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腕の温もり
ティーナは、朦朧とする意識の中で、ルシアーノのことを思い出した。
ルシアーノの仏頂面も、ガラスを扱う手つきも、ロゼと一緒に笑ったことも、ルシアーノの作ったガラスの天馬のことも思い出した。
また、会いたいとティーナは思う。
意識が飛びかけたとき、ドアがきしむ音がして、清浄な空気が通り抜けていった。
「ティーナ!」
ルシアーノが、ティーナの身体を抱きしめた。
「(あぁ、また会えた、、、これは夢?)」
「ルシアーノさん、、、、」
ティーナはルシアーノの胸に抱かれると、そのまま気を失った。




