表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/134

89:我、戦犯待ったなし。


 「…予想以上に時間がないな」


 筋肉さんの発言にフリーズした我と違って即座に口を開く金目美人さん。 あーたちょっとは動じなさい~…ってものっすごい渋面ですね眉間の皺凄いですねめっさ動じてましたねハイすみません。

 まぁそれでも唖然とした顔で絶句してる他の面々に比べれば反応できただけ凄いよあーた。 てゆーかそのくらいできなきゃ一国のおーさまなんて勤まらないのかな?


 …はい、我絶賛現実逃避中です。

 なによ二日って、ふざけてんの?

 こちとら食糧その他物資をポッケないないしてマイハウスのある位置を特定してからじゃないと命の危険が危なくて脱出できないのに危険がスキップしながらマッハで押し寄せてくるとか舐めとんかいでござーます。

 国家同士の戦争ならちゃんと領土を攻め落としながら数ヶ月単位で前線を押し広げていきなさいよこのばかちんがっ!


 (はいはい、そろそろ現実に向き合いましょうね)


 現実さんだいっきらいだからそっぽ向くです、プイッ。


 (マスターが目を背けても現実さんは容赦なく歩み寄ってきますよ?)


 がっでむっっっ。


 …うーみゅ、しかしほんとにどうしよう。

 食糧その他物資をポッケないないしとかなきゃ行き倒れるのがオチだし、マイハウスの位置が分からないのにお城(ここ)を出てもあてどなく彷徨った挙句これまた行き倒れるか野垂れ死ぬかの二択だし。

 地図を眺めてみても目印になるかと思ってたミヅチさんのいた湖らしきものが何処にも載ってなかったのよねぇ…。

 上位の精霊が棲み着いてるめっさ透き通って綺麗な巨大湖とかふつー地図に載せない?

 観光名所の案内的なアレか危険だから近づいちゃめーよ的な警告かはさておき。


 「で、そんな危機的状況で平静を保っているのは何か奥の手があるからと思っていいのか?」


 お? あーだこーだ悩みながら現実さんとあっち向いてホイしてたらなんか興味深い話題が耳に飛び込んできたよ?

 そっか、戦争に踏み切ってるのにそんな切羽詰ってないってゆー事はなんか勝算があるのカナ?

 それなら下手に動いて泣く目に遭うより何もしないでじっとしとくのが最善かしらん?


 「ぶっちゃけ無い、最大戦力ぶつけて後は運を天に任せるだけだな」


 所詮筋肉さんは筋肉さんだった件、脳みそまで筋肉で出来てんのかしらこのおっちゃん。


 「ふむ。 と、なるとフォーンとじぃをあの神気取りにぶつけるのか」


 あ、前言撤回。 シェラさんとあの枯れじぃのタッグならふつーに勝算ありそうです。

 枯れじぃは言うまでもないとして、あんなおっきいバルディッシュを平然と片手で構えてたし 「枯れじぃと~」 、って金目さんが言うくらいだからきっと同じくらい強いんでせう。


 (気になった時にすぐ調べる癖、いい加減付けませんか?)


 …てへぺろ☆

 べっ、別にスキル『見定メル者』の存在を忘れてた訳じゃないんだからねっ。


 …あっ、なんかルカがめっさ冷たい目でこっちを見てる姿を幻視したですよ?

 これが現実になる前にさっさと行動しませう、でわでわ謎ボードさんかも~んっ!!



=====================================


名前:シェラ=フォーン

種族:古人(オールドヒューマン)(♀)

状態:正常

称号:侍女頭(メイド長)


Lv  :64

HP  :1320/1320

MP  :451/451

筋力 :402

耐久 :564

敏捷 :338

魔力 :91

幸運 :62


【スキル】

  戦斧術

  本能の従

  野生の解放


【魔術】

  風魔術


=====================================




 ……我の飼い主がなんか人間だけど人間じゃなかった件。

 ゑ゛? マヂで?

 お目々ごしごし、まばたきパチパチ、再度謎ボードさんと睨めっこ。 うん、見間違えとかじゃなくてちゃんと古人(オールドヒューマン)って書いてやがられますね。

 そっかー、シェラさんってば古代人とか原始人とかの親戚だったんだー?


 (…珍しいですね、古人とは)


 知っているのか、ルカ電!?


 (捏ねるぞ毛玉)


 捏ねる!!?

 捏ねるってなにっ!??


 (古人は簡単に言えばヒトが理性や知性の代価に失った野生や本能に優れた種で、身体能力も今のヒト種とは比べ物にならない程に高いのが特徴です。

  極々稀に箱庭(セカイ)に生まれ落ちますが社会から爪弾きにされて歴史の闇に消えるか英雄などと呼ばれて畏れ敬われるかのどちらかですね。

  マスターの住んでいた第329023観測用箱庭にも時折誕生していましたよ?)


 …無視かい。 いやまぁいいけどさ、大事なのは疑問に答えが返ってくることなんだし、でもなんだかもにょっとするです。

 そしてなんか最後に気になる事言ってたけど歴史とかで偶に見かける明らかにバグキャラっぽい過去の偉人さんの事かしら、古人さんって。

 要は明らかに人間辞めてるっぽいバグキャラ=古人ってコト?


 (…マスターのおつむならそう認識しておけばいいと思いますよ?)


 やだっ、なんかすっごい憐憫の眼差しを向けられてる気がするですよ?

 気がするじゃなくて向けてます、って発言されそうだから先に言います、だから口にしないで下さい結構凹むんで。


 (気がする、でなく向けています?)


