発声
ライ兄との密会も終わり、その晩から魔法の特訓を始めた。ライトの魔法(灯りを照らす)を2回使ったところで、意識を失った。 2日目は3回、使えた。 1.5倍に増えて行くのかと期待したら、3日目は4回、
4日目は5回だった。 1日1回増えるだけだった。10日目にライ兄と話をして他の魔法を教えてもらう事にした。家族やメイドさんの目を盗んでそう何度も魔法は使えないので、効率のよいもの教えてもらう。
「そうだね~火ならファイャーとか水ならウオーターとか、かな? あ、でも部屋の中で火はあぶないから、水だね♪」
ウオーターの魔法を試して見る、目の前に水の球体が浮かんでいる。
「おお、できたね~」
(ここから、どうすれば良い?)
水の球体が、シャボン玉が割れるように割れ、ベットの上を水浸しにした・・・・
「ヴ~~(おい!)」
「あ~ぁ、お漏らししたみたいだね」
(水系は無し!土や風も被害出そうだし)
「あ、回復魔法!ヒールなら問題ないかも?」
回復魔法、ヒールを教えてもらった。その後、メイドさんが部屋に戻ってきて。
「盛大にやりましたね~(お漏らし)」
お漏らし、した事にされた。・・・・・・
魔法の訓練と2足歩行、発声練習を送り返し1年がたったころ、お祖父さん(母方)がやって来た。
母方の家系は魔法使いの由緒有る家系で、お祖父さんは大魔導師らしい。(ライ兄いわく)
「おお、この子がジークか、ワシがそなたの祖父じゃ」 抱きかかえられ高い高いされる。
「キャハ アキヤ、キィア」笑顔で赤ん坊らしく、媚びを売る。
(良し、ダメ押しで)
「ジージ、ジージ」両手で顔に触るように手を前に出す。
「おお!判るか!ワシがジージじゃ」デレデレの顔喜んでいる。
(良し、落ちたな。)
その後、みんな集まって自分の名を呼ばそうとする。
「マーマ」 「パーパ」
「おお!パパだよ~」
「はい♪ママですよ~」
「私達は?」
姉達が自分の名前を言わそうとする。
「ネーネ」
「私は?」
一人ずつ聞いてきた
(!!困った見分けがつかない!どうしよう?)
「私は?」
こまって、周りを見る、でも、みんな目を合わせない!父は、目をそらし、ライ兄はそっぽ向いて口笛を吹く真似をしている。(音出てないぞ)
「アーネー イーネー」同時に呼ぶことにした。
「私がアー姉ね♪」
「私がイー姉ね♪」
「次は僕の番だね♪」期待に満ちた目で見ている。
「ライ兄」
「えぇぇ、違うだろ~さあ、ちゃんと呼んで♪」
(まさか、ココでラインハルト様と呼べと!)
「さあ、早く早く♪」
「ライニー・・・・」ジト目で見る。
「えぇぇ~」
「みんな、呼んでもらえたわね♪」
母がまとめた所で一段落ついた。
(そう言えば、まだ父と祖父の名前は聞いた事無いな、後メイドさんも、取り合えず後でライ兄にでも聞いとくか。)