抜け道
城に戻り、父に外出の許可について聞きに行く。
「お父様、外出の許可が、まだ下りていないみたいですが、如何されましたか?」
「もう行こうとしたのか?今日の今日では門番や兵達に許可を、伝得られる訳がない。あせり過ぎだ!」
「では、明日には許可が下りてますね。」
「いや、それが・・・・・無理かも。」
「なぜ?許可ぐらい直ぐなのでは?」
「許可は1日あれば出せれるが、・・・・・・反対意見が出てな。」
「反対意見? だれが?」
「御祖父様。 まだ、早すぎるて。」
「過保護すぎない?」
「そう思う。 でも逆らえない。」
「何とか成らない?」
「無理だ! 何だかんだで、お前の事を溺愛してるからな~」
(チィ あの時やり過ぎたか?)
「てな訳で、許可は下りないと思ってくれ。」
「仕方ないですね、”マスオ”さんは、婿養子ですから。」
「マスオさんは婿養子ではないぞ!苗字が違う!一緒に住んでるだけだ!」
「マサトは?」
「婿養子です。」
「もっと、逆らえない。」
「・・・・・・」 イジメ過ぎた。
「父ちゃん、」
「・・・?」
「がんば!」
「・・・・・アリガトウ。」
「ま~幸せなら、それで良いじゃん! それに、兄弟(前世)で、結婚したのマサトだけだし。」
「・・・・・・そうだな、ありがと。でも、2人供独身だったのか?いい歳して?」
「ハイハイ、過去は振り返らない!」 前世で散々言われたよ!!
「で、許可が出ないと、ゆう事は、抜け出さなければ、行けない、て事だけど、抜け道ない?」
「城の抜け道なんて、教えれる訳無いだろ。それに、城下でなく、町の外に出てしまうし。」
「やっぱり在るのか、玉座の後ろに”抜け道が”、でも、町の外まで繋がってたら意味無いな。」
「玉座の後ろなんて言ってない。僕は喋って無いからね!」
「違った?」
「あぁ~ノーコメントで。」 秘密だったらしい。
「マサトはどうやって、抜け出してるの?」
「いや、抜け出してなんて無いよ。」
「イヤーまたまた~ご冗談を。」
「ホントだって、そらゃ~偶にお忍びで出かける事は有るけど、門から変装して出てる・・・」
「変装か~背丈は誤魔化し難いしな。」
「てな訳で、諦めない?」
「まぁ~抜け道を考える事にします。」
そう言って部屋から出て行った。
( 次は、ライ兄に聞きに行くか。)
ライ兄の部屋に行きドワをノックする。
「どうぞ。」
「星を眺めてごらんに成りましたか?ラインハルト様」
「星は良い。何時も同じ所で輝いてる。」
「・・・・・満足した?」
「えぇ~次の台詞も言ってよ~」
「長いから、パス 」
「で、何のよう? 提督達でも来た?」
「ライ兄は、どうやって城を抜け出してるの?」
「城の抜け出し方?」
「まさか、城で引きこもり?」
「引きこもり、している訳ではないし、偶には、外に出るけど?」
「使ってる、抜け道 とか無いの?」
「いや、魔法で空を飛んでるから無いね。」
(魔法何でも有りだな)
「その魔法とは?」
「フライの魔法だけど、難しいしMPもかなり使う。」
フライの魔法を教えてもらった。 が、使えない。発動は出来たが、空中を移動する度にどんどん魔力を消費していく、魔力量が増えて来たけど、この魔法で魔力を使って、その後、狩をするだけの魔力は残せない。
「こんなに魔力使った後に、狩りに行くの?」
「僕は冒険者じゃ無いからね、遊ぶのに魔力使わないし。」 そのとうりだ。
「姿を消せる魔法は無いの?」
「ん~無いね~在れば女湯のぞき放題なのにね。男のロマン!」
確かに在れば、そんな使われ方されるのが、十中八苦で、残りは暗殺とかしかないか?
「だから無いんだろうな。」
結局、兄との会話は何1つ得る物も無い、話し合いに終わった。
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