表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さよなら異世界 〜精霊の鍵〜  作者: オムラムライス
45/66

逮捕されちゃうぞっ。

ダンジョンの中を半日以上迷い歩き、心身共に

クタクタになった俺達は、宿をとった後

食事もそこそこに倒れるように眠りについた。






_そして翌朝





「ふわあ〜あ。あー、めっちゃ寝た……。」




「アゴが外れるかってくらい大きなあくびだね。

おはようソラ。」




2階の宿部屋から降りて飲食スペースに行くと

俺より一足先に起きていたらしいカヤが

優雅に紅茶を飲んでいた。





「おうカヤ、おはようさん。シルフィー達は?

まだ部屋で寝てんのか?」





昨夜宿をとる時に、大部屋と1人部屋しか空いてないと言われ、「宿代勿体ないから大部屋で

皆一緒に寝よう」と 下心など微塵も無い純粋な

俺の発言は却下され、仕方なく俺だけ1人部屋に

泊まった。





「ああ、皆ぐっすりだよ。よっぽど疲れてたん

だろうね。」






そういえば……。




「お前はそんなに疲れて無いんだな。

パッと見そんなに体力なさそうだけど……。」





「まあ否定はしないよ。ただダンジョンの中に

ずっと居たからね、地の精霊である僕は周囲の

土に含まれる微量の魔素を吸収していたから

そんなに疲れなかったんだ。」





魔素を吸収……?




「何それ? そんなんできんのお前?

地の精霊特有のスキルか何かか?」




「スキルというよりは性質かな、同じように

シルフィーも自然の風から魔素を吸収できる

ハズだよ。よく宙を浮いてるだろう? あれは

風の中に含まれる魔素を吸収して、それを常に

自身を浮かせる魔力に変換してるからだよ。」





そういうカラクリか。

そういえばアイツ、行きのダンジョンは浮いてた

けど、帰りは普通に歩いてたもんな。


契約した時に魔力はみなぎってたハズなのに

帰りに浮いてなかったのは ひょっとして俺が

魔物に襲われた時の事を想定して 魔力を温存

してくれていたのだろうか。






(起きたらお礼言っとかないとな……。)





「ふぁあ〜〜あ。 おふぁよ〜う。」





そう思っているとシルフィー本人が

俺に負けず劣らずデカいあくびをして2階から

降りて来た。





「おうシルフィー、おはよう。

昨日は色々とありがとな。疲れは取れたか?」





「ん〜〜、足が少し痛い……。」






やっぱり無理させちゃったか……。





「ゴメンなシルフィー、俺のせいで……。

守ってくれてありがとな。」





「……何のこと?」





「えっ、いや、だからその……魔力たっぷり

有ったのに、俺が魔物に殺られないよう温存

してくれてたんだろ?」






「……………………………………あっ!!」







ただのバカだった。





「そうよ! 契約した時に魔力回復してたじゃ

ない!! どうしてもっと早く言わないのよ!

バカじゃないの!?」





「こっちのセリフだ スカタン精霊!!!

ちょっぴり感動してたのに台無しだよ!」






「朝から賑やかですねお兄ちゃん。」



「おはようございますシルフィー様。」





いつも通りのケンカをしてると

レピィとレムも起きて来た。





___


______


__________





「さて、一晩しっかり休んだし

そろそろ動くか。今日は自由行動にしようと

思う。」






「「「「自由行動?」」」」





「ああ、カヤに会って大まかな目的は

達成したけど、この街でやる事はまだ残ってる

からな。ダンジョンで手に入ったモンスター

素材の売却だろ、食料調達もしなきゃだし、

他の精霊の情報も探さなきゃいけない。」




指折り数えてみただけでも結構ある。

今日1日しっかり動かないと終わりそうにない。





「まあ、確かにそうだね。じゃあ僕は観光がてら

情報収集を受け持とうじゃないか。

レム、一緒に行こうか。」



「かしこまりましたマスター。」







「レピィ、アタシ達は食料調達に行きましょう。

あっ、お土産屋さんにも行きたいわね。」




「シルフィー様、お土産は食料調達の後ですよ?

荷物になっちゃいますから。」





えっ………。




「てっ、手伝ってくれるのかよ?」







「「「「当たり前(でしょ?)

(じゃないか。)

(ですよ。)

(だよ。)」」」」






お前ら……。





仲間が増えるって……結構悪くないな…。






「じゃあソラ。」




「 ? 」




感動してる俺にシルフィー含め4人の女性が両手を出して来た。






「「「「おこづかい(ちょうだい!)

(もらえるかな?)

