表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/10

第1章

短いのは気にしないでください。

小高い丘の上に、一軒の小屋が見える。その小屋の前に、一人の老女が立っている。

「こんにちは。モースさんはいるかい?」

「…はい。あら、メアリおばさん。今日はどうされたんですか?」

彼女が扉を叩くと、中から若い女性が現れた。この辺りでは珍しい黒く艶やかな髪が特徴的であり、その容貌もまた美しかった。

「いや、娘が道で転んで怪我をしてしまってね。前にもらった塗り薬が切れちまっていたものだから買いに来たんだよ。」

「あら、ベスちゃんが?今薬を取ってきますから少し待ってくださいね。」

 ここは中央大陸バイサス皇国北東のとある村。伝統の手芸品の交易によって成り立ってきた小さな農村だ。

「…はい。塗り薬でしたよね?」

「あぁ、ありがとうね。はい、お金。」

 そんな村に暮らす一人の女性。彼女の名はモース・フライン。代々治療師としてこの村に住んでいる。

 治療師とはその名の通り病気やけがを癒す人々のことだ。その方法は様々で占星術を用いる人もいれば薬草を用いる人もいる。モースもまた主に薬草を使用している。

「そうだ。そういえば城下町に珍しい品が出回っているそうだよ?なんでも東の大陸のものだそうだ。丁度あっちへ行く馬車があるんだけど,御者に伝えておくかい?」

「あら、東の?それじゃあお願い出来ますか?」

「わかったよ。十六の鐘が鳴る頃に家においで。じゃぁ、また後でね。」

「はい、後でまた。」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