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鍵
レイチェルは、薄暗い地下の階段を降り、ティーナを部屋へと案内する。
ティーナがドアを開けると、かび臭い匂いがただよってきた。
もうボロボロの木の板や、使われなくなったベッドなどが置いてある狭い部屋だ。
「?あの、レイチェルさん、ここは?」
と、ティーナが振り向くと、もうレイチェルの姿はなかった。
ガチャン!
とドアの向こうで音が立てられる。
「えっ?レイチェルさん?レイチェルさん!」
ティーナがドアノブを回してみても、びくともしない。レイチェルが鍵をかけてしまったのだ。
ティーナは何度かドアノブを回してみたが、全く開く気配がない。
しばらく奮闘するが、結果は同じだ。
それに加えて、かび臭い匂いと、しばらく何も飲んでいないせいでティーナの意識がくらくらとしてくる。
「ルシアーノさん、、、」
と、ティーナは呟いて、ドアに身体を預けて動かなくなった。




