ソード@オンショップ
「ちょっとソラ!どうしたのよ急に、
何でいきなり町を出ようとするわけ!?」
町長から死刑宣告の手紙を受け取った俺は
一目散にギルドを出て町の入り口に
向かっていた。
「バカ!もっと急げ!!下手したら俺の冒険が
ここで終わる!あのゴ○ゴみたいな親父に
見つかる前にとっとと次の精霊のいる所まで
逃げるんだよ!」
顔を合わせた瞬間にヘッドショットされる未来が
鮮明に見える。
「待ちなさいソラ!アンタ大事な物忘れてない?
ここで買っておかないと後が怖いわよ!?」
シルフィーにそう言われ俺は足をピタリと止めた
くっ……!そうだ、この町で武器を調達しておかないと、次の町に着くまでに俺だけ魔物に対抗
する術がない。
シルフィーやレピィがいるとはいえ、最悪死んでしまうかもしれない。
「くっ……!わかった、じゃあ急いで_」
武器屋に_!
「お土産屋さんに行きましょう!」
_ズシャアアアアアアアア!!!
地面にスッ転んでしまった。
「そっちかよ!優先順位おかしくね!?
話の流れ的にまず武器屋だろ!!」
「そんなの後回しに決まってんでしょ。
レピィがお腹空かして待ってるのよ?
あのコ人間の世界に興味津々なんだから
色々買って帰ってあげないと。」
コイツなんだかんだでレピィ大好きだよな
妹みたいなモンなんだろうか。
「いや、それも確かに大事だけどさ、まず武器屋
に行かせてくれよ。お前やレピィはいいけどさ
俺はレベル1なうえに装備だってろくに整って
ないんだぜ、危なすぎるだろ。」
「そうだけど……なんか面倒くさいわねぇ、もう
アタシが露払いしてあげるから武器は次の町に
しない?次の精霊は炭鉱が栄えた町付近にいる
から、そっちの方が丈夫な武器が多いと思う
わよ?」
そう言われると少し考えこんでしまうな…。
シルフィーの言う通り ここで初期装備を揃えるより、節約して次の町でより良い装備を整える方がいいのか?
でもなぁ…………。
「悪くない案だと思うけどさ、結局そこで装備を
揃えても この町周辺のモンスターよりも
強いヤツらが相手になるんだろ?だったら
ここで武器を買って、次の町に向かう道中に
魔物を狩りながら行った方がレベル上げにも
なるし、武器も身体に馴染むと思うんだ。」
シルフィーは俺の言葉に納得しながらも
面倒くさそうな顔を止めない。
「でもアンタが武器手に入れた所でねぇ……。
あっ!見なさいソラ、あそこに良い感じの棒が
あるわよ!もうあれでよくない?」
「下校中の小学生じゃねえんだぞ!?
いいワケねーだろ!!」
「何よ!お金も浮くし、身の丈に合った武器も
手に入る。良いことずくめじゃないのよ!!
何が不満なのか全然解らないわ!」
「上等だビッチ精霊が!なら早速この棒を
お前の穴という穴にぶちこんで使い心地を
試してやんよ!!」
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「ハァッ、ハァッ…!くそっ!アホな争いしてる
間に余計な時間を消費した、おい!とっとと
武器屋に行くぞシルフィー。」
「ううっ…………お尻が……アタシのお尻が……!
