表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/134

66:我、お勉強なう。


 そんな風に我とルカが問答(まんざい)をしている間も当然時間は進むわけで。

 我の頭なでなで(アニマルセラピー)で立ち直ったシェラさんはいつもの如く我を胸元に押し込んでから縦ロールさんとの会話を再開している。

 毎回思うんだけどシェラさんや、胸元って我を突っ込む場所じゃないと思うとですよ?

 お胸様に腰掛けてエプロンの首元を前足でつまんでるのが現状だけども、これ手を離して完全に脱力したりしたらそのままおぱーいスライダーで滑り落ちちゃうですよ?

 悪い事は言わないから頭の上にでも~…ってシェラさんの髪すっごいさらさらで前回滑り落ちたっけ。

 エプロンにポケットでも付けてそこに入れてくれたりしない?


 (それ、彼女が大きな挙動を取る度に揺れてシェイクされるのでは?)


 マーライオンはもう嫌でござる。

 シェラさん、悪い事は言わないからお仕事中は我を部屋に置いてってください。


 (その肝心の鳥籠(へや)はあの様ですけどね)


 おーまいごっど……。 ちくせう、縦ロールさんめ。

 あ、でもそれならシェラさんのベッドの上でぐーたらしてても……。


 (マスターを枷無しで放置するのが問題と判断しての鳥籠でしょうし、何もなしに部屋に放置はまずないかと)


 ちくせうっ!! 現実さんなんて大っ嫌いだ!

 …まぁ信用されてないのは自業自得なんだけども。


 (自覚があるようで何よりです)


 フォローどころか追い討ち、それがルカクオリティ。

 そしてここで会話を続けたり無言になったりしようものなら追撃が来るまでがデフォ、つまり話題変換が吉と見た。

 と、ゆー訳でルカさんや、この唐突に付与された不名誉極まりない称号をゴミ箱にポイする方法を教えてください。


 (ありませんよ?)


 …なんですと?


 (複数の称号があれば設定の変更も可能ですが、現状マスターは盗兎以外の称号を持っていませんから不可です)


 え、なに? じゃあこの不名誉極まりない称号のままでいなきゃいけないワケ、我?


 (上位水霊の鱗に厨房の食材に書庫の本、どう贔屓目に見ても盗人そのものですよね?)


 異議ありっ、厨房と書庫はさておき上位水霊の逆鱗(だきまくら)はわざとじゃないもん、我悪くないもんっ!!


 (経緯がどうであれ今現在マスターがそれを持っている、という事実がすべてかと。

  実際(くだん)の上位水霊はマスターを血眼になって探していますし)


 我は悪くねぇっ! 我は悪くねぇっ!!

 ってちょっと待って、上位の精霊ってその辺うろうろしていい存在なの?

 運悪くエンカウントした誰かさんが天に召されちゃいました♪ とか寝覚めが悪いってレベルじゃねーですだよ?


 (あれだけの力を持った精霊なら姿を変えるくらいは訳ありませんから問題はないかと。

  実際彼女も人型をとってマスターを探していますし)


 何それ怖い、我どんだけ恨まれてんのさ。


 (鑑定の説明文を読めばそれがどれだけ重要な代物なのか理解できるのでは?)


 デスヨネー。

 うぅ、土下寝したら許してくれないかしら…?


 (余計に怒らせて蜂の巣にされるかと)


 解せぬ。


 (解しなさい、それにその称号もそう捨てたものではありませんよ?)


 ドコガデスカ?


 (称号には称号効果というものがありまして、装備していると様々な恩恵が発生します)


 ほむ、ただの肩書きじゃない、と。

 けど所詮盗人だしなぁ、大して期待できなさそうな気ががが。

 とりあえず謎ボードさんかもーん。



{称号『盗兎(ぬすっと)』:

 称号『盗人』の亜形。 装備者に気配察知、気配遮断、無音移動、宝物鑑定、罠看破のスキルを付与する。}



 ふぁっ!?

 何これ、おかしくない?


 (元々称号自体取得が難しいですから基本的に恩恵は大きいですよ)


 それにしてもいくらなんでも無茶苦茶じゃござーません、これ?

 てゆーか確かちみっこ皇女も称号持ってた気がするんだけど、ほんとに取得難しいの?


 (生まれ育った環境によって生来より付与されている称号もある、という事です。

  ただ、そういった生来の称号は得られる恩恵が限定的なのでそこまで有用ではありませんが。)


 ほみゅ、つまり生まれつき称号あるから凄いんだぞー強いんだぞー、っていう事はないのね。

 けど盗人、じゃない盗兎がこんなとんでも性能なのは正直納得がいかないとです。


 (称号『盗人』は一定以上の警備を持つ施設で連続して白金貨以上の価値を持つ財宝を盗み出す、という恐ろしく取得条件が厳しい称号ですよ?

  ちなみに下位の称号にコソドロ、泥棒、強盗、義賊があります)


 …えーっと、ここはお城だから最初の条件はふつーにクリアとして。

 厨房と書庫、で連続して云々は満たしてるとして、白金貨以上の価値を持つ財宝?


 (それぞれクイーンビーの蜂蜜とお姉様ですね、尤もお姉様に関しては金銭換算のし様がありませんが)


 …蜂蜜、ひと匙で大金貨一枚ダヨネ?


 (そうですね)


 で、大金貨十枚で白金貨ナンダヨネ?


 (そうなりますね)


 つまり、十匙分以上の蜂蜜が入ってたって事デスカ?


 (はい)


 一口……(お断りします)…ちくせう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