不思議なペン。
どうして赤松さんがそのペンを....。
いえ、正確には私のペンの色ちがいですが、色以外まったく同じデザインです。
「何で??って顔してるわね。」
「いいわ、教えてあげる。」
赤松さんは私の動揺なんか気にせず、話を始めました。
「私もあなたと同様、現実の世界からこっちに来たのよ。」
「見たところ、あなたの完全初心者っぽいけど.....
私はすでにこっちの世界に来て3年は経ってる。 」
こっちの世界...。
すでに3年..... !?
「このペンは持ち主を絵本の世界へ転移させるツールってわけよ。」
「そして、同時に。
この世界で私たちをサポートしてくれるツールでもある。」
おばあちゃんから貰ったペンが転移ツール??
ここは絵本の世界??
頭が追いつきません.....。
「そうねぇ。例えば...!!!」
そう言うと同時に赤松さんのペンが光だしました。
光は次第に大きくなり、収まったと思うと...
ペンを握っていたはずの赤松さんの手には
大きな剣が握られているではありませんか!!
「どう??凄いでしょ??
このペン、生命の宿るもの以外になら何にでもなるのよ。」
「そんでもって...」
赤松さんは急に深刻な顔になって言ってきました。
「そんなキーアイテムを落とした貴方はどうなるか分かるわよね!?」
.... たっ確かに!!
すぐ様見つけなければなりませんね!!
「他にも説明しなきゃいけないことは山盛りだけど
とりあえずペンを見つけに行くわよ!! 」
「はっ、はい!!!」
赤松さんのどなり声と同時に私たちは森に向かって
駆け出したのです。