登場人物紹介~おさらい編~
前作の振り返りをかねた主要キャラの人物紹介です。
※前作では描かれなかった補足的な説明が含まれています。
例)キャラの髪色、瞳の色など
柳生三厳
本編の主人公の28歳。男性。
職業は召喚士兼魔王。
レベルは92,000程度。
容姿の詳細は未だに不明。
魔王として5人の妃を娶っていることや、女装が似合うことから、容姿はそれなりに良い方だと思われる。
頭の回転が早く、戦闘時には作戦をたてたり、相手の弱点を探り当てたりと参謀的立ち回りをすることが多い。
そのせいもあってか基本的に戦闘は他力本願。
かつては仲間からヒモ呼ばわりされることもあったが、今では魔王として出るべきところではきっちり仕事をこなすようになっている。
しかし、やっぱり大抵のことは他人に任せてしまうめんどくさがりにはかわりない。
篩水流抜刀術の使い手で、もちろん武器は3本の刀。
右腰には雷属性の魔石を使用した黒く長い刀と、炎属性の魔石を使用した黒く短い刀。
左腰には新しく作り直した魔法を反射することのできる刀を挿している。
その他にもクナイや槍など、味方のスキルを吸収し様々な武器を使いこなす器用さを秘めている。
ベルウィリア
三厳の初めての召喚によって呼び出された元魔王。
現在は三厳の補佐官を務めている。
レベルは85,000程度。
最近では新しく建造された小さめの魔王城で生活をしているため、その姿を人間サイズに変化させている。
それでも身長は195センチと長身。
銀色の短髪もろとも全身を包むローブを羽織り、不気味な様相をしているが、素顔は齢3桁には似つかわない若々しいもの。
ただし魔王らしい威厳はなくなってしまっている。
武器は使わず魔法のみで戦う。
得意分野は暗黒魔法だが、それ以外にも移動魔法や防御魔法など、光属性の魔法以外は万能に使いこなせる後衛術士。
元魔王なだけはあって、純粋な戦闘力は新生魔王軍の中で最も高い。
犬
見ての通り、書いての通りの犬。
三厳が2度目の召喚で呼び出した雑種犬であり、それ以上でもそれ以下でもない。
愛玩動物であり、もちろん戦闘の役にはたたないので前作では登場することが少なかった。
名前は三厳に『コロ』とありきたりな命名をされている。
リリィ・エフ・シュリーンギア
三厳に3度目の召喚で呼び出されたエルフ族の少女──だったもの。
前作で幼少期にかけられた封印が解かれたこともあり、164センチの大人の女性へ変貌している。年齢は29歳。
ブロンドの長い髪に、透き通ったエメラルドグリーンの瞳。豊満な胸部と尖った耳が特徴的で、白いローブを羽織っている。
職業は賢者。
レベルは65,000程度。
得意魔法は炎属性。
その他にもベルウィリア同様に様々な魔法を使いこなせるが、唯一氷属性の魔法だけは使うことができない。
近接戦闘用にレイピアに似た小剣を所持しているが、魔法と比べるとおまけみたいなものである。
現在は三厳の側室として、新生魔王軍の一員となっている。
一番付き合いが長いだけはあってか三厳からの信頼は一番厚く、彼女自身も絶対的な忠誠を誓っているからか、三厳に対してはとても甘い。
ゼノウィリア
三厳から4枠目としての契約を受けた魔族。
元魔王ベルウィリアの子どもであり、前作終盤では性別が女だったことが明らかになった。年齢は16歳。
肩にかかる銀色の髪に、自然体でも目付きが悪く感じてしまうつり目。
トーンを落とした高めの声は、年齢と相まって変声期を迎えていない少年の声に聞こえる。
職業は魔剣闘士。
レベルは61,000程度。
武器は魔力によって精製した魔剣を主に使用するが、大蛇のようなモンスターと戦った際に使用した氷属性の魔石をはめ込んだ剣を普段から腰に挿している。
また魔法の扱いや、気配を消すことにも長けているため、状況に応じてそれを使い分けるオールラウンドな戦い方をする。
現在は三厳の正妻として新生魔王軍に所属。
女性は魔王の座を継げない掟のために男装を続けていたこともあり、女性らしい言動に悪戦苦闘をしている。
エリス・シュレイザー
三厳から5枠目としての契約を受けたシェイル族。
元の世界では貴族の娘であったが、それを感じさせないアホっぷりを発揮することが多い。年齢はリリィと同い年の29歳。
ショートカットの黒髪に、瞳の色も黒と異世界から来た冒険者の中では日本人に近い容姿をしている。
職業はパラディン。
レベルは52,000程度。
武器は突きに特化した、自分の身長ほどはあるランス。
それに半円状に展開した耐魔法仕様の防御陣を組み合わせ、前衛として戦う。
現在は三厳の側室として新生魔王軍に所属。
ライドラニース・エーゲンハルト
三厳から6枠目としての契約を受けた黒龍。
体長は5メートルほどとベルウィリア級の大きさがあり、羽を広げた横幅はそれよりも大きい。
ドラゴンにはレベルの概念がないのか、その強さを測る尺度はないが、ベルウィリアとの戦いでは距離さえ取っていればある程度互角の戦いができるだけの強さを持ち合わせている。
攻撃方法は口から吐き出す超高温の炎。
自分よりも明らかに弱い相手に対しては牙や爪を使い捕食することもある。
全身を覆う鱗は1年に1度に生え変わり、その度に頑丈なものになっていく。
