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さよなら異世界 〜精霊の鍵〜  作者: オムラムライス
62/66

海の声が聴けなくて

「あれは……そう、700年くらい

前かしら。当時私はトンペー

ちゃんっていうシーサーペント

の赤ちゃんを飼っていたの。」





どんなネーミングセンスだ。




「産まれて間もない その子は

親と はぐれたのでしょうね。

私の元に よちよちと這ってきて

「キュイィ~……」と弱々しく

泣いたのよ。幸いメスだった

から私の釣り用のエサを恵んで

あげたの。」





オスだったら……どうしてたんだろう。まさかと思うが、人型以外の

魔物もメスならアレコレできるとか無いよな?



流石に そのレベルまで行かれると

手に負えないんだが。




「エサをあげて 介抱してあげた

トンペーちゃんは すぐに元気に

なったわ。そしたら懐かれちゃ

ってね、仕方ないから面倒見て

あげたんだけど、お世話してい

る内に だんだんと愛着が湧いて

きちゃって…、当時はまだメイも

いなかったし、1人で寂しかっ

たから、飼うことにしたの。」




「へぇー、ウチがシズク様に

会う前に、そんなのが居たんス

ねえ。」




「ちなみにお前は どんな出会い方

だったんだ?」




「ウチは水面でパチャパチャ遊ん

でたら、尻尾掴まれて海の底に

引きずり込まれたあげく、無理

矢理ディープキスで口内貪られ

たッスね。」






ファーストコンタクトの差が

酷すぎる。




「そうしてトンペーちゃんと

暮らして数日が経ったある日、

唐突に別れがやって来たわ。

なんと、私が天日干ししていた

契約石をトンペーちゃんがエサ

と間違えて食べちゃったの。」





何で宝石 天日干ししてんだよ。





「シルフィーちゃん達と契約した

なら、隊長も契約石の力は知って

るわよね? 私の力の半分が凝縮

されている その宝石は魔力の塊

なの。小さな魔物でも、体内に

取り込んだら、たちまちSSSラン

クの魔物に進化するわ。」




「お前ら精霊は揃いも揃って管理

が杜撰すぎるだろ。何でそんな

四◯の玉みたいな大事な物を

雑に扱えるんだ。」





その内 他の精霊が


「私の契約石は矢で撃ち抜かれて

粉々になった挙げ句に

色んな所に飛んで行った。

悪いが欠片を探して集めて

くれないか?」




とか言ってきそうで恐い。





とてもじゃないが、そんな全56巻分くらいの

冒険絵巻をさせられるのは勘弁して頂きたい。




するとそれまで黙って聞いていた

カヤが疑問を唱える。




「その契約石を呑み込んだ

トンペーはどうしたんだい?

キミ程の魔力を取り込んだと

いうことは、まさかと思うが

神獣化したりなんか………。」



「それがね……、宝石を呑み込んで

海に逃げた あの子を捕まえよう

と私も跡を追ったんだけど…」




「だけど?」






「海に潜って辺りを見回してたら

扇情的な格好をした海女さんが

貝獲ってたから…フフッ、ね?」



「ああ、そりゃしゃーないな。

レディーファーストって

ヤツだ。俺でもそうするもん

ハハハ。」







「シルフィー、久しぶりに合体技

でも試そうか。

丁度ここに 居なくなれば世の中

がキレイになる変態が転がって

いるからね。」



「あら、懐かしい。

昔ギルガメルセデス倒した時の

技だっけ?

あの時はちょっとした天変地異

が起こって大変だったわね。

じゃあ行くわよ、せーの!」







俺とシズクは息を合わせて

土下座の体勢に移った。




___



______



___________





「さ、シズク。自分で蒔いた種は

自分で回収しないとな。

微力ながら俺も力になるぜ。」




「任せてちょうだい隊長。

飼い主として当然だもの。

一応私だって、この数百年色々

努力したのよ? トンペーちゃん

は光り物が好きなんじゃないの

かと昔の町の女の子に貢がせたり、

もしかしたらエサが気に入らな

いんじゃないかと、通りすがり

の褐色美人が連れてた

ショタっ子を釣り針に引っ掛け

たり頑張ったんだから。」





「それはただの生け贄って言うん

だぞ。あとその褐色美人って

俺たぶん知り合いなんだけど。

あんまり人様の怨み買うような

事しないでくんない?」





「あの褐色テリテカおっぱいちゃん

美味しそうだったわねぇ…。

熟してないとはいえ、つまんど

けばよかったかしら。」





聴けや。





「でもソラ……、どうやってトンペー

ちゃんを探すの?

