努力は結構 人を裏切る
ねんがんの なかまを てにいれ
オパールの町へと帰る道中
俺はふと、あることに気づき足を止めた。
「そうだ、せっかくお前らという
戦力を手に入れたんだ。魔物を狩って経験値を
稼いどきたいな。どうせ帰り道に通るんだから
リングフォレストで戦おうぜ。」
そう、風の精霊やハーピーという
強力な仲間ができたんだ、バンバン魔物を倒して
レベルアップをしたい。
……………レベルアップ?
「なあ、そういやこの世界の連中って
ステータスって、どうやって確かめてんの?」
すると2人は信じられないといった顔をして
「アンタ……そんな事も知らないの?」
「ソラってホントに冒険者?常識だよ?」
戦闘がメインではないと
あの神様に言われたので今まで特に気にする
こともなかったが、今回のシルフィー達のことで
痛感した。これちょっとは鍛えとかないとすぐに
死ぬわ。
「しょうがないだろ?生きるだけで精一杯だった
んだから。危ないことはしたくないから
採取や調査クエストばかりやってたんだよ。」
「ありえないわ……でも、そうね
気にはなってたのよ。冒険者なのに武器も
なければスキルも使わなかったし、そうでも
ないと おかしいわよね。」
「じゃあ、せっかくですから教えときましょうよ
久々に私も見ておきたいですし。
キミのステータスに興味もあるしね。」
そうだな…、まあ俺もなんだかんだいって
もう2年も この過酷な異世界で生きてきたんだ
ついさっきシルフィーにも勝ったし、それなりに
レベルも上がっているだろう。
「ああ、じゃあ頼むわ。俺だってお前らが
どれ程のものか知りたいしな。
ちなみに一般の冒険者ってレベルどれくらい
なんだ?」
「中級冒険者なら レベル15から20って
ところかしら。熟練ともなればアタシと
互角に渡り合うヤツだっているわ。」
なるほど……、てことは俺のレベルは
30くらいか…?まあ少なくともレピィよりは
上だろう。
「じゃあ早速、ステータスの見方を教えるね!
まずはそこら辺に落ちてる小枝や石ころで…」
そう言ってレピィは木の枝で
地面に小さな魔方陣のような紋様を書き始めた。
「次にこうやって………んっ!
自分の血をその上に垂らして……。」
レピィは指を噛んで、描いた魔方陣の上に
血を1滴垂らし 呪文を唱え始めた。
「おおっ……!?」
すると魔方陣の上から、ステータスを表記した
テキストのようなものが空中に浮かび上がった。
「すげえーー!!こんな風に出るのか!
ええっと、どれどれ…?」
名前:レピィ
種族:ハーピー
レベル:16 ……。
「結構高いな…。ヘッポコ具合からして
4ぐらいだと思ってた。」
「ひどっ!?いくらなんでも
そこまでショボくないよ!」
コイツでこれなら俺は確実に高レベルだろう。
「じゃあ次はアタシね。
いつ以来かしら……。」
そう言って同じように魔方陣を絵描き
血を垂らすシルフィー。
「おっ、出た出た。ええと……?」
名前:シルフィー
種族:風の精霊
レベル:41
「高っ!?」
レピィの倍以上かよっ!?
「わあーー!さすがシルフィー様!!
素晴らしいです!それになんといっても
この魔力値!!!」
「フフン、まあこれくらい当然よね。
むしろもう少し高いと思ってたけど
今はこんなものかしら。」
今は……? まあいいや。
それにしても確かにシルフィーの魔力値は
ズバ抜けている。
レピィも素早さや敏捷性はかなりの物だったが
コイツはそれすらも上回ってる。
「ほー、中々のもんだな。
まあ俺に負けたんだけどさ。」
「ねえ、なんなら今すぐに再戦してもいいのよ?
言っとくけど、アタシの力はあんなものじゃ
ないの。」
「ハイハイ、わかったわかった。
俺は紳士だからな。心配しなくても
イジメたりしないから。」
「どの口が言ってんのよド変態!!!」
さて、満を持して俺の番だな。
今こそ秘められた力を解放する時だ。
「2年間の努力!!そしてシルフィーという
ボスキャラに勝って得た力よ!
出でよぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
期待に胸をいっぱいにして、強い興奮と共に
俺は声を張り上げた!
空中にステータスが鮮明に現れる
「おおーー!キタキタキタキターー!!!」
そして現れたステータス表記を見て
俺達3人は言葉を失った。
名前:ウナバラソラ
種族:ヒューマン
職業:冒険者
レベル:1
…………………………。
「「「 1 !? 」」」
ちょっと間が空いての更新になっちゃいましたね
人生のレベル上げをしていました。
え?今レベルいくつだって?
ハッハッハッ!
勘弁してもらおうか。




