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さよなら異世界 〜精霊の鍵〜  作者: オムラムライス
32/66

平地の前では何も許されない

「シルフィー様!シルフィー様!!

ソラが!めちゃくちゃ魔物に群がられて

ます!助けに__」




「……………………ほっときなさいよ。」





なんかレピィ達が騒がしいな……。

魔物のエサになる俺を肴に盛り上がっているん

だろうか。




「クココココココ………!」




この声は…………




「よう……、なにかと縁があるなお前。」




顔を上げた俺の目に映るのは

忌まわしくも懐かしい怪鳥



丸呑み鳥だった。




「クココ……?ククコココ……。」




これから腹に収める俺を品定めしているのか

じっくりと吟味してらっしゃる。




「そういえばレピィ達に会うきっかけ作ったのも

お前だったっけなあ……。お前に追いかけ回され

なかったら、風の谷に近づきもしなかっただろ

うし、感謝するべきなのかもなあ………。」





「ココココ………グエーー!」




「まあ、お前にならいっか。名前の通り

一呑みにしてくれ。かじったりすんなよ?」





いよいよ「ダメだ!我慢できない!」とばかりに

興奮した丸呑み鳥は大口を開けて襲いかかって

来た。





「________ごめんな。」





そう最後に呟いて俺は目を閉じた。





…………………………………?




あれ、おかしいな?



いつまで待っても身体に衝撃が来ない。

まさか本当に痛みも無く呑みこんでくれたのか?




「いつまで座ってんのよ、さっさとトパーズまで

歩くわよ。先は長いんだから。」




聞き慣れた声に目を開けると

ばつが悪そうなシルフィーがそこに居た。



すぐ横には首が切り落とされた

丸呑み鳥が転がっている。



俺が呆気にとられていると、呼吸を乱したレピィが飛んできた。




「ハァッ、ハァッ、ま、待って下さい

シルフィー様……!速すぎますよ。

ソラが丸呑み鳥に食べられそうになった瞬間

目の前から消えてるんですもんっ、素っ気ない

フリして実は物凄く心配して__」




そこまで喋ったレピィは顔を真っ赤にした

シルフィーに羽交い締めにされていた。



「痛い痛い!いきなり何をするんですか

シルフィー様!!どうしてそんなにお顔が

赤いんですか!?どうして身体が震えてるん

ですか!?どうして青筋立てて私の口を

塞ムグゥ!」





天然全開で的確にシルフィーのライフを

すり減らすレピィを俺はボーッと見ていた。




「………なによ?いつまでそうしているつもり?

……さっさと立ちなさいよ!」



強引に俺の腕を引っ張って立ち上がらせたと

思ったら、シルフィーは赤い顔を背けて

喋りだした。




「………わ、悪かったわよ……。ずっと無視して

たのは。で、でもああいうのはお互いの気持ち

が大事でしょ?レピィはアタシにとって

その……、妹みたいなモノをだから……、いつも

より頭に血が昇っちゃったのよ。」




申し訳なさそうにうつむくシルフィーに

レピィが慌ててフォローに入る。




「ほ、ほら!シルフィー様も

こう言ってるし、ね?私も全然気にしてない

から、ね? な、仲直りの握手しようよ!」




レピィにそう言われ少し気まずそうにしながら

シルフィーは手を差し出してきた。




「ま、まあレピィもこう言ってるし……、

あ、アタシもちょっと冷たかったし……、

だから……ハイッ。」




仲直りしましょう……というように差し出された

その手に俺もおずおずと握手を交わし、はにかみ

ながら声を出した。












「ペチャパイ」





___


_____


________




「エアリアルブレードッ!!!

ダウンバーストッ!!!!

エアロブラストォォォォッ!!!!」




現在トパーズへ進む道すがら、俺はシルフィーに

殺されないよう全力で逃走中。




「ねえバカなのっ!?

ソラは度しがたいバカなのっ!?

どうしてあそこでゴメンなさいが

できなかったの!!?」




必死に逃げる俺に並走して飛ぶレピィが

罵倒を浴びせるので、精神的ダメージが著しい。




「だって俺最初っから謝ってたしぃーっ!!

謝り続けてた俺を何度も無視したのは

お前らの方だしぃーっ!!!

俺スッゲー傷ついたしぃぃぃっー!!!!」





「だからそれをシルフィー様はちゃんと

ゴメンなさいしたじゃん!!それなのに

どうしてソラってば水に流せないの!?」




「はぁーっ!?あんな被害者ヅラ全開で

「まあ……しょうがないから折れてあげるわよ」

みたいな感じで謝られても全然スッキリしない

んですけどーっ!?

