さよなら日常① 『最悪につまらない日々』
高校に上がれば楽しいことがあると思ってた。今とは違う日常が広がるって、楽しい現実が待ってるって、そう思ってた。この俺、割田隆二も思ってた。気が付けば高校に入学してから、約一か月がたちゴールデンウィークに入っていた。いやおかしくね、青春だよ。青春が始まるはずの高校生活だよ。なんでおれは一人寂しく暇を持て余してるの。課題終わっちゃったよ。一週間かけてやるもの一日で終わっちゃったよ。それぐらい予定がないよ。てか誰にも話しかけっれてないよ。普通前後左右の人の誰かしら話しかけてくれるよ。なんで割田だからか出席番号最後だからなのか。最後だからなのかー!!!
__一時間後__
とにかく外にいこう。そうしてクラスメイトに合えば何かしらきっかけになるはずだ。もう神様になんか頼らない運じゃなくて実力でこの日常を変えてやる(フラグ)
そうして意気揚々と外に出た俺だが、たくさんの人の中からクラスメイトとピンポイントにあう確率を実力を選んだ俺に運が向くはずもなく途中で「あっ、俺クラスメイトの顔と名前一致してねー」という問題外のことに気が付くまでまち待ち合わせスポットにただ一人たたずんでいた。
「帰るか」
そのあともあきらめきれなかった俺は出会いを求めるナンパ師みたいに街中を一通りぶらぶらした後、変える決意をした。泣いてない、泣いてないぞ俺は。
「あーあこの際何でもいいから出会いが欲しい。……これじゃあ完全にナンパ師じゃないか」
などと独り言をつぶやいた。いやはや言霊というものは恐ろしいものでつぶやいた次の瞬間俺に声をかけた人物がいた。