その特性を活かして、三厳から武器や防具の素材として使われている。
現在は元々住んでいた雪山を離れ、息子のレイドラとともに新生魔王城の最上部を塒としている。
正成
三厳から7枠目としての契約を受けた元自称忍者の青年。19歳。
素顔を見られないように顔の大半は布に覆われているが、変化の術を使い美少女に変装している時はその限りではない。
職業は盗賊から念願の忍者へとなり、自称忍者と揶揄されることはなくなった。
しかし口癖なのか語尾に『ござる』とつけることが多く、仲間の半数近くからは名前でなく『ござる』と呼ばれることが多い。
レベルは52,000程度。
主にライドラの鱗で作ったクナイや手裏剣などを武器として戦うが、戦闘の幅は新生魔王軍の中でも特に広い。
まだまだ修行中の気配を絶つことによる透明化や、相手の動きを止める影縫いなど、自分より明らかに強い相手であっても意表をついて番狂わせを起こしてしまう、別の意味での強さを秘めている。
現在も三厳に遣える忍として隠密活動に精を出している。
ミリス・シュレイザー
三厳から8枠目としての契約を受けたシェイル族。
エリスの1歳上の姉で、貴族の娘なだけあってか高飛車な言動を時折見せる。
しかし、実はエリスとは異母姉妹らしく、髪の色は少し色素の抜けた青。
瞳も碧眼と、雰囲気やアホなところ以外はまったく姉妹らしさがない。
職業はパラディン。
レベルは53,000程度。
戦い方はほぼエリスと同じだが、冒険者としての経験が多い分、戦闘の幅はエリスよりも広い。
現在は三厳の側室として新生魔王軍に所属。
本人は「三厳なんて好きじゃないわよ」とよく否定をしているが、ツンデレであり、エリスに後押しされて今の立ち位置に収まることとなっている。
サシャ
三厳から9枠目としての契約を受けた少女。
140センチ前半の小柄な身体に、腰まで伸びた紫がかった黒髪と、それと同色の瞳。
頭に被った魔女を想像する帽子がトレードマーク。
職業は聖者。
レベルは45,000程度。
戦闘力は低く、回復呪文で仲間を癒す役割を担っている。
自身を守る防御魔法は強固で、それに加え気配を消すことに長けているため自己防衛の面では上位に顔を出す。
その他にも他人の心を読むことができ、それによって知りたくないことまで知ってしまうため人間不信に陥ったのか人見知りである。
もちろん言葉数も少ないが、何故か三厳にはなついていてたまに普通に喋り出すこともある。
現在は三厳の側室として新生魔王軍に所属。
しかしまだ14歳と幼すぎるため、妻というよりは妹として、三厳からいなされることが多い。
アクルセイド
三厳から10枠目としての契約を受けた剣士。
185センチの身長に、筋肉質のガタイ。
左目の傷を含めなくても顔がいかつく、髪、瞳、服装と全身が真っ赤なコーティングも相まって近寄りがたい雰囲気を醸し出しているが、根は優しく、見た目で損をするタイプ。
正成同様に自身の事を某というなどどこか古風な話し方をする。
職業は剣闘士。
レベルは56,000程度。
武器は両手にもった2本の剣と、まるで生きているように自在に動かせる宙に浮いた6本の剣。
現在は剣の道を極めるために修行の旅へ出ている。
バルハクルト
三厳から12枠目としての契約を受けた魔族。
穏健派の魔族で、第1貴族と呼ばれるベルウィリアの側近の1人。
レベルは72,000程度。
肉弾戦、魔術戦の両方を万能にこなし、普段は温厚だが戦闘になるととてつもない威圧感を放つ。
現在は三厳を新たな主と認め、ベルウィリアとともに裏方として支える役目を担っている。
エルトハルム・ディレイン
三厳から13枠目としての契約を受けた魔族。
急進派のリーダー的存在の魔族で、第2貴族と呼ばれるベルウィリアの側近の1人。
レベルは64,000程度。
主に大剣を使った接近戦を得意とするが、ダーティーな手段をも厭わない好戦的な魔族らしい魔族。
現在は正成の監視下に置かれたため、トラウマの再燃を恐れて新生魔王軍に所属している。
ウレーヌス
三厳から14枠目としての契約を受けた魔族。
急進派の魔族で、第3貴族と呼ばれるベルウィリアの側近の1人。
銀髪の美青年でナルシスト。
レベルは60,000程度。
派手な戦闘を好み、高威力の暗黒魔法を得意とする。
現在は正成の監視下に置かれ、新生魔王軍に所属している。
ヴァレリア
三厳から15枠目としての契約を受けた女魔族。
急進派の魔族で、第4貴族と呼ばれるベルウィリアの側近の1人。
普段は黒いマントに黒い2本の剣、そして黒い仮面とどす黒いオーラを出しているが、剣術に対するひたむきさだけは純粋なものを秘めている。
レベルは57,000程度。
剣聖と謳われる剣術の使い手で、その一撃は速く、そして重い。
現在はアクルセイドとともに剣術修行の旅に出ている。
エイル
三厳から16枠目としての契約を受けた女魔族。
穏健派の魔族で、第5貴族と呼ばれるベルウィリアの側近の1人。
レベルは54,000程度。
穏健派というよりは痛いことが嫌いで、決戦の際には前の試合を見て、敵前逃亡した。
その後バルハクルトに身柄を拘束され、性根を叩き直されたらしい。
現在は正成の監視下に置かれ、新生魔王軍に所属している。