アンタ絶対に許さないからね……!」
誤解が無いよう言っておくが、決してシルフィーのお尻にナイスインしたワケではない。
飛び掛かった俺を避けようとしたシルフィーが
壁に尻をぶつけただけだ。
「何度も謝っただろ、いい加減水に流せ。
ほらっ、見えて来たぞ。」
歩いている内にそれらしい建物が見えてきた。
中々に立派な武器屋である。
俺達は早速中に入った。
「こんちゃーっす!武器見せてもらっても
いいですか?」
無遠慮な挨拶と共に店に入った俺達は
店主と思われる頭のハ……薄いおっちゃんと目が
合った。
「らっしゃい。何だ、随分弱っちそうなのが
来たな。俺はこの店経営してるリーヴってモン
だ。何を買いに来たんだ坊主?」
21人くらい集まったら髪がフサフサになりそうな名前ですね。
いかん、失礼にも程があるぞソラ。
今日はこれから先の命を預ける武器を買いに来たのだ、気を引き締めろ。
「ええと……特には決まってないんすけど、何か
オススメとかってあります?」
個人的には身の丈程の大剣とか、漢のロマン
溢れる武器とかが良いんだけど、こういうのは
プロの目利きを信じたい。
「ん〜、そうだなあ、見た所ロクに武器を握った
事もなさそうだし、短剣や片手剣辺りが良い
だろうな。こっちに色々揃ってるぜ。」
そう言ってリーヴは案内しつつオススメを色々と
教えてくれた。
見るからに初心者用の装備だが、過去の出来事を
振り返ると充分に有り難い。
「ううむ……性能的にはどれも似たり寄ったり
だが、見た目がカッコいいのが多いな……。
どれにしようか悩むなぁ……なあシルフィー、
お前どれが良いと思う?…………?」
ふとシルフィーを見ると店の隅にある箱に
無造作に放り込んである一本の片手剣をジッと
見ていた。
けどそれは……。
「おい姉ちゃん、そこらにあるのは鈍くらばかり
だぜ。包丁代わりにでも買うかい?」
ケラケラと笑いシルフィーに問いかけるリーヴ。
まあ正直素人の俺でもあそこにある剣は
出来が良くないのが分かる。
「聞いたろシルフィー。ガラクタ見てないで
お前も選ぶの手伝ってくれよ。ほら、この
翼の形した剣とか良くね?」
「__なさい。」
「は?今なんて?」
「これにしなさいソラ。この剣がこの店で
一番良い剣よ。」
どうやらこの精霊は審美眼というモノが皆無の
ようだ。
「冗談だろ?剣の形はしてるけどボロッボロの
鉄クズじゃねえか。何だよさっきの尻の件を
まだ根に持ってんのか?
悪かったって、後で擦ってやるから。」
「要らないわよっ!!いいからコレに
しときなさい、リーヴっていったわね。
コレおいくら?」
俺の意見をガン無視してシルフィーは
会計に向かおうとする。
「おい待てって!お前頭大丈夫か?
よりによってコレはねーだろ、悪かったって、
後で甘いモンでも買ってやるから。」
「だってよ姉ちゃん、彼氏さんこう言ってる
けど、俺も同感だぜ。店に置いといてなんだが
それは無いわ。」
「は?彼氏? 誰が?コイツが?
アタシ笑えない冗談嫌いなのよね。アンタの
頭の上に咲いてる残り少ない希望全部を伐採
したら愛想笑いぐらいは出来そうだわ。」
するとリーヴはカウンターを飛び越え素早く
土下座を繰り出した。
「大変失礼しました。そちらの剣のお代は結構
ですので勘弁して下さい。近頃めっきり
枯れるスピードが増してるんです。」
「あら、そう?悪いわね。じゃあ遠慮なく
頂いていくわね。」
完全にヤ○ザである。
俺が軽く引いてるとシルフィーが「出るわよ」
と言って俺を連れ出した。
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「で?ワケを聞かせてもらおうかチンピラ精霊」
店を出て少し歩いた路地裏で俺はシルフィーを
問い詰めた。
「ワケも何も言ったでしょ?あの店の中でこれが
一番良い剣だって。」
「どっからどう見てもオンボロソードじゃん。
あれか?アンティーク的な意味でか?
実は良い素材が使われていて、売る所に売れば
何倍もの値段で還ってくるとか。」
それならちゃんとした剣と一緒に買えば
良かっただろうに。
「違うわよ、ちゃんと武器として一番良いって
意味に決まってるでしょ。
ホラっ、ちょっと持ってなさい。」
言われるがままに俺は、汚いくせに無駄に重い剣を構えた。
「よし、いい?動かないでよ?」
そう言ってシルフィーは呪文を詠唱しだし__
「は?お前何やって!?__」
「エアロブラスト!!!!」
どうもどうも
最近マ○ンクラフトに再びハマり始めた
オムライスです。
あの緑の爆発野郎、絶対に許さん。
それはそれとして今日初めてPV見たら
いつの間にか1000越えてました。
こんな変態豚野郎の拙い物語を見て下さって
ありがとうございます!
これからも暇な時にでもいいので
目を通して頂けたら これ幸いです。
え?急にどうした気持ち悪いって?
ハッハッハッ!
そんな日があっても良いじゃないか。




