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さよなら異世界 〜精霊の鍵〜  作者: オムラムライス
11/66

ハーピーライフ ハーピーホーム

_誰が想像できただろう。




この世界に来てからというもの、野犬や鳥に

追い回されていた俺が





「キャアアアアアッ!! 来ないでーーー!!!

ついて来ないでよーーー!!!!!!」






魔物を追いかける側に回ることを





「アッハッハッハ! まあ そう怯えるなよ!

大丈夫だ、問題ない。ちょっと聞きたいことが

あるだけだから、すぐ終わるから、

先っちょだけだから!!」




「なんの!? 絶対嫌だよ! 私の本能が

今までで一番の危機を告げてるんだもの!!」






ハーピーはそう叫ぶと空高く舞い上がり、近くの

木にポッカリ空いている 巣穴のような所へ

引っ込んでしまった。




「ハァっ、ハァっ………何あの人、絶対ヤバいよ!

この前 ハウリングウルフに追いかけられた

時より怖かった……、でも ここまでは……。」





「きちゃった❤️」


「いやあああああああああっーー!!!」





舐められたものだ、日々の生活費を得るため

時には木に登り、時には崖をよじ登り


採取や生態調査のクエストをこなしていた俺を

この程度で諦めさせようとは………!






「な、なに!? 何で追っかけて来るのさ!」






そうとう怯えている。久々に見たマシュマロに

我を忘れたのがよろしくなかった。




「まあ落ち着け、ちょっと教えてほしい事が

あってな。ええと……ここってお前の家?」




なかなかよく造られている。広さもちょうどいい

し、魔物からも身を隠せそうだ。







「そ、そうだけどなに…?……………ハッ!?

お、犯されるぅぅぅっ……!!!」





「するかっ! いいから聴け!

ここって精霊の居る谷で合ってるよな?

風の精霊に用があって来たんだけどさ、どこに

いるか知らないか?」





「そ、それはもちろん知ってるけど…。

キミ、シルフィー様の知り合い?」






やった! 当たりだ!

けど………、シルフィー様? 風の精霊の事か?




「えっと、……お前は精霊と どういう関係?」




「私は シルフィー様の下僕しもべ

ハーピーのレピィだよ。

ね、ねえ質問に答えてよ、シルフィー様の

知り合いなの?」







……………………………………。








「うん、そうだよ!」





俺は笑顔で嘘をついた。




「や、やっぱり そうだったんだ…。

ここ滅多に人なんか来ないから…。……あれ…?

でもだったら何で私の事追いかけて来たの?」





「えっ? そ、それはアレだよ。えーっと……。」






……さて、どう答えたものか……。






「………実は、ここに来る前リングフォレストで

摘まんだキノコに当たっちまってな……。周りの物

が旨そうな食材に見えるようになっちまってたんだ。」





「そ、そうだったんだ…大変だったね……。

……あれ? でもその割にはピンポイントで

私を追いかけて来たような……、それに

ドスケベボディとか言って__」




「いやあ! 危機一発だったよ!!

キミがあまりにも艶かしいお肉に見えて

ついついキミだけを追いかけてしまった!」




「そ、そうだったんだ…じゃあしょうがないね」




「うん! 危なかったなあ…! でも、もう大丈夫!

さっき、ホントついさっき治ったからさ!

だからもう安心してよ。」




「う、うん わかった…。まだちょっと怖い

けど、信じるね……。」





よし、セーフ! 現状、この娘が一番の

手がかりだからな。我ながら色々と最低だが

仕方ない。




悪いなレピィちゃん。

でも俺そんな騙されやすい馬鹿な所、嫌いじゃないぜ。






「あ、あんまりジロジロ見ないでね……。

それじゃあシルフィー様の所に案内したいけど

き、今日はもう遅いから、また明日に…。」






「う〜ん、そうか……、それもそうだな。

今日はもう寝るとするか。

じゃあ、おやすみ〜。」




適当なスペースで

寝っ転がり、欠伸をする。





「う、うん、おやす__って、違うよ!

なんで帰らないの!?」




「なにを言ってるんだ、こんな時間に

魔物まみれの谷から明かりも無しに帰れるワケ

ないだろう。あれ? それともシルフィー様の

下僕さんは、そんな事知るかと追い出すんです

かねぇ?」






うぐっ…! と苦い顔をするレピィ。






「そ、そうだけど…! でも、私の寝るとこ……。」



「一緒に寝ればいいんじゃないですかね?」



「!?」






普通の女の子相手なら ありえない程

グイグイいってるが、相手はモンスター、

セクハラしても犯罪にはならないし、臆する事は

何も無い 大丈夫。





「だいじょーぶ、だいじょーぶ。何事も経験

だから、ホントナニモシナイカラ。」



「ホントに? 本当に何も? 先っちょもしない?」



「しないしない、さっき折ったから。」



「わ、分かった! 信じるね!」






チョロいなぁ……。






「よしっ! そうと決まれば

さっさと寝ようか! ほらっ、レピィ。

俺の隣、空いてますよ?」



「隣で寝る必要はないんじゃないかな!?」







この世界に来てから 最も長く感じた

1日がようやく終わった。


キャラの掛け合いは楽しいですね。




次回はいよいよ最初の精霊が ご登場です。

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