むしろお前らはお詫びにおっぱいの一つや二つ

差し出せやコンニャロー!!」




「もうやめてソラっ!喋る度に小物感が……!」




「うるっせー!!大体お前ら女子はいっつも

そうだよ! ちょっとスカートめくったぐらい

で帰りの会で晒し者にしやがって!

………ああっ!やめろおっ!!

黒板の前で泣きじゃくる俺をクラス全員で

見下すなあっ!!」




「何言ってるのソラっ!?黒板って何!?

帰りの会って何!?なんのトラウマ掘り起こし

てるの!?」





ち、ちくしょう……!田中さんめ……!!

お前がウソ泣きしてたの知ってんだからなっ…!





俺が生前のトラウマを呼び起こしている間に

いよいよ本気になったシルフィーが

俺の目の前まで飛んできた。





「やっと追いつめたわよソラっ……!

まずはアタシの胸にナメたコトを言った件に

ついて謝りなさい……。そしたらこれからする

攻撃に手心を加えてあげる……!!」





「 「ペチャパイなんて本当の事をウソ偽り

なく正直に堂々と言っちゃって反省してます

ゴメンちゃいっ!」ハイ言いましたーっ!

これで満足ですかあーっ?」




「嘘でしょソラ!?死にたいの!?

どこから出てくるのその余裕は!?」




レピィが驚愕の表情で叫びだす。

余裕ならいくらでも出せるわ、もう俺にはコイツの攻撃なんて恐くも何とも無いからな。




「お前は知らないだろうけどな、俺はオパールで

こいつの攻撃を吸収するチート武器を手に入れ

たんだよ!コレさえあれば こんな女なんて

ただのナイチチヒステリック精霊だからなっ!

おらおらかかってこいやーっ!!!」




するとシルフィーは納得したように




「ああ……なるほどね…。アンタがさっきから

随分と強気なのはそういうこと……」





「そういうことですぅー!おらおらどうした!?

怖じ気づいたかっ!?

ヘイヘイペッチャパイビビってるーッ!!」




するとなぜかシルフィーは愉快そうに

こちらを笑って見ている。




「ねえソラ。アタシさあ、その剣について

なんて説明したっけ……?」




「おいおい、胸だけじゃなく脳みそまで

小さいんですかー?昔の実力者は皆使ってた

スゲー剣なんだろ!?つまりこれがありゃ

お前如きワンパンなんだよ!」




あれ?今なんか違和感が………?





「そうね、「実力者」が使っていたわね……。

で? アンタ今「レベル」いくつだっけ?」





…………………………





「なあシルフィー、前から思ってたんだけどさ、

お前って後世に名を残すほどの美女だよな。」





俺の心からの言葉にシルフィーは




「どうしてその剣にエアロブラスト撃った時

アンタに外傷が無かったと思う?」





凄まじい魔力を練り続けながら目の前の

般若は喋り続ける。




「なんでだろうな?ところでシルフィー、お前の

胸ってさ、いい形してるよな。

俺達の世界では貧乳はステータスで希少価値

なんだぜ? きっと世の男共がこぞって

お前を取り合うと思うよ。」





必死に話をはぐらかそうとする俺に

シルフィーは殺意の波動を止めてくれない。




「それはね、極小の魔力で撃ったからよ。

ちょうどアタシの胸みたいにね。」





「あんまり自分を責めるなよ。それはそれとして

そろそろ仲直りしない?」





「ねえソラ、ここで問題です。本気も本気の

アタシの魔力練りこんだ渾身のエアロブラスト

をアンタに撃ち込んだらどうなるのかしら?」





「木っ端微塵になるんじゃないかな。

じゃあお遊びはここまでにして、そろそろ

仲直りしようぜ!」





「問題です。 すると思う?」





「いいえ」



「正解」







俺の記憶はここで途切れた。






目が覚めた後

シルフィーに小一時間程謝り倒して

ようやく許してもらいました。




あと、前にも言われたけど魔物と人間の間には

子供は出来ないということを



起きてから思い出した。

男のいきり勃ったアレを見て圧倒されている

女の子の顔が大好き。



どうも、オムライスです。




皆さんは卑らしいモノは好きですか?


私は狂おしいほど好きです。



子供の頃ってなんであんなに手当たり次第に

女の子を好きになるんでしょうね?



消しゴム拾ってくれた女子にムラムラし、

ノート見せてーっと机をくっつけた女子に

ムラムラし、たて笛にムラムラし、プールの授業にムラムラし、毎日毎日ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラ。



ホントいい加減にして欲しいですよね。




え?お前だけだって?


ハッハッハッ!













そんなワケないじゃないか。

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