 口にしないでって言ったのにっ?!!

 ちくせう、このいぢめっ子めが。 いつか絶対仕返ししてやる~。


 (期待しないで待っています)


 ちくせう……。

 いいもんいいもん、いぢめっ子のルカの相手なんてもうしてあげないもん。

 スキルとかもルカになんて質問しないもん、謎ボードさん呼び出して自分で調べるもん。


 (最初からそうして下さいと散々口を酸っぱくして言っていたと記憶しているのですが?)


 アーアー聞コエナーイ、謎ボードさんかも~ん。




{本能の従:

 古人種のパッシブスキル。

 脳が思考するよりも先に身体が反応し状況を処理する。

 無意識下の反射行動である為基本的には制御不可能}




{野生の解放:

 自身の全ステータスを倍化する。

 対価として理性が消失し敵・味方を問わず視界内の動くモノすべてを狩る}




 oh....。


 もう、全部シェラさんだけでいいんじゃないかな?

 あ、でも確か管理用ユニットこと "現し身(アバター)" さんはオールステータス一万のHP十万とか巫戯けた数字だったからそれを倒した神属はシェラさんでもお話にならない?

 いやいや、ルシェルは神属はそんな強くないとか伝家の宝刀 『友情パワー(タコなぐり)』 とか言ってたからワンチャンあり?

 む~ん、あの時頭上をお星様が飛んでなかったらもちょっとしっかり謎ボードさん眺めたんだけどもにゃぁ。




 「一応、開戦前には切り札があったんだがなぁ……」


 む~んむ~んとのーみそこねこねしながらあれこれ思案してたらなんかとんでもない言葉が耳に飛び込んできたでござる。

 あんの、切り札? いや、過去形だしあったの? が正しいのかしら?

 一応、なんていう不安な言葉がおまけに付いてる辺り微妙に信が置けずにないないしちゃったとか?


 「 『一応?』 『あった?』 」


 案の定金目さんもその辺が気になったのか突っ込んでくれましたね。 よすよす、我の胸中の代弁大儀であるぞよ。


 「うちの国の歴史を紐解きゃ分かる事だが、長い時の中で災害だの災厄だのがこの土地に発生してもそのすべてが最低限の被害だけに収まってる。

  俺と親父の代じゃ頼った事がないから口伝程度でしか知らんのだが、それらすべてを解決に導いた一冊の書があってな」


 ほむほむ、…って書?

 災害だとか災厄を取り除いてきた、対神属用の切り札的な代物が書物なの?

 なにそれ? こういう時はこうすればいいよー、とかこうしたらこうなるよー、的なアドバイスが書かれた攻略本かなんか?

 ………ん? 攻略"本"?

 なんかとってもいやな予感がしてきたですよ、我?


 「書の名前は 『ラビでもわかる優しい禁呪入門』 。

  ふざけた名前だが実際この書のお陰でこの国は今まで繁栄を誇ってきたと言っても過言ではない……らしい。

  王家に伝わる口伝でしか知らねーし、俺が見た限りじゃただの白紙の本だったんだがな」


 ぶふぉっ!?

 突然噴き出した手中の子ラビにグリーンアフロクリーチャーがびくりと身を震わすが我は今それどころじゃござーません。

 今話してるのって、もしかしなくてもってゆーか間違いなく破廉恥痴幼女(ルカのおねーさん)の事ダヨネ?

 やう゛ぁい、今更ながらめっさとんでもない代物を我ってば無自覚にポッケないないしてたっぽい。

 でもまぁ冷静に考えてみたらそりゃそーですよねっ。

 この箱庭(セカイ)の知的生命体のサポートユニットとして生み出された破廉恥痴幼女なら、そりゃうまく使えば国家安寧くらいラビの首をこきゃってするよりいーじーおぺれーしょんですよね。 …………。


 (言って凹むくらいなら最初から言わなければいいでしょうに)


 しくしく、ラビは弱くないもん。 ただちょっと非力で非好戦的で臆病で生きてるより死んでからの素材としての価値の方が高いだk……うぼぁー。


 (…莫迦ですかあなたは)


 ちくせう、カミサマ(ルシェル)のばかーっ。




 「で、開戦前にあったという事はその切り札が今はないと?」


 突然噴き出し、次いでめそめそと涙を流し、かと思えば両前足を口元に添え天に向かって叫ぶポーズをとる。

 そんな子ラビの奇行にヴォイドはおろおろと狼狽し、シェラは何をやっているんだか、といつもと変わらぬペットの奇行に苦笑し。

 他の面々がガオルーン皇の言葉に耳を傾ける中、トリュケシア王カミラが口を開く。


 「ああ、あのバケモンに奪われた。 ご丁寧にそうとは悟れないような言葉選びで会談を進めた上でな。

  宣戦布告後にそれに気付いたこっちの反応をどこぞで眺めながら嘲笑(あざわら)ってやがったんだろうよ、あの腐れ外道がッ!!」


 苦々しげに吐き捨てるウシュムは気が付かない。

 己の息子の手中に収まった毛玉がたった今吐き捨てた言葉に両前足で頭を抱え身悶える様を。



 シェラさんを亜人種にすると後々色々と修正する点が出て来ることに気付いた為種族を修正、合わせてその後の文章も一部修正しました。


 設定やプロットを数十行程度しか用意せずに執筆している (¦3[▓▓] の行き当たりばったり加減が嫌でも分かりますね、大変申し訳ございませぬ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