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片想いでいいですか?

作者: 七瀬

私の名前は 『森川 カノン』21歳、大学生。

私は、ずっと想い続けている大好きな人がいます。

彼との出逢いは、、、私が10歳の頃、近所に住んでるお兄ちゃんだった。

みんなからは、 『たー坊』と呼ばれていた。

私は、お兄ちゃんを【たくちゃん】と呼んでいた。


誰に対しても、優しくてリーダーシップの取れるお兄ちゃん。

私よりも4つ上だったけど、、、?

もっと上のように感じた。



ある日、、、。

私がお兄ちゃんたちと一緒に遊んでいると......?

私は、ガラスが割れている場所で転んでしまい...。

顔や体中に、小さな怪我をした。



誰よりも一番に、私に駆け寄ってきてくれたのは、、、たくちゃんだった。


『大丈夫か? カノン! 直ぐにおばさんを呼んで来る! そしたら直ぐに

病院に行こう!』

『ううん』

『立てるか? 少し、、、ここで待ってろ! おばさん呼んでくるから!!!』


...そう言うと? 私のお母さんを連れて来てくれた。


『カノン! 大丈夫なの? 何故、、、こんな事に、直ぐに病院に行きましょ!』

『ううん』



私とお母さんは、一緒に病院に行って診てもらうと、、、?

傷は残らないと言われて、母親も私もホッとした。

お母さんが私にこんな事を言った。


『良かったわね! 怪我は残らないって! 女の子だから怪我が残ると大変な

事になるんだからね! 本当に良かったわ!!』


...そう言うと、お母さんは泣きながら私を抱きしめてくれた。

私も、お母さんにしがみついた。



病院を出ると......?

たくちゃんが待っていた。


そして、私たちに近づいて私のお母さんに言った。


『おばさんごめんなさい。カノンが怪我したのは、、、全て僕のせいです。

本当にすみませんでした。』


そういうと、、、? たくちゃんは、私のお母さんに深く頭を下げた。


それを見た母親は、たくちゃんに言った。


『もう、、、いいのよ! この子の怪我は跡が残らないらしいし、それに、、、

タクヤ君のせいでもないんでしょ? 頭を上げて!』

『本当にすみませんでした。』

『気にしなくていいのよ~! これからもこの子の事、よろしくね!』

『ははい』



でも、たくちゃんは私の事を真剣に考えていたんだろうな!

私に、何度も謝っていたし。


『カノン、、、本当にごめんな。女の子なのに、怪我させてしまって! 

おばさんは跡が残らないと言ったけど......? やっぱり、怪我させたのは

俺がちゃんとお前の事! 見てなかったから、本当に済まない!!!』

『たくちゃんのせいじゃないから、もう気にしないで!!!』



あの怪我から、11年。

私は今、【たくちゃん】の彼女だ!


...でも、それは私があの時、、、怪我をしたから。

私の怪我は、病院の先生には跡が残らないと言われたけど.......?

実は、、、顔に少し、跡が残った。



たくちゃんは、私に申し訳ないと思い、、、今、私と付き合ってくれている。


本当に、私が好きで付き合っている訳じゃない!!!

それに、たくちゃんには...他に本気で好きな人がいたのに......。


それなのに、、、私の為にその人の事を諦めたらしい。



私は、【たくちゃん】の事が大好きだけど......?

こんな風に付き合いたくなかった。



私は、ずっとたくちゃんの事を思い続けるのだろう。


『一生、彼に片想い』



最後までお読みいただきありがとうございます。

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