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113:我とルカの『突撃!お城の晩ごはん』?


 うきゅぅ……。

 まさか、菜箸と、泡立て器が…融合進化する、なんて………グフッ。


 と、力尽きて倒れた我の身体がひょいと持ち上げられる(上へ参りま~す)


 「はいはい、遊んでいないでさっさと行動しますよ」


 いや、あの、我けっこーガチでばたんきゅ~寸前なんですけども、主にルカちゃんのお折檻のお陰で。

 ついでにさっきも言った通りお耳を二つ纏めて鷲掴みにされるのって微妙に痛いんですだよ~……って揺するなし、上下にシェイクするなしっ!

 あ゛ぁぁ゛あ゛あ゛ぁァああぁあ゛ぁあ゜あ゛~~~~っ!!?!?




  ~三分後~



 「はい、では活も入ったところでこれからの指針をお願いします」


 …活が入った所かマーラビ二歩手前のグロッキーDEばたんきゅ~なんですが?


 「文句を言える内は何も問題ないと判断します」


 もし文句が言えなかったら?


 「腑抜けなマスターに嘆きつつ涙を偲んで更に活を入れます?」


 やめてくださいしんでしまいます。


 「大丈夫です、ルシェル=ルュストがいる限りマスターにとって死は意味を為しませんから」


 生き地獄ですね分かりたくありません。

 ってゆーかとりあえず数分でいいんで時間くだちぃ、呼吸整えて精神落ち着けたいのでありまする。

 ぶっちゃけ本気と書いてめがっさと読むくらいまいぼでーは色々と限界なんです。


 「そこはガチと読みましょう、というツッコミはさておくとして。

  でしたらマスターはそのまま力尽きていて構いませんよ、その間にマスターの洗体をしますので」


 あ、それは割かし本気で嬉しい。

 とりあえず汗は収まったっぽいけども微妙に体毛がしっとりして汗くちゃいし。

 けどほんとに我ばたんきゅ~のくってり状態でいいの? 洗ってくれるならし易いようにポーズ付けるよ?


 「半端に力を入れられるより完全に脱力している方が楽なので結構です。 普通なら下手に脱力されるとそれだけ重くなりますがマスターの場合元がリンゴ一個分程度の重みしかありませんしね」


 …剥いちゃや~よ?


 「マスターの場合剃るか毟るでは?」


 やめろください、ルカが言うと洒落にならんとですよ。


 「100%本気ですが?」


 余計悪いわっ。




 と、ゆーワケで耳鷲掴み改め首ねっこ摘ままれてシェラさんの部屋備え付けのバスルームにてぼでーうぉっしんぐ。

 まさかのルカちゃんさん、シェラさんや兎耳っ娘以上のテクニシャンで気付けば我の全身がつやぴかのふわっふわに。

 おまけに仕上げに施してくれたマッサージのお陰で体力レッドゾーンからも無事脱出、我生キ返レリッ!


 「…生き返ろうが黄泉還ろうが知った事ではありませんが何故マッサージが終わった今も私のふとももの上に寝そべっているんですか?」


 だって寝心地良くて離れたくないんだもん。

 くるしうないぞよ?


 「首をきゅっと捻られて苦しくなるのとさっさと起きるの、どちらがいいですか?」


 くるしいのはいやぞよ?

 と、言いつつ名残惜しいけどルカのふとももから撤退。 ……べ、別に脅しに屈した訳じゃないんだからねっ。


 「はいはい。 それで、これからどうしますか?」


 ルカ、反応が冷たいお。。。

 耳をへにょりら~と垂らしてしょんぼり具合を全身で表現しつつちらっ。


 ………バリカン片手に笑顔でこっち見てルーーーッ!!?


 「で、これからどうしますか?」


 先ずは食料、次に周辺の詳細な地図っぽいもの。

 後は金目のものとか何かの時に使えるかもだからゲットしときたいけど欲をかいて戦争に巻き込まれるとか御免蒙るので状況を見ながら高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変にたいおーしたいと思いますっ。


 「やればできるなら、最初からやりましょうね?」


 いえすまむっ!

 …びしっと敬礼したら何故か盛大に溜息を吐かれた件。

 解せぬ。




 ■□■□




 不気味な程に静寂が支配する人気(ひとけ)のない城内をてってけぴょこぴょこ走ること暫く。

 やって来ましたグリーンアフロクリーチャーと遭遇した厨房っ。

 大丈夫とは思うけども万が一を考えて抜き足差し足忍びあ~しでお邪魔したいと思いまする。

 右よ~し、左よ~し、上よ~し、下よ~し、前方よ~し、後方……


 「さっさと入りなさい」


 くるりと振り返った先にはルカの足の先っぽがありまして。

 ゲシッと爪先で蹴られてダイナミック侵入する羽目に、ぐすん。

 どーしてルカちゃんってばそんなに乱暴ですかね、ちみっ子には優しく接するってゆー世界の法則を知らんのかねチミ。


 「マスターの内面を知れば誰だってこういう応対になります」


 純粋無垢なちみっ子を捕まえてとんでもない言い草である。

 我、訴訟も辞さない構えですよ?


