捕虜と敵国
城に戻り、兵に捕虜の事を聞いた。何でもまだ、尋問しているそうだ。
父上に帰って来た、報告をし尋問に立ち会う許可を貰い、捕虜の居る地下室に向う。
「お邪魔しますよ。」
「これは、王子、一体このような場所になぜ?」
「尋問のお手伝いにね。」 そう言って、捕虜を見る。 自分を見て明らかに脅える捕虜。
「たのむ、たすけてくれ!話せば殺される。」
「話せば、殺される呪いでも掛けられたのですか?」
「う、言えない、言えないんだ。」
捕虜のそばまで、歩いて行き、いきなり右腕を、捕虜の胸の中につ込み、脈打つ心臓を握り取っり、直ぐにヒールを掛ける。
「ヒール」
「いきなり何を?」
「うわああ、・・・・・あ?俺生きてる?」
「ええ、生きてますよ、心臓を抜き取った後、直ぐにヒールを掛けましたら。」
抜き取った、心臓には、小さな蛇が絡み付いていた。
「恐らく、コレが呪いですね、不利な事を、喋ったりすると、この使い間の蛇が、心臓を潰す様に、仕掛けてあったんですね。」 そう言って右手の心臓と蛇をファイヤーの魔法で焼き殺した。
「で、喋れる様に成ったのですが、喋ってくれますか? 今だと切り取った手足を”くっつけて”、上げますよ?」
「本当か?」
「はい、でも早くしないと、腐って落ちちゃうかも? 試しに1本くっつけて見ます?」
「ああ、」
「では、足を出してください。」
捕虜がだした、ひざ上から斬られた、右足に、右手をくっつけた。
「馬鹿ヤロー、コレは右手じゃねーか!」
「お試しで、本当に治したら、面白くないでしょ? で、どうです?ちゃんと”くっついた”でしよ?」
「この悪魔め!でもちゃんと、動くな。」 足に付いた右腕を器用に握ったり開いたりしている。
「では、話してもらえますね?」
捕虜が大人しく全てを、話したので、手足を全て、くっつけて上げる事にした。べっべつに。
「鬼!悪魔!話がちがうじゃねか!」
捕虜から聞いた話をマサトに話しに行った。
「お父様、捕虜の人が話してくれました。どうやら、今回のゴブリン軍は。」
「ギラン帝国の差し金だろ?」
「判っていたのですか?」
「人が操ってた。て聞いたときからね。」
「どう思われます?」
「恨まれてるね。」
「なぜ?」
「魔族は、悪魔だと思われてるだ。宗教的にもね。」
「聖戦のつもりなんですね。」
「ユーラティス公国と同盟を結べて、大人しくなってたのになぜ、今。」
「まだ。終わってない、かもしれませんよ。」
「まだ?何か在るのか?」
「大規模作戦の1つらしいです。 結果的に被害はでませんでしたが、本来でもそこまで、被害が出るとは、思えない作戦ですし。」
「と言うと?」
「今回の作戦で敵が狙ったのは、我が軍の戦力低下、王都の防衛力削減、てとこですかね。」
「最終的、狙いは?」
「まだ判りませんが、必ず次が直ぐあると。」
「そうか、そう思うか、気お付けておこう。」
マサトと話をして少し眠る事にした。
翌朝、マサトに呼ばれ部屋に行くと、褒賞金授与式を家族だけでやった。
「簡単ですまないが、この方が経費も掛からず、早く終わる。」
「自分的にも良いけど、なんか、家から貰ってる気分で、何か家が、損してるような?」
「確かに損だよな。」
「で幾らくれるの?」
「金貨100枚とフォンの称号。」
「フォン?」
「貴族の称号だね」
「貰っても意味無さそうだけど?」
「称号だけなら、タダだし。」
「まあいいか、で金貨100枚だけど、半分の50枚で今回のゴブリンの魔石、買えるだけ、買いんだけど。」
「それは、助かるけど、どうするの?」
「また鎧を作る。」
褒賞金を貰って、ジムの鍛冶屋に行く。
「ジム居る?また色々作って貰いたいんだけど。」
「やあ~ジークも来たのか。」
「あ、ハンソンさん。まさかもう鎧を?」
「ああ、無理じゃと言っておるのに、こいつは。」
「なあ~そんなこと言わずに、頼むよ。」
「ハンソンさん魔法使えるの?」
「魔力0の筋肉馬鹿じゃ。」
「馬鹿とは何だ馬鹿とは、それに少しぐらいなら魔力もある。」
試しに籠手の部分を渡して、付けて見てもらう。 マジックシールドとフライが発動する。
「どうだ、ちゃんと、発動し・・・・」 そのまま倒れてしまった。
「ほらみろ、言わんこっちゃない。」
「ハンソンさん!」
「ほっておけ、そのうち、目が覚めるじゃろう。」
ハンソンさんに付けた籠手を回収して、ジムと話をする。
「実はな、マジェス様に頼まれての、あの鎧は危険すぎるとの事でな、他の人には売らない様にしたんじゃ。」
「そうだったんですか。」
「ああ、ハンソンから昨夜の事、聞いたら余計納得したわ。」
御祖父様が、機密の漏洩を防ぐために、ジムに頼んだらしい。 確かに敵がこの鎧を使ってきたら、とんでもない事になる。
「で、何のようじゃ?」
「また色々と作って貰おうかと。」
「ふん。ま~いい。お前さんせいで、折角の金儲けがパーになったんだ。せいぜい儲けさせて貰うかの。」
「お手柔らかに。」
「こっちの台詞じゃ。」
ジムと新兵器開発の話しをしていると。ハンソンが起き上がった。
「よぉ~目が覚めたか?」
「ああ、バッチリとな、 後あの鎧は無理だってな。」
「目が覚めたみたいじゃな。」
「あ!、ジーク、後でギルドによってくれ。」
「はい、分りました。」
ハンソンさんが、ギルドに帰った後、ジムに頼み小さな杖を作って貰った。
「杖と言うより、小さな銀の棒じゃが、コレに魔石を、はめ込むのか?」
「はい、この魔石をお願いします。」
「普通の小さな魔石じゃが?」
「”ファイヤーボム”を刻んでいます。コレで無詠唱で、使えるようになります。」
「恐ろしい、物を作ったもんじゃ。」
ジムに他の武器の製作を頼み、ギルドへと向う事にした。