(下さい。)

(お願いね?)」」」」







お前ら…………。






仲間が増えるって………結構痛いな……。




___


______


__________




夕方になったら宿に戻る事に決め

4人を見送り ふところが寂しくなった

俺は、まずこの街の冒険者ギルドに向かった。





「スンマセーン、素材の買い取りお願いしても

いいっすか?」



受付のおばちゃんにそう言うと

予想外の返事が返ってきた。




「はいはーい、……? あら、子連れの冒険者さん

なんて珍しいわね。」





「へ? おばちゃん何言って__」





「幼な妻です。」





「 !? 」





あ、あれ……? おかしいな…?

一晩ぐっすり寝たハズなのに幻覚が見える…。



きっとこの前見た幼女のキラキラがトラウマに

なってフラッシュバックしちゃったんだよね。

それ以外考えられないよ。






「アッハッハ! こりゃ可愛いお嫁さんだね。

今いくつだい?」




「207歳です。」




「アッハッハッハッハ! 面白い子だね〜!」





おばちゃんは冗談としか思ってないのか

爆笑している。





というか__





「なに……やってるんだ…?」




「妻は夫の3歩後ろをしずしずと

歩くんですよお兄ちゃん。」






足音消して後ろ憑けてたんじゃねーか。





「お前…カヤと一緒に情報収集しに

付いて行ってたじゃん。」




「あれはマスターにこっそりお願いして

偽装してもらった土人形です。

いつから私だと錯覚してました?」





知らねーよ、五番隊に帰れ。





「換金済ませたらデートですよお兄ちゃん。」





どうしよう、もうオチが見える。



どうせアレでしょ?

俺がレムと行動してたら、なんやかんやで街の人から誤解を受けて、最終的にはフルスロットルで

逮捕されちゃうんでしょ?


知ってるんだからね?

そうは問屋が卸さないからな。





「分かった。じゃあ付いてくる事に関しては

もう何も言わん。

その代わり1つ約束してくれ。」




「何ですか?」




「今日俺と行動してる間は俺の事を

「お父さん」もしくは「パパ」と呼ぶこと。」





これなら街の人からは親子に見られ

誤解を受けず、事案になる事もないだろう。





「近親○姦がお好みですか?」





光の速度で誤解しているヤツが目の前に居た。




「違う。そうする事で周りから変な誤解を

受けずに安全にデートが楽しめるんだ。

いいな?」





「分かりました。では今日は妻ではなく、全力で

娘を演じましょう。」







これでよし。

完璧な危機察知能力だ。





「ええと、旦那さん? 換金の方が

終わりましたよ?」





俺がレムと打ち合わせをしている間に仕事を

してくれていたらしい おばちゃんが笑いながら

話かけてきた。




「あ、どうも。ていうか旦那じゃなくて

父親ですよ、やだな〜もう。」




「アッハッハ! 分かってるよ、あんまりにも

面白いから、ついあたしも乗っちゃったよ。

まあでも、そんだけ好かれてるって事だろ。

ねぇ〜お嬢ちゃん。」





「うん! あたしパパの事大好き〜!」




「 !? 」





レム……! お前やればできる子だな……!




「アッハッハ! そりゃいいね!

お父さんの事大好きなんだね〜。」




「うん! すっごい好き!

あたし将来絶対お父さんの__」





おおっ……! 「お嫁さんになる!」なんて

父親が娘に言われたい言葉ランキングトップの

セリフまで_!





「子供孕むー!!」





イキスギィッ!!!!!!






「えっ………?」




ヤバい! さっきまで笑顔だったおばちゃんが

みるみる険しく_!





「ジョッ、ジョークですよ! ジョーク!

もうこの子ったらホントにマセてマセて……!」





「あ、ああ…! ジョークね! いや〜おばちゃん

すっかり騙されて……」






「ねえパパ! いつあの女と別れるの?

早く養育費だけ貰って一緒に暮らそ_」





「レムちゃん!? ダメでしょ!!!?」





恐ろしい事を口走るロリゴーレムを

必死の形相で黙らせる。




「親子………なんですよね?」




「もっちろんですよ! やだなぁ!!