というか、もうとっくに居なく

なっちゃってるんじゃない?」





レピィの言うことは もっともだ。

ただ俺は__





「いや……たぶん普通に この海の中

にまだ居ると思うよ。」




「隊長…、流石にそれは無いわよ。

あれから700年経ってるし、

その間一度も姿を見てないん

だから。」




「その事で聞きたいんだけどさ、

お前トンペー飼ってる間って

カヤの薬使ってたか?」




「…………そういえば使って無いわ。

あの子のお世話してる間は

不思議と満たされてたし…。」




「トンペーが居なくなった後、

また男を性転換リリースしたり

したか?」








「………………………したわね。」



シズクの顔から汗が流れる。






「………なあメイ。元マーメイドの

お前に訪ねるが、定期的にズタ

ボロにされた全裸の男が水面に

降って来ても、お魚さんはエサ

に食いつくのだろうか。」




「地上に屈強な男を捕食する

化物が お待ちかねしてると

思うッスね。」





シズクの発汗量が勢いを増す。





「もし、どうしても地上に上がり

たい理由があって、でもヤバい

奴が居て、行くに行けなかった

らどうする?」




「それが例えば自分に施しをして

くれた恩人なら、何百年でも

健気に待つッスね。周辺のエサ

で飢えを満たしながら。」




「へぇ………そっかぁ…………。」




「…………………………………。」






シズクはひとしきり汗を掻き終わると、

急にアンニュイな表情を

浮かべ、遠い目をする。





「ねえ隊長…。真実って、どうして

いつもこんなに残酷なのかしら

ね……? 些細な すれ違いが全て

の歯車を狂わせる。

ホント……っ、イヤにな__」





「シルフィー、カヤ、さっきの

合体技っての威力マシマシで

頼む。」




「「 せーの!!!!!! 」」





「いやあああああぁーーっ!

ごめんなさいごめんなさい!!

謝るから許してお願いやめて

いやああああああぁーーっ!!」




____



_______



___________




「ねえ隊長? 可憐な乙女にこの

仕打ちはあんまりだと思うの。

ね? 隊長は人の痛みが分かる

心の優しい人、そうでしょ?」




「俺、今ちょっと鈍感系主人公

だから分からない。」






現在、俺はトンペーこと

シーサーペントを釣り上げる為に

極上のエサを垂らし、食いつく時を待っている。




「お兄ちゃん、もう少し水面に

近づけますか?」




「おっ、そうだな。なんなら

海に浸けるか。

その方がトンペーも食べやすい

だろ。」





俺の指示通りに、レムは釣竿を

下げ、エサを海に沈める。



「ねえ隊長? 確かに私は水の精霊

よ? 水の中でも全然呼吸できる

わ。でもね、冷たいモノは冷た

いし、寒いモノは寒いの!

季節はもう冬なの! 今日水温も

低いし、こんな日に海に浸かっ

たら風邪引いちゃうっ!!

ねえ隊長聴いてるっ!?」





「お兄ちゃん、シズク様が何か

おっしゃってますよ。

お兄ちゃん………?」




「フガッ、あっ…、悪い寝てたわ。

今何か言ったか?」




「もー、お兄ちゃんったら

難聴系主人公なんだからー。」




「アハハー、ゴメンよレム。」













「いやあああああぁーーっ!!!

茶番劇に殺されるぅーー!!」





小学生の時、エロい事が目当てで

将来の自分に憧れた。

大人になって、オネショタの存在を

知った時、小学生の自分に憧れた。




最低の自作ポエムに涙する大人こと




どうも、オムラムライスです!




今日(16日)は有給だったので、

のんびりと部屋の本を

整理してたんですよ。



私は基本的に よく読む漫画を机近くの本棚に

置いて、「もうあんまり読まないな」って本は

押し入れのダンボールに仕舞っとくんです。




今日もね、読まなくなった本達を断捨離しようと

思って、朝から動いてたんですよ。




それなのに___




「この本は………うーん、捨てるか…?

でもなぁ、また読み返すかもしれんしなあ…」



「これはもういいか。いやでも待てよ、この巻の

このページや このコマはエッチだから

残しとこうかな……。」



「アッハッハッハ! あ〜〜、面白かった!

さて、次の巻、次の巻っと。」




「……………マケ◯姫っ!は やっぱ22巻が

一番エロいなぁ……………………………………………

………………………………………………………………………………

…………………………………………………フゥッ。」




「グスッ…、やっぱり金◯のガッシュベルは

泣けるな。ダ◯ーが出てくるのはズルいよ。」




「こいつはもう使わないな。

フフっ、これで興奮してたのが懐かしいな。

今はもう………、今は…………………今………………

……………………………………………………………………………

………………………………………フゥッ。」




「このアンソロジーまだあったのか。

ゲーム面白かったから、買っちゃったん

だよな。…………うた◯れるもの のソフト確か

まだこの辺に___」




「お〜これ限定版のやつ。DVDついてんじゃん。

………まあ、休憩も必要だよな。

飯と一緒に生徒◯役員共っていうのも

乙なものだ。。」




「 To L◯veるダークネス……、お前は一生

ウチの子だよ。」



___



_______



____________





……………おかしいな? 一瞬で休みが終わったぞ。



しかも全然整理できてないし、何をやってるんだ

私は。





以上が、本日の私の1日でございます。






え? これはこれで良い休日じゃんって?



ハッハッハ!












フゥッ。














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