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少しずつ大きくな〜れ  作者: tsumemoto
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我が家の天使

 我が家には天使がいる。


その天使はとてつもなく可愛い。


そして、イタズラ好きだ。


そこも可愛い。


彼は元気よく走り回っていた。


彼は私のところに駆け寄った。


「あーたん、ちっち」


彼は私に報告した。


「たーちゃん、ちっちやったの?」


彼は元気よくうなづいた。


私は彼が履いているおむつを調べました。


「おっ、たーちゃん。ちっちやったね」


「ちっちやった」


彼はとても笑顔になった。


「おー、偉い!ちゃんと自分で言えたね」


私は彼の頭を優しくなでなでしました。


そして、優しく抱きしめました。


彼はとても嬉しくなり、元気よくはしゃぎました。


「ちっち、ちっち。あーたん、ちゅき」


「たーちゃん、九州かいたね」


「九州って?」


女神様は不思議そうに聞きました。


私はおむつの濡れているところを指で差しました。


「あー、ほんとだ。九州にそっくりだね」


「あーたんもね、布団に日の丸かいちゃったんだ」


私は今朝の失敗を告白した。


しかし、ちっとも恥ずかしくありませんでした。


なぜなら、彼は純真無垢な天使だからだ。


「あーたん、いのまりゅ、いのまりゅ」


天使は手を叩いて喜びました。


天使の無邪気な姿は周りをもっと笑顔にしてくれました。


「おっ、たーちゃんはいのまりゅが大好きなんだね」


女神様も嬉しくなって、ニッコリと笑い、天使の頭を優しくなでなでしました。


「あーたんも好き」


「あれ〜?それだけ?」


女神様はムッとなって、天使の顔を覗き込みました。


「あとね、あとね、まぁまも好き」


「おぉ〜、よしよし!」


女神様は天使を優しくなでなでしながら、抱きしめました。


「あーたんもね、たーちゃんのこと、大好きだよ」


私は天使を抱きしめて、優しくスリスリしました。


天使は嬉しくなり、ますます喜びました。


「あーたん、だいちゅき」


天使は私のほっぺたをつかんで遊びました。


「ん〜、たーちゃん、だいちゅき〜」


私はとても幸せな気分になりました。


私は満面の笑みを浮かべました。


「おっ、たーちゃん!モテモテだね〜」


すると、天使は少しガニ股になり、股の方に手を当てました。


「あっ、たーちゃん。もしかして、ちっち?」


「ちっち、ちっち」


「よ〜し、たーちゃん!トイレでちっちやってみるか?」


「うん。ちっちやる」


「トイレ、行く?」


「うん、いく!」


私は張り切って、天使をトイレに連れて行きました。


「はーい、ち〜」


「ち〜」


私は天使を支えながら、見守りました。


「あっ、でてる。ちーでてる」


「ちっち。ちっち」


「やるじゃない!すごいぞ、たーちゃん!」


私は思いっきり、天使を抱きしめました。


天使は気持ちよさそうに笑いました。


女神様も天使を抱きしめました。


そして、女神様は天使の頭を優しくなでなでして、思いっきり、スリスリしました。


「よくできたね。たーちゃん、偉い!」


女神様は満面の笑みを浮かべました。


「これからもこの調子で頑張ろうね!たーちゃん」


私は天使の両手を握りました。


「あーたんもね」


女神様はニヤニヤしながら私を見ました。


私は天使に対して、ものすごい親近感を感じています。


私は天使に対して、ライバル心を覚えることもありました。


しかし、大好きという気持ちの方が勝っていました。


なので、私は天使である弟、たーちゃんを全力で応援しています。


天使はもう少しで私に追いつき、私を追い越していくだろう、私はそう感じた。


私はそれでも応援したい!


「私も負けないように頑張るぞー」


「そうね、頑張らないともうちょっとで追いつかれちゃうぞ〜」


「もう、うるさい!」


私はムッとなった。


「怒らないの」


女神様は笑顔でよしよししてくれました。


「でも、今日は私の負けね」


「アカリはトイレを目の前にして、水たまりをつくって、よく泣いてたし、それに今日はお布団も汚しちゃったしね〜」


女神様は口に手を当て、ニヤニヤと笑っていました。


「私、赤ちゃんじゃないもん」


「ごめんね、アカリ。アカリが一生懸命、たーちゃんに寄り添ってくれるから元気よく育っているんだよ」


「そんなことないよ。ママが頑張ってお世話しているからだよ」


「アカリ、あまり無理しちゃダメ」


「は〜い。よし、たーちゃん。お風呂入るか」


「あ〜い。おふりょ、おふりょ」


「よ〜し。おふりょできれいきれいしちゃうぞ〜」


女神様はこうやってお互いに高め合うのは本当に素敵だなと想いました。


二人とも、少しずつ大きくな〜れ。













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