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さよなら異世界 〜精霊の鍵〜  作者: オムラムライス
31/66

えっちなのは よろしいと思います。

俺達は今、オパールの町を出て

炭鉱トパーズへ続く一本道を歩いていた。




「いやー、いい天気だなー!」




「…………………………」





「次の町はどんなだろうなー、炭鉱っていう

くらいだから、珍しい鉱石を使った防具とか

手に入りそうだよな!」





「…………………………」





「二人共疲れてないか?一本道とはいえ

長い旅だ、休憩したくなったらいつでも俺に

言うんだぞー?」





「レピィ、喉渇いてない?」



「い、いえ大丈夫ですシルフィー様……。」




「おっ、何だよシルフィー、喉渇いたのか?

フフフ、安心しろ。こうなることを予想して

オパールの町でダイナマイトバッファローの

濃厚ミルク買っといたから。それとも爽やかに

スケルトンミントのハーブティーにするか?」





「………………………………………………………」





か、会話をして下さい………。






どうしてこうなった。

やっぱりオパールの宿屋の件か……。




__前日__




「ち、ちょっと待ってろレピィ!

今すぐ準備するから。ええっと、あ、あれ?」




無い!!あれ無いぞ!?

いつこんなシチュエーションになってもいいように財布の中に………。




「入れてたのあっちで生きてる時だった……!」




そうだよ……アレが入ってたの日本で生活してる

時じゃん。小学生の時、誕生日プレゼントで近所の兄ちゃんにもらってから高校卒業まで

ずっと財布の中でベンチ入りしてた俺のお守り。





マズイぞ、アレが無いとコトをおっぱじめようにもできない。



いや別に責任とるつもりが無いとかじゃなくて、

まだまだ旅は続くのに途中でパパになる可能性も

ある。



そしたら……って違う!落ち着け!!





「ソラ………どうしたの?」




心配そうにこちらを見つめるレピィ。


いかん、不安にさせてしまったか。




「い、いや大丈夫、問題無い。

ちなみにレピィ、この世界コンドー………

ひ、避妊具ってある……?」




「 ? ひにんってなーに?」




ですよね。こちらの世界ではコトに及ぶ際、覚悟を持って一発本番。後戻りはできないのだ。




「レピィ………、お前、俺でいいのか?」




「えっ?そ、ソラ以外にしないよ……。」





……………そうか。モンスターとはいえ女の子。

これ以上恥を掻かせるワケにはいかない。





「よしっ!レピィ!俺初めてだけど優しく

して下さい!」




「 ? あ、あれ初めてなの?もう経験済み

じゃないの?」




何を言ってるんだコイツは………。




「バッカ、何言ってんだ。全然知らない事

だらけだっての。あ、ちなみに俺のは結構

敏感だからな。優しくお願いします。」





「う、うん分かった。じゃ、じゃあいくよ?」





ああ_じいちゃん、ばあちゃん。

あなた達の孫は今、大人になりま__





「チュッ。」




……………………………………………………




「え、続きは?」



ほっぺにチュッとされたが、レピィに

動きがない。





「続き………って?」




「いやいや、続きは続きだよ。

お前初手から焦らしプレイとか

上級者ぶるなって。そういうのは後々でいい

ので、まずは辛抱たまらんから一発お願い

します。」





「ねえソラ、なんかすれ違ってないかな?

いっせーのでお互いやろうとした事

言い合わない?」




「お前今さら怖じ気づくなよ……、いくぞ?

いっせーの!」





「交尾」

「ほっぺにちゅう」





………………………………………………………………………………………………




「お前は何言ってんの?

お前がするのはほっぺじゃなくて口だろ?

遠慮せずに存分に貪るといい。」




「ソラこそ何言ってるの?町で男の人と事故で

チュッってしちゃって可哀想だから

少しだけ協力してあげようかなって話だよね」





………………………………………………………………………………………………





「俺のは敏感って_」




「肌の話でしょ?」





………………………………………………………………………………………………




「お前ふざけんなよっ!散々期待させやがって

許されると思ってんのか!?」




「ソラこそ何段飛ばしてるのさっ!想像以上に

駆け足でビックリしたよ!」





「お前が責任がどうこう言うからだろ!?

じゃあそういう展開になるって思うじゃん!

あっ!何帰ろうとしてんだ!!」




「当たり前だよスケベっ!あまりにも不憫だから

気を使ってあげたのに!あっ、ちょっ!

はっ、離してよ!!!」




窓から飛んで逃げようとするレピィを

ガッチリホールドして懸命に逃がさないように

する。




「逃がすかぁっ!見ろ!この臨戦体勢の

息子をっ!!カッチカチやぞ!ここまでワクワクさせておいて

お預けなんてさせるかーっ!」





「いやああああー!離してっ!

