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さよなら異世界 〜精霊の鍵〜  作者: オムラムライス
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ダブルリバース

「さて、ドタバタして忘れてたけど、地上に

出る前に契約をしておこうじゃないか。」




トパーズに戻る準備をする俺達に

カヤは唐突にそんな事を言ってきた。




「…………あ、…ああ!そ、そうだな!」




「ソラ……ひょっとしなくても完全に

忘れていただろう?」




中々鋭い。正直シルフィーとも契約してないし、

今の今まで存在すら忘れていた。

何のために苦労して手に入れたんだか。





「あ………、でも悪いカヤ。俺まだお前の契約石

手に入れてないんだ。」




「そういえばそうね。アタシもカヤの事で頭が

いっぱいだったわ。とりあえずアタシの契約

だけ先に済ましてカヤの契約石は街に戻って

から探すことにしない?」





まあ、それが一番スムーズかな。




俺がシルフィーに契約のやり方を聞こうとした

瞬間、カヤが予想外な事を言いだした。





「ああ、それには及ばないよ。契約石はこちらで

ちゃんと保管しているからね。」




「あれ?そうなのか?てっきりシルフィーみたく

トパーズの街のどっかに隠れてると思って

たんだけど……。」





「むしろ何故そんな所に在るのか聞きたいよ。

契約石は僕達精霊にとって、命の次に大切と

言っても過言じゃない代物だよ?」





「おい」




シルフィーの方を見ると両手で耳を塞ぎ

背を向けていた。




「なに聞こえないフリしてんだっ!

俺はてっきり自分のフラグ回収ミスだと思って

仕方なく探し回ったんだぞ!?

こらっ!手をどけろ!こっち向け!」




頑なに手をどけないシルフィーは

必死の抵抗を見せる。





「お前ひょっとして無くしたんだろ!?

もしくはどっかで落っことしやがったな!?

それを風の谷に来た誰かが拾って、巡り巡って

町長の家の家宝になってたんだろ!?

こらっ!いつまで耳塞いでんだっ!!」





「やめてっ!乱暴はやめてっ!

ところ構わずムラムラしないでっ!!」





「してねえよっ!何言ってんだお前!?」





「何よっ!しょうがないでしょ!

あんな小っちゃい石、何百年も持ってられない

わよ!最終的にアタシの手元に戻って来たんだ

から問題無いじゃない!」






____この女!




「ふっざけんなよズボラ精霊!

お前が最初っからしっかり持ってれば

ファーストキスを散らす事も無かったし、町の

女性陣に集中放火を浴びる必要も無かったん

だぞ!あげくの果てに開き直りやがって、

ぶっちめてやる!!」





持てる全ての力を使ってシルフィーに

飛びかかろうとした俺はカヤに止められた。





「まあまあソラ、あまり僕の友達を責めないで

やってくれ。シルフィーも悪気があって

無くしたワケじゃないんだろう?」





「200年程前にピクニック行った帰りに

町の方に落っことして、探すの面倒だから

そのまま帰ったわ。」





「フォローした僕の気持ちを

返してもらおうかっ!」





ダメだこの女、救いようがねえ。





アホな女を放っておいて、俺は話を戻す事に

した。





「で、カヤは自分の契約石どこに保管して

るんだ?どっかその辺に埋めてんのか?」





キョロキョロと辺りを見渡す俺に

カヤはため息混じりに言葉を発した。





「あのねえソラ、さっきも言ったけど僕達精霊

にとって、契約石はとても大事な物なんだ。

主との契約は勿論、その小さな宝石に精霊の力

の半分が封印されている。」






今恐ろしい事が聞こえたんだが。





「ち、ちょっと待て、つまりお前やシルフィー

ってまだ強くなんの?嘘だろ?」






風の谷で闘った時、すでにラスボス級の迫力

だったんだけど、あれで半分?嘘だろ?





「強すぎる力は災いをもたらすからね。

余計な争い事を興さないようにそうしたんだ。

何人かは渋っていたけどね。」





………言葉にならない。




シルフィーの方を見ると何故かドヤ顔していた。

まるで「どう?アタシは半分であんなに凄いのよ

褒めて褒めて?」と言わんばかりに。



とりあえずムカついたのでホッペをつねっといた





「ま、まあ戦力が上がる分には心強いな。

じゃあ早速契約するか。カヤ、契約石を……」





「待って。」





「 ? どうしたシルフィー?」





「何でカヤが先なの?普通に考えて最初に

出会ったアタシでしょ?バカなの?」





非常に面倒臭い事を言いだした。




「いや別にどっちからでもよくね?

カヤとやり終わったらすぐシルフィーとも

やるし。」





「ねえソラ、その言い方はちょっと

危ないと思う。」





レピィにそう言われたが、純情な俺には

何の事だかさっぱりわからない。





「とにかくアタシが先。じゃないと

もう旅について行かないからね。」





「ソラ、僕は後でいいから、先にその面倒な子を

構ってあげてくれ。」





「お前は大人で助かるよ、悪いな。」




_____



__________



________________






「じゃあ始めるわよ?