見てくださいよ、耳たぶの形とかソックリじゃ

ないですか! ジョークですよ!!」





受付のおばちゃんが満面の笑みから苦笑いに

なってきたので、換金したお金を受け取った俺達

は早々にギルドを出た。





〜裏路地〜




「何してくれてんだレムちゃんよ?」





僅か数分で一般人から犯罪者に

ジョブチェンジしかけた俺は

諸悪の根元のほっぺたをつねり問いただした。





「りふぁりひぃふぉふいひゅうひへひはひは

(リアリティーを追求してみました)」





「捨てちまえ! そんな向上心!!」





危なかった、あのままギルドに居たら

通報待ったなしに決まってる。




「いいか? そういうのは要らん。

普通でいいんだ、普通で。誰が見ても

微笑ましい仲良し親子。見ている人がほっこり

するような娘を演じろ。」




「わかりました。」





「よし、じゃあ次は防具屋だ。

予想よりも素材が高く売れたからな。

良質な鉱石が使われた防具が欲しい。

行くぞレム!」





「うん! パパ!」






〜防具屋〜




カランカランッ♪






「お邪魔しま〜っす。」




「いらっしゃ__」





「この人を悩殺できる下着、もしくはカッポウギ

下さい。」





「お邪魔しましたー。」





バタンッ。




「レムちゃん?」



「なあに、パパ?」



「ダメでしょ?」



「はぁい。」





カランカランッ♪




「すいません まちがえました。

リボンください。」





「面白い娘さんだな。」




「よく言われます。」




店主のおっちゃんの誤解を解き、武器屋の時と

同じように防具を見繕ってもらう。




「兄ちゃん筋肉全然無いんだな、こりゃ鎧よりも

マントとかの方がいいな。

このカーボンタートルの皮で作られたヤツが

いいだろう。」




羽織ってみると軽やかな着け心地の割には

しっかりと衝撃を吸収しそうな手触りがする。

これは良いものだ。




「おじちゃん、レム鎧が欲しいです。」






いきなり何を言い出すんだコイツは……。




「鎧って……、嬢ちゃんがか?

さすがに嬢ちゃんサイズは無いが…参考までに

どんなのがいいんだ?」




「デコピンでアーマーブレイクする鎧、もしくは

極細のマイクロビキニアーマーをください。」





「悪いな、不良品は取り扱えねえんだ。」






もうコイツ捨てて行こうかな。





素早く会計を済ませ店を出ると

夕方まであと少しになっていた。





(なんだかんだで結構時間経ってたんだな…。)





中途半端に時間が余ったのでどうしようか

悩んでいると向かいの方にかき氷屋らしきものが

見えた。



どうやら魔法で作り出した氷を削って

フルーツを搾った果汁を掛けているようだ。





(こっちの世界にも似たような物があるんだな)





せっかくなのでレムと一緒に食べる事にした。





「レム、甘いもの好きか? あそこに美味そうな

のがあるからさ、一緒に食おう。」




「うん、わかった!」





かき氷もどきを2つ買い、近くのベンチで

レムと一緒に食べる事にした。




「んっ、甘っ! 日本に比べたら色々と荒いが

久々に食うと美味いな〜〜。

どうだレム? 美味い___?」





「けぷっ。」





食うの早っ!?





なんだろう、お腹空いてたのだろうか。




「パパ」




「 ? どうした? お代わりか?」





「お腹痛いです…。」





(!!!!)




「バカッ! 一気に食うからだよ!

ええっと、薬…は無いし、ヒールキノコこの辺

に売ってたっけ…。」





慌てる俺にレムは首を振る。




「大丈夫です、パパ。ちょっと休めば治ります。

ただワガママを言っていいなら、ちょっとだけ

横になってもいいですか?」





「ああ、当たり前だろ。ええっと、どっかに

休める所は……。」





するとレムは病人とは思えない力で

俺の手を掴んできた。




「ここがいいです。」





看板を見るとそこには





宿屋〔夕べはお楽しみ〕 と書かれていた。





「おい。」




「さっ、行きますよパパ。」





「誰が行くかっ! 地獄への入り口じゃ

ねえかよ!!」




「パパー、レム身体冷えちゃったー。

大変ー、急いで暖めないとー。」





棒読みで舐めた事をほざく娘に恐ろしい力で引っ張られる。




「離せっ! もう親子ごっこは終わりだ終わり!

もう日が暮れる、急いで集合場所の宿屋に行__!」





すると不意に背中をトントンされた。

振り返ってみると_





「あ〜キミキミ、ちょっといいかな?

ギルドと防具屋から通報受けて来たんだけど

お話聞かせてもらえる?」







__逝けたよ。





〜留置場〜




「………………………。」




「アンタどこに集合してんのよ。」






ちくしょうっ!!!










あつまれ!ふ○ぎ研究部の

かわいい絵柄とエロさのコントラストたまらんち




どうも、オムライスです。





ポ○モンの女の子キャラを性的な目で見始めたの

はいつからだろう。




ついにはキル○アやサー○イトが一番エロく

感じる。




これが大人になるって悲しいことです。




え? お前は汚れちまったんだなって?


ハッハッハッ!












ギトギトじゃないか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。




― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