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少しずつ大きくな〜れ  作者: tsumemoto
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悩み

 私はアカリ。


小学3年生。


お姉ちゃんをやっています。



 私は学校の勉強、家の手伝い、赤ちゃんのお世話、育児で疲れている両親を気づかったりして、頑張っています。


私は両親と一緒に家のことをやったり、赤ちゃんと遊びながらお世話をしたり、悪さしているクラスメイトにはしっかり注意をして、家族や友達と楽しく過ごしています。


私は時々、あ〜あ、もっと甘えたいなと思うことがあります。


私はお姉ちゃんになったんだ、だから、もう甘えるわけにはいかない。


それを自分に言い聞かせて、頑張っています。


でも、そんな私にはある悩みがあります。


私は頑張っている。


しかし、それは私の意に反して、起こってしまう。


私はおもちゃに囲まれていた。


私は愉快に話しかけてくれるおもちゃと家族みんなで遊んだ。


なぜか辺り一面がどこかぼんやりと光り輝き、体は普段より軽くなったような感じがした。


私は気にも留めなかった。


すると、目の前にトイレが現れた。


気がつくと周りには誰もいなかった。


そして、そこには灯りがついていた。


しかし、どういうわけか少し薄暗かった。


私は程よい脱力感、とてつもない心地よさ、爽快感を味わった。


体の周りを何かが優しく包み込んだ。


私は何かがゆったりと流れていくのを感じた。


それはなぜか、ほんの少しだけ温かい。


私はそれが広がっていくのを感じた。


私はハッとなった。


私は目を覚ました。


なんの変哲もない朝だ。


私の目の前で起こっている出来事を除いて。


私は違和感を覚えた。


私は調べてみることにした。


それは汗ではなかった。


ズボンから布団にかけて大きな水たまりができてしまった。


姉としてあるまじき失敗をしてしまった。


このような失敗をしてしまう年齢じゃない、こんな馬鹿なことがあるはずがない、私はそう思った。


しかし、目の前には残酷な現実が広がっていた。


私は落胆した。


私は時々、このような失敗をしてしまう。


「やっちゃった」


この癖だけはなかなか治らない。



 足音が近づいてきた。


その足音は少しずつ大きくなっていった。


しかし、私は恐怖を感じなかった。


私の目の前に女神様が現れた。


その女神様はどんな時も優しく接し、どんな時も寄り添ってくれるとても心が広いお方である。


私は女神様に自分がやってしまった失敗を謝りました。


「ごめんなさい、やっちゃった」


女神様は私の顔つきと素振りを見て、すぐに察した。


「気にしないで、大丈夫。早く着替えよう。風邪ひいちゃうぞ」


女神様は笑顔で私を許してくれた。


私は元気なさそうにうつむいていた。


「これくらいで落ち込まないの。元気出しなさい」


女神様は私を優しく抱きしめた。


「お母さん、ありがとう」


私は嬉しくなり、思わず笑顔になった。


私は元気よく、ズボンとパンツを脱いだ。


「それじゃあ、シャワーできれいきれいしようか」


「うん」


「ところでさぁ、どんな夢見たの?もしよかったら、教えてくれない?」


女神様はイタズラっぽく聞いてきた。


「家族みんなで一緒におもちゃで遊ぶ夢見たの。おもちゃが話しかけてくれたりして、めっちゃ面白かった」


「とても楽しそうな夢ね」


「でも、弟君とおもちゃの取り合いになって、喧嘩しちゃった」


「こら、喧嘩しちゃダメ!」


「ごめんなさい」


「よしよし」


女神様は私の頭を優しくなでなでしてくれました。


私は自然と満面の笑みを浮かべました。


女神様は泣かずに頑張っている私を見て、嬉しい気持ちになりました。


泣き虫だったアカリが泣かないで頑張っている、とても嬉しいなぁと女神様は心の中で想いました。


「ちょっと、ママ!何、笑ってんの?」


私はムッとした顔で女神様の方を見ました。


「別に」


女神様はイタズラっぽく笑いました。


アカリはお姉ちゃんとして、気丈に振る舞い、頑張っている、まだまだ甘えん坊だけど、一生懸命頑張っていると女神様は心の中で想いました。


少しずつ大きくな〜れ。



















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