ほんっっっとバカ。
強大な2つの力に挟まれ
破壊されたビンから、ジョロキアスネークのパウダーが大量に舞う
その全てが、シルフィーの風に
よってトンペーの浮かぶ海に
散布された。
「ガッ……!?
ジェガアアアアアア!!!
ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!」
「うぅっわぁ……メチャクチャ
痛そうじゃん。あれそんなに
ヤバい粉だったっけ?」
「本来は害獣避けなんかで
使われるような劇物だからね。
人間で言うなら全身の皮を
剥いだ状態で塩水に浸かってる
ものだし。」
………………トンペー、ごめんよ。
俺てっきり、ちょっと皮膚が
ヒリヒリするくらいだと思って
たんだ。
事が済んだら すぐ洗い流してやるから勘弁な。
あれ? そういえば……。
「なあカヤ、今さらだけど契約石
ってトンペーの腹ん中だよな。
とっくに消化されてウンコと
化してるんじゃないか?」
「いや、それはないよ。
トンペーのブレスを見ただろう?
あれは本来、700年程度成長
したくらいじゃ出せない威力なん
だ。おそらくシズクの契約石の
魔力が、トンペーの能力を底上げ
してるんだろう。」
「じゃあ契約石を取っちまえば
トンペーも……。」
「身体は成長してるけど、気性は
石を飲み込む前に戻るだろう。
シズクの思い出話だと元々は
優しくて大人しい子みたいだからね。」
その言葉を皮切りに__
「ガ……ッ…ア……!
カハッ……ジェ…ヤ……ア…ア」
どれだけ暴れても粉が身体に
まとわりつくのか、とうとう息も絶え絶えに、俺達の立つ陸へと
トンペーは這い上がってきた。
その後
頑張ってくれた他の皆は休ませて
俺とカヤで作業をする事にした。
「さて、少しチクッとするよ。
暴れないでねトンペー。」
どこに持っていたのだろう。
そう言ってカヤは極太の注射器を
取り出した。
「すごく…大きいです…じゃない!
おいカヤ、それ擬音がチクッ、
じゃなくてズプゥッ!の
モザイクいるヤツじゃん。」
「キミは何を言ってるんだ。
シーサーペントの皮膚は強固な
んだ。普通の注射器じゃ簡単
に折れちゃうから、これくらい
の大きさがいるんだよ。」
「そ、そうなのか……。
ちなみにその中身って…?」
「僕特製の麻痺薬。
そういえば……これ人間に試した
事無かったな。ねえソラ_」
「それでもし一生動けなくなった
ら、残りの人生責任とれよ。
今まで俺の右手が務めてた1日
数回のノルマをお前が__」
「………………むっ、無駄話は
これくらいにしようか。
トンペーがまた動きだすかも
しれないからね。」
カヤは急に顔を紅くして
そそくさとトンペーの方へと
歩きだす。
「……………言っとくけど、トイレの話だよ?」
「 !! 」
瞬時に顔を伏せるカヤを見て
俺はなぜだかムラムラしてきた。
「カヤックさん?」
「ソラ、勘違いは誰にでもあると
思うんだ。そしてそういう時、
キミのような心優しい人間は
何も無かったように振る舞う。
そうだろう?」
耳まで真っ赤にしたカヤは
決して顔を挙げずそう言った。
いったい今彼女は、どんな顔を
しているのだろう。
俺、気になります!
「まあ確かにお前の言う通り 俺は
紳士な心を持つ男。しかしそう
は言ってもカヤ、下を向いて
会話を続けるのは如何なものだ
ろう? 別に怒ってなど無いから
顔を上げてごらん?」
「断るよ。さっ、話は終わりだ。
トンペーを……や、やめろぉっ!
顔を覗こうとするなぁっ!」
必死に悪あがきをする
カヤの首を上に向けようと、俺は
その顔を わし掴みにした。
「うるさいっ! 無駄な抵抗は
やめろっ!! シコリティ濃度の
高い顔してるのは分かってんだ
よ! おらっ、そのツラ見せろ!
