童話詩人 まど・みちお
今からちょうど70年前に発表された、『ふしぎなポケット』という歌をご存じでしょうか?
ポケットをたたくとビスケットが2つになって、 もうひとつたたくとビスケットは3つ。
たたくたびに増えていく、そんな不思議なポケットがほしい・・・という歌ですね
この詩を書いたのは、まど・みちおさん。
『ぞうさん』や『一年生になったら』など、たくさんの童謡を子どもたちに届けてくれた詩人です
1994年には日本人として初めて国際アンデルセン賞作家賞を受賞しました。100歳を過ぎても創作を続け、生きる喜びや存在の不思議を素朴な言葉で表現し続けました。
{ビスケット〕は当時の子にとって高級なお菓子でした
そんな 前後の戦後食糧難時代、空腹だった子どもたちが「大好物のおやつをいつでもおなかいっぱい食べたい」という願いが込められているためと言われています
当時は、自分のポケットにビスケットを入れて、思いきりたたいて粉々にしてしまった子もいたようです。
甘い匂いがするビスケットの、苦い思い出かもしれませんね。
日本でビスケットが作られるようになったのは、江戸時代のこと。
長崎で西洋医学を学んでいた水戸藩の蘭学者が、オランダ人から作り方を教わり、保存食として広めるきっかけをつくった、と言われています。
当時の呼び名は、ポルトガル語の「ビスコイト」。
日持ちがするよう二度焼いて、カチカチに乾燥させたものだったためポケットを叩いても今のビスケットのように粉々にはならなかったでしょうね




