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ウチのギルドマスターが可愛すぎる! ~一流ギルドから不当に追放されたら超弱小ギルドにスカウトされたので、ちょっと復活させてみます~  作者: 抑止旗ベル
2章 メイド襲来編

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外伝 イオランテの暗躍ー1

 時は少し遡り、ここはエデンが目覚める一週間ほど前の王都。

その深夜、ロウソクが怪しい光を灯しているとある建物の大広間で、優しげな男の声が響いた。


「――で? ノコノコと逃げ帰ってきたのかい?」

「も、申し訳ありません。気が付いたときには全て終わっていて……」

「まったく、第七通りの商店からの集金に失敗したって言うから何事かと思えば、通りすがりの人間に返り討ちか。ギルドマスターとして情けない限りだよ、僕は」

「ボスの顔に泥を塗ってしまいました。名誉挽回のため、明日また第七通りに向かいます」

「君が行ったって同じことの繰り返しだろう?」

「し、しかし……」

「金よりも面子だ。彼らに【イオランテ】の魔術師が負けたなんて吹聴されてみろ。僕たちの格はガタ落ちだぜ? 裏でひっそりとやってる商売にも支障が出る。名誉挽回を望むなら、君を倒した奴を始末しないとね」


 もちろん君の仕事は見つけてくるまでだけど、と男は柔らかい口調で目の前の魔術師に言い聞かせる。


「こ、心得ております。奴らは【エル・プルート】というギルドに所属しているような口ぶりでしたので、調べたところ、過去に同名のギルドが存在していたことが分かりました」

「【エル・プルート】だって? へぇ、懐かしいね。あそこは、正義感の強いギルドマスターのご老人をこっそり始末したからもう耳にすることはないと思ってたけど……また僕の邪魔をするなんて」


 男は笑みを浮かべながら指先で空中をなぞる。

 何かを思い描くように、邪悪な計画を練るようにして。


「ま、見つけ次第ここに連れてきてよ。借金のカタで好きに動かせる人間を何人か使ってもいいからさ」

「承知しました。では、最近騙しこんだあの女を使います」

「あー、メナトちゃんだっけ? でも、その子はかなりの美人さんらしいじゃないか。彼女はウチの水商売の方で働かせてもいいと思ってたんだけど」

「はっ、恐れながら申し上げますが反対です。あの女は……客商売に向いていません」


ここまで読んでいただきありがとうございました!

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