平和条約
翌朝 平和条約の締結のため、朝から城の大広場に向う、すでに多くの人が左右に並ぶ中、父の隣に並ぶ、ユーラティス公国、国王陛下が玉座に座り、ギラン帝国宰相ケビン・ゲイルが入場して、式が始まる。
退屈な形式的条約文を読んでいる中。
「今後10年は戦端を開かぬ事を此処に誓います。」
「10年?3年では無かったか?」
「いえ、思うことがありまして、10年に変えさせていただきました。」
そう言って、ケビン・ゲイルが此方を向き目で合図する。
「まあ、平和な時が長く続く事は良い事だ、今後はより長く平和な時が流れる事を期待する。」
こうして、式も終わりパーティーが開かれた。
父の隣に立ち大人しくしていると、子供が珍しいのか色んな人が話しかけてくる。
(ま~こんな所に子供が居れば珍しいか)
そんな中、ケビン・ゲイルが父の傍にやって来た。
「お初にお目に掛かります、マサト陛下。」
「これは、ケビン・ゲイル宰相、こうしてお会い出来光栄です。」
「いえ、此方こそ、 それにしてもマサト陛下は、良いご子息に恵まれましたな、昨晩も酒場で我が騎士達と貴国の騎士達が鉢合わせして,あわや大問題に成りそうな処を、ご子息が見事に双方を抑え、理を持ってこれを解決された。」
(言わなくて良い事を)
父の目が一瞬自分を見て睨む。
自分の事を褒めるだけ褒めて、ケビン・ゲイルは去って行った。
小声でマサトが
「昨日何してた?」
「いえ、酒場でのケンカの仲裁と説教」
パーティーも無事に終わり、帰り支度をしていると、マサトが。
「ジークは帰りはどうするの?」
「そうですね、普通に帰っても面白くないんで、少し遠回りをして、色々見て帰ろうかと思うのです」
「ん~旅行なら南に下りて、海を見て来るのも良いかもしれないね。温泉も在るし」
「海に温泉か良いですね、皆と相談してきます」
スケさんカクさんとアイシャさんの4人で話し合いの末、提案は反対多数で却下された。
「まぁ~そうだよね、それに早く戻らないと御父様が心配してやって来るかも」
「はぁ~残念」
父上の本体と共に帰国する羽目に成った。
ユーラティス国王陛下に帰りの挨拶をすませ、父と同じ馬車に乗り町の中をゆっくりと抜けていく。
町の中は異国の王と王子を一目見ようと、道を挟んで人々並んでいた。
笑顔で手を振りながら人々に応え、町を出て行った。
首都を出て暇な時間が続く、あまりに暇なのでマサトがオセロを取り出した。
「オセロなんて、あったの?」
「あぁ、ハルトが作った、かなり売れているらしい」
(内政チートさすがだな)
2人でオセロをしながら暇を潰す、やがて飽きてくる。
今度はトランプを取り出した。
「それもハルトが作ったの?」
「ああ、これもかなり売れている」
アイシャさんも呼んで、3人でババ抜きをする事にする。
「暇なのですね、良いでしょうお相手します」
なぜか、アイシャさんが毎回トップを取る。
少し本気を出す、ババ抜きは無言の中の心理戦。
(ババを1枚だけ上に飛び出して持つ)
ババ以外を取っていく。
(ババ以外を一枚だけ上に飛び出して持つ)
飛び出した1枚を引いて行く。
完敗しました。
そうして居る間に次の街についた。
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