 「寝言はルシェルの前でどうぞ」


 うわぁい辛辣~。

 しかもルシェルの前でとか死んでから言えってゆー事デスカはっはっはこんちくしょう。

 とはいえこれ以上問答をしてても時間を浪費してデンジャーメーターが増加した挙句言葉の刃にめっためたに切り刻まれるだけなので大人な我はおこちゃまなルカの暴言を笑って聞き流すのであった、まる。

 さてさて、それでは背後から感じる殺気を意識からないないしつつお宝を探すぞ~、おーっ!



 初手、蜂蜜の匂いのするお酒。

 すんすん鼻を鳴らして匂いを嗅いでいたらお酒の気配を嗅ぎつけたのかルカがやってきてそのまま自然な仕草で瓶を持ち上げなんか黒い靄みたいなのの中にポイしちゃいました。

 ルカってお酒好きなのかな? とかあの黒い靄っぽいのってルカ流の空間収納的なアレなのかしら? とか。

 そもそも我が見つけたものをポッケないないすんなしっ! とか言いたいこととか聞きたいことは山程あるんだけども。

 意識からポイしてた殺気的な意味で視線を合わせるのが怖いのでスルー。


 二手、スライスしたいろんな野菜で作った野菜チップスっぽいの。

 推定大根風味のを一枚ぽりぽりしてみたところふつーにおいしかったのでルカに没収される前に急いでバインダーさんに収納。

 興味はあるけどこの体で飲めるのか、とかそもそも我ってお酒嗜んでたのかしら? 的な疑問があるからお酒は別に没収されても問題ないけど食料は別。

 食べ物に関しては妥協しませんですよ、我は。


 三手、ドライフルーツやナッツが大量に詰め込まれた(かめ)

 タッチの差でルカの手に、ちくせう。


 四手、厨房奥にあった貯蔵室の天井から吊るされた大量のウィンナーと燻製肉。

 エアジャンプと空間転移をフル回転させて一つ残らず無事げっと。

 なんか背後から感じるプレッシャーに殺気だけでなく何してんだよこせオラ的なカツアゲオーラも混じり始めた気がするけど気にしたら負けです。



 そんなこんなでルカと二人厨房を荒らし回ること半時間、厨房からは食材が綺麗さっぱり消滅して、我の収納バインダーさんはページが十三枚も増えました。

 前回の反省も活かして水分(果実水)もありったけ収納したし、お皿やコップ、使うかは分からないけどもスプーンやフォーク、ナイフなどの食器類も目に付く端からゲットしたので多分困るような事はない、と思われ。

 念の為俎板と包丁、ザルやボウルなんかも確保済である。

 あれです、備えあれば嬉しいなです。

 …このお手々(前足)でどうやって使うのかわかんないけど。


 「で、次は地図でしたか?」


 なんだかんだ、仲良く厨房内を漁っている内に怒りが収まったのかルカが問い掛けてくる。

 食べ物や飲み物であっさり機嫌が直るとかチョロいな、とか思ったりシマセンデスヨ?

 我だっておいしいもの貰ったら上機嫌になるし、怒り状態って満足したら収まるもんだしねふつー。


 「単純にマスターの行動に呆れて馬鹿馬鹿しくなっただけです」


 我のどこに呆れる要素があったと言うのかねルカ君。


 「胡椒の袋を勢い良く開けて盛大に(むせ)てみたり、黒酢の香りを思い切り吸い込んで鼻を押さえて転げまわってみたり。

  挙句キャロットンガラを見つける度にラビソバットをかましたり(かめ)の中を覗きこんでそのまま落ちてみたりと、無様極まりない有様でしたが?」


 …ごめんなさい、土下寝するんでそれ以上言葉の刃で滅多切りして更にその傷口を抉りながら塩を擦り込むような真似は勘弁してくだちぃ。


 「指摘されて落ち込む程度には自覚があるようで何よりです」


 ちくせう、ドS従者め。


 「それで、話を戻しますが周辺の詳細な地図とやらの宛てはあるのですか?」


 うん、当時はそれどころじゃなかったから気にしてすらなかったんだけどもさ。

 金目美人さん(カミラ=トリュケシア)に連行されてなんか会議室みたいなところに行ったでしょ、我?


 「ああ、マスターが求婚(笑)されたあの時ですね」


 笑い事じゃないからね?

 シェラさんと金目美人さんの殺気にサンドイッチされてほぼ逝きかけてたんだからねっ!?


 …コホン、まぁそれはさておき。

 あの後さ、我ってば仲裁してくれたグリーンアフロなクリーチャーの腕の中に収容されてたでしょ?

 で、シェラさんとか金目美人さんとかに視線を向けるのが怖かったから我、視線を前方に固定させてたんだけどさ。

 改めて記憶と睨めっこしてみたら卓上に思いっきり広がってたのよね、なんかえらく精巧な地図が。


 「それを確保する訳ですか」


 正直今もまだ机の上にあるのかは怪しいけども、無事おうちに帰る為にも詳細な地図は是非とも欲しいのであります。


 「もし机の上になかった場合は?」


 運が悪かったと思って大人しく尻尾巻いてお城脱出?


 「了解です、では行きましょうか」


 我の運が未来への道を切り開けると信じてっ。


 「ご愛読ありがとうございました?」


 勝手に我の兎生(じんせい)終わらせるなしっ!?


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