まずはアタシが書いたこの魔法陣の上に

乗ってちょうだい。」




シルフィーは地面に複雑な模様の魔法陣を

書き終えると俺を手招きしてそう言った。




「こ、こうか……?」




何かドキドキするな。

こう言っちゃなんだが、すごくRPGっぽい。




「うん。それでね、アタシが手のひらに乗せて

いるオパールにアンタも手を重ねてこう言うの

……………………………………______…………___

…………___って。噛まずにゆっくりね?」





「あ、ああ……。」




よ、よし……!行くぞ………!



俺は大きく息を吸ってシルフィーに言われた

言葉を復唱した。




「風の精霊、シルフに命じる……。

石の契約の元、我にその力を捧げよ……。

我が名は……ソラ!」




すると復唱が終わると同時にオパールが

強く輝きだした。




それと同時に石の光がシルフィーへと

吸い込まれて行く…!






「お、おお………!!」




「す、凄いです……!これがシルフィー様の

本当の力……!!」




「フフ……懐かしいね、この魔力。」




「先程までと比べ物になりません。

マスターの力をあっという間に上回りました」





超サ○ヤ人を見た人間のような反応を

それぞれ見せたが、確かにさっきまでとは

明らかに違う。




神秘的とも言えるシルフィーの姿に

不覚にもドキリとしてしまう。




「………ソラ。」





妖艶な笑みでこちらに向かってくる

シルフィーは俺の前まで来ると__






「うおええええっ……!!!」






「いやああああああああああっ!!!」





何してくれてんだコイツ!!




事もあろうにシルフィーは、俺の服目掛けて

濃厚なキラキラをぶちまけやがった。




「ご、ごめっ……、久しぶりに魔力全部戻ったら

何か酔っちゃって……。」




「いやだからって、何でわざわざ俺の所まで

来るんだよっ!!俺の一張羅汚す必要ある!?

その辺で済ませろよ!」





「い、嫌よそんなの……、アタシは風の精霊よ?

プライドが許さないわ……!」





「そんなもんキラキラと一緒に、地べた這いずり

廻ってんだろうがっ!!」





ちょっとドキッとした自分をぶん殴りたい。





「ったく!もういいからお前は温かくして

寝てろ!レピィ、看病頼む。」




「う、うん、任せて。」




シルフィーをレピィに預け、俺はカヤとの

契約もさっさと済ませてしまう事にした。




「アハハ……、まさか吐くとはね。

僕も気をつけないといけないかな。

じゃあ早速始めようかソラ。」




「ああ…、で、カヤ。お前の契約石は?

早く持って来てくれよ。」





「ああ、すぐに用意するよ、レム。」





パチンと指を鳴らすと

メイド服もどきを引きずってレムがやって来た。









なんだろう、嫌な予感がする。






「レ、レム、どうした?

早く契約石を___」





_出してくれと言おうとした瞬間、レムは__




「アッ…、カッ…、……!

ウ、……ゥ……ゥゥ……!」




何をトチ狂ったのか、指を2本、自分の

口の中に突っ込みだした。




「ちょっ!?お、お前何やって__!!」







「ウウボオエエエエエエッ!!!」






「イヤアアアアアアアア!!!

いやあああああああああああああっ!!!!」





大量のキラキラと共にカランッという音が

聞こえてきた。

見ると宝石なような物が転がっている。





「ハァッ……、ハァッ、………ど、どうぞ。」






「どうぞじゃねえ!!!何また惨劇繰り返して

くれてんだっ!」





「ハァ……ハァ……、ウッ!ゲホッ!ゲホッ!!

こ、興奮しましたか、お兄ちゃん?」





「するかぁっ!!どこの世界に幼女の嘔吐で

興奮するハイレベルな変態がいるんだよ!

どんだけ末期だ俺はっ!!」





さっきから俺のトラウマ更新の頻度が

尋常ではない。



地上に出る前に精神が崩壊しそうだ。





「おいカヤ!どこに保管してくれてんだっ!!

こんなんならシルフィーと同じで街のどこかに

あった方が100倍マシだったわ!」





「い、いや僕はゴーレム状態のレムの身体に

埋め込んだだけで……こんな事になるなんて…」





それを人間の状態のレムが出そうとしたら

こうなってしまったのか。












「嘔吐プレイ❌………と。」





「何のメモだそれはっ!」




夏終わり


腋が隠れる


秋の道




_オムライス





というわけで



どうも、オムライスです。





またもや更新遅れて本当に申し訳ありません。




リアルの仕事が忙しく中々時間が取れません

でした。



少し落ち着いて来たので今日から

またボチボチ再開しようと思います。






え?どちら様ですかって?



ハッハッハッ!








心をエグり潰すのはご遠慮願おうか。

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