名は―


(しろ)・・・・。」

「はっ!?」


神無前初(かんなざきしろ)は振り返った。

呼ばれた気がしたから。


しかしそこには誰もいない。


「・・・・?」


今朝、突然自分の家に届いた手紙を思い出す。


【神無前 初様】


あなたはbesta meeting の結果、

世界で一番神様に向いてるとされたので、

明日から空烏界(そらすかい)で神様をして頂きたいのです。


今日、迎えの者を送ります。



差出人は不明。

いたずらだろう。


そう思っていた。




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