勝利と帰還
ユーラティス公国とギラン帝国の国境での戦闘は、予想通り、マサト達の軍が到着するなり、ギラン帝国の撤退、大規模な追激戦となり、此方の被害は殆ど無く終わった。
北の国境の町では、エスクド国の使者が、軍が駐留している事に文句を言ってきたが、御祖父様が、
「もし、北の国境から、帝国軍が侵入してくれば、エスクド国がギラン帝国に付いたとみなし、我が魔法で、エスクド国、首都が巨大なクレーターとなるが、その事を、十分理解しておるのかどうか、森の向こうに居る連中と話してみればどうじゃ。」
と追い返した。 そして此方も予想通り、戦闘も無しに森の向こうに居た軍隊は、引き上げていった。
マサト達の帰還に合わせて、御祖父様達にも帰還してもらう、王都は凱旋ムードで、帰還した兵士達を華々しく迎えた。 その夜、勝利と帰還を祝うパーティーが開かれ、沢山の料理が作られ、兵達に振舞われた。
料理の1部を分けて貰い、この数日、自分に付いていてくれた、2人の騎士と共に、王都の城壁に向かい、戦闘に参加できず、自分の指示に従ってくれた、兵士達と共に、父達の無事な帰還を祝った。
翌朝、マサトに捕らえた、スパイ達の精細を話す。 父は、ハンソンを呼び、
「此度は、冒険者に要らぬ、犠牲を出し、誠に申し訳ない、謹んで御悔み申し上げます。 此度捕らえた。偽冒険者達の制裁は、ハンソンに任せようと思う。殺しても、殺し足りぬと思うが、若い冒険者達の敵討ちをする事を許可する。」
「いえ、陛下、実は尋問のさい、何度も殺しておりまして、その度に、王子に回復魔法を掛けてもらい、何とか未だ生かして在るもので、私としては、殺し足りてます。」
「そうか、解った。では、国として、処理しよう。」
こうして一連の騒動は終結し、王都は、平和を取り戻した。
ジムの鍛冶屋に行き、作り掛けていた、新兵器を作る事にする。
魔石で、硬い金属で出来た弾頭を作り出す様にして、別の魔石で、その中に”ファイヤーボム”を閉じ込める、そしてその出来た、弾頭(炸裂鉄鋼弾)を打ち出すため、ファイヤーボムの爆発力だけを再現した魔法を、魔石に刻む。
「しかしの~あの爆発に耐える金属なんて、無いぞ?」
「そうですね。」
考えても、どうにも成らない時は、魔法頼み。強度を上げる魔法”ハード”を作り出した。
グリップに”ハード”の魔石を2つ填め込み、出来上がった、魔銃を王都の外で試射する、だが、的に中々当たらない。銃口を覗き込みライフリングされて無いことに気づく、鍛冶屋に戻りライフリングしたバレルに変えまた試射を始める。鉄の鎧に当たり、穴が開き、その後ろで爆発が起きた。
「やり過ぎた、見たいですね。」
「と言うか、お前、先き散々、当たらない、とか言って撃ちまくておったよな?あの弾も今のと同じなら、不発弾がそこらに沢山。」
探しても、何処まで飛んだか解らずに居ると、森の中から、爆発音が幾つか聞こえた。取り合えず、マサトに頼んで、しばらく森に誰も入らない様にしてもらう。
「弾丸の中にファイヤーボムを入れない、通常弾と炸裂弾と切り返れる様にする。」
「それでも、オバーキルの様な気もするのじゃが、そうするしかないな。」
そしてまた、鍛冶屋に戻って直し、また戻ってきた。
「今度は、何をする気じゃ?」
「もう1つの機能、フルオートを試そうかと。」
「フルオート?」
「ま~見ていてください。」
そう言って、フルオートに切替て、的を撃つ、マシンガン並みの連射力で的を、穴だらけにした。
魔力消費量が半端なかった、1発撃つのに通常弾でMP200、炸裂弾でMP300ほど使う。
(鎧の魔力量が約3万と考えて100発位しか連続で打てないな。)
「なんじゃ、今のは!」
「連射です、1秒間に約10発発射します。」
「そんな事も、出来るのか。」
鍛冶屋に戻り、鎧の腰の部分に一体と成る様に、設計し直しそれを2つ作ってもらう事にして。 翌日、新たに製作したゴブリンキングとジェネラルの魔石”リザーブ”2つとジェネラルの魔石で作った”ドレイン”を鎧に取り付け、完成した魔銃2丁と試作した魔銃1丁を受け取った。
(制作費、金貨30枚、しかも殆ど材料として銀貨。)
ジムに金貨10枚を、仕事料として渡し、コレも、作らないように頼んだ。
「当たり前じゃ、こんな、物騒なもん、おいそれと作れるか!」
こうして、新たな装備を手に入れた。
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