6話
「オーガの村まであといくらかわかる?」
「兄様、後2時間ほどですよ?」
「なげぇ、走るか?」
「疲れたところを襲われて死にたければどうぞ」
「..おけい、歩いていこうか。ハァッ」
そういいながら、2匹は、周りの警戒を怠らずに進み続けた。
そして、2時間が経ちオーガの村についた。
「なぁ、ヘル?」
「なんですか、何様?」
「いや、言わなくても分かるだろうがよ」
そう、2匹の前には何もない村の残骸があり、滅んでいた。
「やべぇなぁ、血の匂いが強すぎる。」
「兄様、あそこに魔石がありますが?」
「あのでかい、岩、魔石かよ。」
2匹の目先には、1メートル程の岩が落ちていた。
「あれ、美味しそうだな。」
「兄様が欲しいならどうぞ。我々には、使い道はありませんし。」
「いや、我々じゃなくて私だろ?んじゃ、貰うわ」
そういい、ウィークは、魔石をかじりつき食べ始めた。
「ふぅ、美味かったよ。ステータス見るか。」
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ウィーク・パーソン
ゴブリン族 (ゴブリン亜種)
Lv100
力10,000
守10,000
速10,000
魔10,000
スキル
鑑定 10(MAX)
格闘 10(MAX)
能力譲渡1
魔石喰5
再生 10(MAX)
欠損再生 1
加護
食の神
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「ほんと、強さ、上がりすぎだろ。ん?」
「兄様避けて!」
「とっ!」
ウィークは、飛んできたものを咄嗟に避けた。そして、飛んできた方を見つめた。その先から
「そこのメスゴブリン、人間から離れろ!助けてやるから!」
「オーガですか?たら攻撃は1度やめてください。お願いします」
「いいだろう。1度お前を信じる。」
「「聞き分け良すぎだろ(よ)!?」」
そういい、出てきたのは、筋肉の鎧を纏い、高身長の鬼だった。そう、オーガである。
「ありがとうございます。こちらは、人間に見えますがゴブリンです。」
「そうか、ならいいが、そういや、どうしてここに?」
「私たちの村が滅んだのでこちらで保護してもらおうとこちらに来ました。」
「そうか、すまんな。ここは、ついこの間、人間に、滅ぼされた。すまんな
。お詫びと言うか、龍の谷まで案内しようか?」
「ありがたいです。ほんとによろしいのですか?」
「ええ、大丈夫です。」
「なあ、ヘルひとついいか?」
「どうしました?兄様」
「俺のレベルが、100に上がったからさ進化していい?」
「いいですよ?」
「そうか、なら今から、進化するわ。」
そういい、進化の準備を始めた。