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78:我、呼び出しをくらう。


 拝啓、ふぁざー、まざー。

 貴方方の元を離れて数日、この世には思いがけない事象や予想もつかないような急展開がいくらでもあると嫌でも理解しました。

 けど、夜中に喉の渇きで目を覚ましてみたら暖かくてやーらかなオフトゥンとシェラさんが喪失して冷たいコンクリートの上に寝転がっていました~、は急展開とか予想外とかそーゆーレベルじゃないと思うとです。

 こんな時どんな顔をすればいいのか分かりません、へるぷみーです。

 もうふぁざーの事くちゃいとか言いません、まざーの勧めるごぶりん・毛虫・烏(ごはん)も好き嫌いしないでちゃんと食べ、たべ……ごめんやっぱり無しで、ふつーに無理です。

 でも心意気だけは認めてください、だからへるぷみーです。

 だってこの状況ってどう考えてもあの…───。


 「悪い子はいねがー」


 oh....。


 「(ヒト)様の事を馬鹿呼ばわりした挙句それを連呼する悪い毛玉はいねがー」


 振り返ったら絶対に碌な目に遭わない、けど振り返らなかったら何をされるかも分からないまま酷い目に遭わされる予感しかしない。

 ここはあれですね、三十六計なんとやら。

 文字通り、脱兎の如く……ッ!!


 ヒョイッ。


 「知らなかったのかな? 神からは逃げられない、って」


 最初の一歩を踏み出す前に首ねっこを抓まれ我ぷらーん。 うん、知ってた。

 でも諦めたらそこでおしまいであります。 足に力を溜めて、全力エアジャンプで一気に拘束から逃れるっ!!


 「そして抓まれた部分が離れずに強制脱皮ですね分かります」


 やめてくださいしんでしまいます。


 「神は言っている、ここで死ねと」


 おーけールシ者、時に落ち着け。

 互いに言語を解する者同士、言葉を交わす事で問題の解決を図ろうじゃありませんか。


 「でもそれって根本的な解決にはならないよね?」


 なるよ! 超なるよっ!!

 だから暴力反対、人類みなぶらざーの心でどうかお慈悲をば……。


 「ボク、神様。 キミ、毛玉。 人類じゃないから仕方ナイネ?」


 生物みなぶらざーっ!!


 「神、と素材、はカテゴリ生物じゃないって思わない?」


 誰が素材か。

 ラビだって一生懸命生きてるんだぞ、ちゃんと意思も命もあるんだぞ。


 「じゃあ生きている素材(リビングアイテム)って事で。 あ、でもこれだと一応カテゴリ生物扱いになっちゃうのかな?」


 一応言うなし、どこからどう見ても立派にナマモノだし。

 そしていい加減素材から離れれ、我とか迂闊に手を出すと火傷じゃ済まない凶悪生物なんだぞこれでもっ。


 「搭載してる自我(OS)がぽんこつな所為でまったく性能を生かせてないけどね」


 どやかましいわでございます。

 言われなくても自覚してるんだから死体キックすんなし。


 「まぁ優秀なだけ、とかじゃふつーに面白くないしぽんこつはぽんこつで味があるんだけどね」


 ヒト様が必死に日々を生きているのに面白いとか面白くないとか酷くない?


 「その芸人体質をどうにかしてから言った方がいいと思うよ、そういう台詞」


 げ、げげ芸人チガウし。

 我ちょー真面目に兎生(じんせい)過ごしてるし、おふざけとか一切ないし。


 「その真面目な人生とやらが傍目にはコメディにしか見えないから芸人って言われるんだよ?」


 芸人言ってるのルシェルだけだしっ。

 他の人は我の過ごしてきた軌跡を見たら間違いなく号泣して今までよく頑張ったねって褒めて頭を撫でてくれるしっ!


 「寝言は寝て言え?」


 我的には今寝てる状態なんですが?

 どーせこれ、ルカとか破廉恥痴幼女の時みたく身体はそのままで精神だけ拉致られてる状況なんでしょ?


 「うん、ちなみにこの状況が一定時間続くと初めて会った時に言った通り肉体と精神の繋がりが途切れちゃうから注意ね」


 呼ばれる側にどー注意せい言うんじゃい。


 「あれ、取り乱すかと思ったけど案外冷静だね?」


 我で愉しもうって考えてるぽんぽんが真っ黒通り越して松崎しげる色なルシェルがそんな事で我をぽっくり逝かせる訳ないし。

 どーせそれ言って慌てて騒ぎ立てる我を見て愉悦に浸ろうとでも思ったんでしょ?


 「ぶーぶー、ノリが悪いぞ~」


 ぽんこつ女神に毎回律儀に付き合うほど我暇じゃないし。

 ってゆーかそろそろ首根っこ放しなさい、抓まれてるの結構負担かかるのですよ?


 「うん、それ無理」


 なんでさ。


 「だってこれからヒトの事を馬鹿呼ばわりした不埒な毛玉におしおきしなきゃだし」


 …そこはさっきまでの話題の流れでそのまま忘却しとこう、ねっ?


 「だが断る」


 笑顔でそう答えたルシェルが楽しげに指を鳴らすと、なんか直径十センチくらいの真鍮製の兎の模型が床から生えてくる。

 ……で、何アレ?


 「ファラリスの雄牛ならぬ雄兎?」


 ルシェル、それおしおきやない。拷問や。


 「じゃあ水晶で造った対シロちゃん用サイズのクリスタルメイデンとか?」


 ああ、鉄でなく水晶で造ってるからアイアンでなくクリスタルなのね……ってそれも拷問やん。


 「大丈夫、どうせ死なないから」


 死ねない、の間違いなんじゃないのん?


 「細かい事は気にしない。 それじゃシロちゃんの肉体があのメイドちゃんに起こされるまでおしおきタイム、逝ってみよ~♪」


 今、絶対なんか発音違ったし。

 ってゆーかシロちゃん言うなし、我に名前なんてないしっ。 ……ってやめれー、雄兎に我を詰め込むなーっ!!!?


 「でわでわ、いい声で啼いてね?」


 やめろ○ョッカー、ぶっとば………あ゜~~~~~っ!?!!?


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