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ヒト

作者: 六々ミヲト


   なんと愚かで

      なんと賢い


   だってそれが、『ヒト』でしょう?



   なんと強靭で

      なんと脆弱


   だってそれが、『ヒト』でしょう?



   なんと美しく

      なんと醜い


   だってそれが、『ヒト』でしょう?



   なんと優しく

      なんと残酷


   だってそれが――――

          『ヒト』なんでしょう?



   この世界に在る我等は、『矛盾』の象徴でしかない。

   この世界を美しい、守りたいと思うと同時に、

   この世界を汚し、破壊してきた。


  「――――何故?」


   だってそれが、『ヒト』だから。

   ヒトは、矛盾することでしか、在ることができないから。



   ヒトはいつでも自分を理解して欲しい。

   でもやっぱり、見抜かれるのは絶対ヤ。


   ヒトはいつでもしたいことだらけ。

   でもやっぱり、全部めんどいからいーや。


   ヒトはいつでも自己中心。

   でもやっぱり、こう言う。

  「あいつってさ、自己中だよね」

   それはお前もだ。


 

   それでもやっぱり、いつでも孤独。

   だって『自分』はたった一人だもの。

   でもやっぱり、こう言う。

  「私は、今まで一人だった時なんてないよ」

   じゃあ今はどうなんだ。


   ヒトは矛盾の中にいないと、呼吸ができなくて死んでしまう。


   カワイソウニ



   ―――ヒト。

      それは、矛盾。



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― 新着の感想 ―
[一言] 小説につづいていい作品ですね。 憧れます☆
[一言] 現実を突きつけられました。 でもなんだか「ありがとう」
2008/07/24 12:11 水底ちぬあ
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