襲撃
その晩、眠って居ると、鳴り響く鐘の音で目が覚める。
(火事か?)飛び起き、謁見の間に駆ける。兵達が慌しく動く中、謁見の間に到着する。
「お父様、一体何が起こったのです?」
「鐘の音は外から聞こえる、恐らく。」
兵士が慌ててやって来て、告げる。
「申し上げます!ゴブリン軍の襲撃に、ございます。」
「兵達に急ぎ支度させ、町の城壁に集合させよ!それとギルドに連絡、町の防衛を任せたいと。」
「は!」
「お父様、自分は、ギルドの方に向います。」
「そうか、気をつけてな。」
城を出て、ジムの鍛冶屋に走る。
「ジム!起きてる?」
「こんなに騒がしくて、寝てられるか!」
「鎧を使いたいけど、出来てる?」
「ああ、完成しておる。」
鎧を装着し、魔力を通す、重さを感じなくなり、体が軽い。
「行けるか?」
「はい!思った以上に行けそうです。」
外に出て、一気に”フライ”でギルドまで飛ぶ。
「こんばんは、緊急招集掛かりました?」
「はい!皆さん2階に、集まってます。」
ハンソンさんの待つ、2階の会議室に行く。
「遅れて、すみません。」
「いや、まだ、大丈夫だが、早かったな。 こっちに居たのか?」
「いえ、”家に”居ましたけど?」
「そうか、それが、例の鎧か?」
「はい、何とか間に合いました。」
周りを見渡すと冒険者の数が10人と居ない。
「他の冒険者は?」
「・・・・・居ない。」
それどころか、その場に居た、冒険者も。
「俺達も、数に入れるなよ。 俺達は商隊の護衛で来ている、主の許可が下りず、そのまま商隊の護衛をしなきゃならない。」
「あぁ、解っている、わざわざ来てくれて、すまない。」
冒険者たちは、部屋を出て行った。
「ひょとして?王都の冒険者て、居ないの?」
「あぁ、すでに商隊の護衛にでているのが、殆どだし、後は商隊の護衛で来た、者達ばかりだ。」
「そういえは、何時ギルドに来ても、他の冒険者には、遭ってなかったな。」
「そんな訳で2人きりだ。」
「城からの連絡来た?」
「ああ、来たがこの有様じゃな。」
「では、町の外に打って出ても良さそうだね。」
「外で戦うのか?」
「中で戦うには数が足りないと思うけど、それに、外で食い止めれば、中を守った事になるでしょ?」
「確かに2人で出来る事は少ない、それなら、兵達と一緒の方がまだましか。」
城壁に向いながら、ハンソンと話をする。
「ハンソンさんの支持に従うけど、基本好き勝手に暴れてれば、いいよね?」
「従う気あるのかそれで? しかし、足速いな。」
「まだ全速でないし、その気に成れば、空を飛べる。」
「まさか。」
「では、お先に。 そう言って城壁に向って跳んだ。」
城門の上に降り立つと。兵士が此方に振り向く。
「だれだ!?」
「お疲れ様です。ギルドの冒険者ですけど、隊長さんいます?」
「あぁ、呼んでくる。」
外を見ると森の方から数え切れないほどの大群が来る。
(ココまで後4~5分てとこかな?)
「どうした?誰が呼んでるて?」
「隊長さんですか?」
「ああ、そうだが、君が冒険者?・・・・・は!失礼しました。」
隊長さんは、自分の顔を知ってそうだ。
「冒険者ギルドは、自分とハンソンさん、しか来れないんで、ココで一緒に戦おうと思う。指揮は誰が取っている?」
「は!今は自分で在りますが、直ぐに陛下、自ら来られるそうです。」
「支持には、従う積もりですが、なにぶん”冒険者”ですので連携とか、取れないと思いますんで、そこの所よろしくお願いします。」
「如何される、おつもりで?」
「好き勝手に、暴れる。」
そう言って、空に飛び上がり、敵の大部隊に向って”ファイヤーボム”を連続して、絨毯爆撃の様に、落としていく。 魔力を半分ぐらい使った処で、城門の上に戻る。
(ファイヤーアロー、がMP20ぐらいとして、ファイヤーボムだと、MP100ぐらいの消費かな?100発ぐらい落としたから、この”リザーブの魔石”はMP2万ぐらいか?でもフルチャジされてた訳じゃないか?)等と考えていると、お父様達がやってきた。
「戦況はどうなっている?」
「は!敵の約3分の1は、撃破されましたが、未だ敵は攻撃してきております。」
「此方の被害は?」
「今のとこを有りません。」
「すごい、爆発音が、鳴り響いていたが、まさか?」
「はい、お一人で敵の3分の1を。」
「父上! 父上がココに来られたからには、ココは、もう大丈夫そうですね。」
「ん?ジーク如何する気だ?」
「気になる事が在るんで、ちょっと行って来ます。」
そう言ってまた、空に飛び上がり、敵陣の方に飛んでいった。