シルフィー様!シルフィー様!!

助けてぇぇぇぇーーー!!」




「へっへっへ!ヤツなら散歩に行ってるぜ?

安心しな痛くしねえからよお!

ほーら、まずはキスから……」









「キスから……、何かしら?」








時が止まった。





「ねえ……、何をしてるか聞いていい……?」





「俺の居た世界で「プロレス」っていってな、

仲間同士の絆を高める為に こうして肉体を

ぶつけ合うんだ。ホントはローションっていう

ヌルヌルの液体を全身に塗りあってから

始めるんだけど、まあ今は__」




「ねえ。」





かつてない殺気に これ以上言葉が出ない。

シルフィーの顔は笑顔なのにどうして嫌な汗が

止まらないんだろう。





「遺言………終わった…………?」




____


________


___________




「なーあ、何回も謝ったじゃん。

些細なすれ違いだっただけじゃん。

レピィも許してくれたじゃん!!」




「………………………………………」





「ハイハーイ!無視は良くないと思いまーす!

そういう無神経な行動が人を傷つけるって

解らないんですかー?長く生きてるのに

今まで何を学んで来たんですかー!?」





するとシルフィーはうつむいたまま、こちらに

向かって来た。



ふぅっ、やっと会話する気になったか………。




「そうそう、まずは会話のキャッチボールをって

…………………………何これ?」




無言のままシルフィーは俺にあるモノを

渡してきた。




それは某RPGの序盤で大活躍する

投てき型武器










ブーメラン。




「…………………………………」




再び無言で前を歩きだした皮肉精霊。




(ちっ、ちくしょう!負けるか!!)





オロオロしてるレピィの前をスタスタ歩く

シルフィーに向かって




「そういう遠回しに相手を傷つけるのは

卑怯だと思いますぅー!!

相手の気持ちが解らないんですかー?

もう少し常識を考えられないんですかー!?」




すると再びこちらに戻って来たシルフィーに

あるモノを投げつけられた。

受け取ったそれを見ると














手鏡。





「…………………………………」




(コイツこういう偏った知識どこで

学んでくんの?)




………………………………………………………………………………………………





「んだよもおおおおぉぉぉっーー!!!

散々謝っただろ!?もういいじゃん!」





「………………………………」




あーそう、あーそうですか。

そっちがそんな態度とるならこっちだって

考えがあるからな!




俺は前を歩くシルフィーにこっそり近づき

勢いよく__!





「そーれっ!」



スカートをめくった。




フワーオ♥️



そんな擬音すら聞こえかねない

この攻撃にシルフィーは




「…………………………………」





道端に転がる虫の死骸を見る目をこちらに

向けて再び歩きだしてしまった。


レピィに至っては


「この期に及んで何してるのコイツ……。」


みたいな目をしてドン引きだ。




ち、違うんだよ……!


俺はただ、某お風呂好きの

「キャーっ!ソラさんのエッチー!」みたいな

感じでビンタされて、少しでも空気が和らげば

いいなって……。



決して嫌な顔されながらおパンツ見せて欲しかったワケじゃないんだ……。




「………………………………………」




尚もガンガン先を歩続けるシルフィーに

なんだか涙が出てきた。



あ、あれ?……おかしいな………?

なんだろうこの感じ。




なんかすっごい胸が痛い。





涙が止まらない。





歩く力が出ない。












俺は歩くのを止めた。











「…………………………」



「あ、あのシルフィー様?

いいんですか?ソラ動かなくなっちゃいました

けど………。

あ、あの私としてはもう怒ってないので

大丈夫ですよ。」




「……………………………」




「と、というかソラがうずくまって

スンスン言ってるんですけど……、ちょっとだけ

戻ってあげませんか?」




「………………………………」




「シルフィー様?シルフィー様!?

ソラの周りに魔物が集まってきたんですけど!

あれマズくないですか!?」




「…………………………………」






ん………?ああ、なんか獣臭いなと思ったら

いつの間にかモンスターが周りを囲んでる。



まあでもいっか………どうでも。




好きにしろよ。こんな最低野郎で良かったら

なぶるなり犯すなりエサにするなり

好きにすればいい。




ああ神様__今行きます。






好きな言葉





考えるな、感じるんだ。



__ジャッキー・チェン__




悔しいっ!でも感じちゃう!ビクンッビクンッ




__クリ○ゾン__




というワケで


どうも、オムライスです。




後味の悪いケンカはしたくありませんね。


物事の争いの決着全てを

卑らしい事で解決できたら世界平和は成り立つの

ではないのでしょうか。




私の理想郷ではおっぱい揉んだら一件落着みたいな

のが理想ですね。



え?それは何が解決するんだって?


ハッハッハッ!









ただの妄言じゃないか。


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