今夜のオカズにしてやるっ!」
「やべろっ! やべろぉっ!!」
その後見たカヤのご尊顔は
旅の思い出としてカメラに納めた
___
______
___________
「じ、じゃあトンペー…、大人しく
しててね…。」
半泣きでカヤが注射器を打ち込むと、少しビクッとなったトンペーは暫くして動かなくなった。
「これで大丈夫だな。
さて、じゃあまずは身体の粉を
流してやろうぜ。
麻痺で動けなくて激痛とか
拷問だからな、可哀想だ。」
「その気遣い少しは僕にも
回してよ……。
けど、この巨体だ。流すにも
大量の水が要るね。」
「じゃあシズク呼ぼうぜ。
水の精霊なんだし、水ぐらい
いくらでも出せるだろ。
……………………あ、あれ?」
そういやシズクどこ行った?
途中からやけに静かだから忘れて
たけど……、確…か……。
(「待ってシルフィーちゃん
せめて陸まで運んで!?
このままじゃ またすぐに
トンペーちゃんに食べられるの
お願いシル__」)
…………………………………………。
「そういえばシズクの姿が
見えないね? 僕途中で離脱した
から分からないんだけど
あの後どうなって__」
「俺は覚えてる……シズクのこと、
忘れない。絶対に!
何一つ助けにならなくて むしろ
邪魔だったけど、絶対に忘れた
りしないもん!」
「急にどうした!?」
「シズク、本当にどうしようも
無いヤツだったんだ。
ふざける為に、どういう覚悟が
いるのか、俺達に思い知らせる
為に……、アイツは……。」
「本当に何があったんだよ!?
完全にもう死んじゃってる
パターンだろそれ!」
「心配すんなよシズク。
ひとりぼっちは寂しいもんな…。
いいよ、一緒にいてやるよ。
カヤが……。」
「なんで僕!?
というか何となく察しがついた
よ、食べられたんだろ!?
この中にシズクが居るんだろ!
何で言わなかったんだソラ!」
「訊かれなかったから。
知られたら知られたで
不都合しかないからな。」
「おのれ言わせておけばっ!!」
その後急いでトンペーの口の奥を
調べると、白目を向いて涎まみれのシズクが引っ掛かっていたので救助した。
そして暫くすると
シズクが目を覚まし___
「ふぐうぅわああああーっ!
隊長の鬼畜! 外道!
よくもこんな血も涙も無い事が
できるわねっ!!
なんの罪も無い乙女を、吊るし
てエサにした挙げ句 冷たい海に
捨てるなんて!
自分がやられたら どう感じるの
か考えてよっ!!」
「おい、ちょっとそこの地面に
ある水溜まり見てみ。
全身にブーメランぶっ刺さった
滑稽な女が居るだろ?」
「ま、まあまあ2人共落ち着き
なよ……。シズクも無事で本当に
良かった、ちょっと本気で心配
したよ。」
「ほら隊長カヤックちゃんを
見習って! 私を仲間にしたいの
なら、こういう優しさをこまめ
に与えて!
じゃないと旅にはついて行って
あーーげない!!」
く、クッソうぜぇっ………!
この ぶりっ子精霊…、もう一度
トンペーの体内にぶちこんで
排泄物に転生させてやろうか…!
「…………優しさか。
ああわかった。優しさだな。
じゃあ、お前にプレゼントを
やるよ、ほれっ。」
「ふんっ、隊長ったら今さら
そんな事言っても……何…こ…れ」
渡したのは 俺がカメラで
撮ってきたカヤやレスカの
お宝写真の焼き増し。
「隊長…貴方を誤解していたわ。
私の事、分かってくれていた
のね? ありがとう。
これ…、大切にするわね。」
僅か数十枚の写真で
あっさりと信頼が回復した。
「ねえソラ、それもしかして…。
ちょっと僕にも見せ__」
「あいつの希望を叶えるんじゃ
ない。カヤ自身が希望になるんだ。
俺達、全ての希望に。」
「それ生け贄じゃないかっ!?」
Magica Quartetさん ごめんなさい。
どうも、オムラムライスです!
いや〜、Twitter面白いですね。
好きな漫画家さん達の日常見れるの嬉しい。
返信されるワケじゃないけど、呟きにコメント
できるのも楽しい!
もっと早くやってればよかったです。
あと皆さん画像も結構たくさんアップして
らっしゃるので、私の見せられないよフォルダ
も非常に潤いまくってますね。
ありがてぇ………!
え? フォローしてほしいかって?
ハッハッハ!
な、何でもするから…。




