椿と渚④
すると……
(椿)
ふふふっ、行こう渚。
スタンピドを阻止する為に最後の手段をとるわ。
(渚)
はぁ……またとんでもない事を言い出したよ。
(隊長:男装)
とりあえず聞く、何するんだ?
(椿)
スタンピッドの起動儀式場に向かうのよ。
魔王の野望を打ち砕く事が我々の務めなのだから。
(隊長:男装)
今、その準備をしてるから、ちょっと待とうか。
(椿)
渚をスタンピートから止めれば、私達は英雄扱いされるだろうし、称号やスキルも手に入るかもしれないわ。
(渚)
ボクをスタンピートから止める?
ってか、英雄扱いされたいん?
スキルって、たくさん持ってるやん。
まぁ、称号はまだ無いけど……
(椿)
渚、もしスタンピッドを阻止できれば、称号や新しいスキルなどが手に入ると思うの。
ふふふっ、称号と同じようにスキルにもレアリティがあると、良い事ずくめだと思うじゃない?
(渚)
えーっと、調べた限りでは、スキルは全て持っています。
それ以上は存在しません。
称号って、ドラゴン倒したから"ドラゴンスレイヤー"みたいなやつ?
(椿)
ふふふっ、やっぱりスタンピートを阻止するという大功を上げれば、特別な称号が授けられると思うわよ。
(渚)
それは皆んなでやろうね。
(椿)
渚をスタンピートから止める事ができれば、私達は英雄として見られるだろうし、称号や新しいスキルも手に入れられるかもしれないわ。
ふふふっ♡
(渚)
言ってる意味が分かんねぇ〜よ!
それに英雄には皆んなでなろうな。
それとスキルは全て持ってるって(ため息)
(椿)
渚、スタンピートを止めるのは、私達二人だけで充分だよ。
うふふっ♡英雄になれるのね(ニヤッ)
(渚)
だから皆んなでスタンピートを止めて英雄になるんです!分かった?
(椿)
渚、スタンピートを阻止したら、英雄になれるわ。
ふふふっ♡この世界で思う存分に生きていけるわ。
(渚)
まぁ、英雄になれるでしょうね。
思う存分って、魔王かよ(ため息)
(椿)
ふふふっ、渚、スタンピドを止めるとなると、儀式を行う者を捕まえるしかないわ。
うん、そうすればスタンピドの真実に辿り着くかもしれないわね。
(渚)
だから、それらしき人を捕まえたよね、尋問したよね。
スタンピートの真実って、魔王の野望、邪神降臨でしょ。
まぁ、裏がある可能性はあるけどね。
で、それを今から皆んなでしに行くの、分かった?
(椿)
渚、スタンピドを止める上で最も重要な手段は、スタンピドを引き起こす儀式を阻止することだ。
うふふっ♡他の者達より早く到達していれば、良い結果が手に入るわ。
(渚)
ちょっと一回黙ろうか、寝てください。
【スリープ】
(椿)
渚、何してるの?
(渚)
効かない?嘘でしょ?
あっ、そうか、同じ転移者だから耐性があるんか……(ため息)
(椿)
ふふふっ♡渚、スタンピドを止めるためにはすぐに始める必要があるわ。
時間を無駄にしている場合ではありません。
(渚)
隊長、一回殺っちゃって良いですか?(ため息)
(隊長:男装)
そうだなと良いたいが、やめとけ(ため息)
(椿)
何を言い出すの、渚!?
(渚)
いや、あまりの暴走についていけないから、眠ってもらおうかなと、永遠に(ため息)
(椿)
渚、スタンピートを起こさないように儀式を阻止する事が私達の使命なの。
(渚)
だからそう言ってますよね?で、それは皆んなの使命ですよね!
(椿)
渚、スタンピッドを止めるには時間が足りないのよ。
一刻も早く動かさなければならないわ。
(渚)
人の話、聞いちゃいねぇ〜!!(涙)
(椿)
渚、スタンピートを止めに行かなければ、多くの人が犠牲になってしまうのよ。
(渚)
ちょっと黙っててもらえません?
(椿)
渚、スタンピドを止める為には最短経路を選ぶ必要があるのよ。
他の者達よりも先に到着し、手を打つのが最善の手よ。
(渚)
どうしても抜け駆けしたいんですね。
"集団行動"とか"協調性"って習いませんでした?(ため息)
(椿)
ふふふっ、スタンピドを止めるには、個人の能力がものを言うのよ。
渚、あなたはスタンピドを防げると信じてるわ。
(渚)
信じてるなら、言う事、聞こうか(ため息)
(椿)
渚、スタンピートを止めに行くわよ。
他の者達よりも先に到着し、手を打つのが最善の手よ。
(渚)
行くのやめる。
皆んなに迷惑かけるから。
(隊長:男装)
いや、それは困る、皆んなと行ってくれ。
(渚)
この暴走娘は迷惑をかけると思いますよ。
人の言う事、聞かないんですから(ため息)
(椿)
渚、スタンピドを止める為には最短経路を選ぶ必要があるのよ。
他の者達よりも先に到着し、手を打つのが最善の手よ。
(渚)
さっきから同じ事ばかり言ってるよ(ため息)
(椿)
渚、スタンピートを止めに行きましょう、私達ならできるわ。
(渚)
分かったから、皆んなで行きましょう。
(椿)
渚、スタンピートを止める為には、我々の行動の速さが鍵なのよ。
(渚)
はいはい、準備できたみたいです。
皆んなで行きましょうね(ため息)
(椿)
うむ、準備は整っているわね。
渚、スタンピドを止めに行きましょう。
(渚)
はいはい、お姉様。
隊長、なんかすいません(ため息)
(隊長:男装)
いや、良い、というか、色々大変だな(優しい目)
(椿)
渚、スタンピドを防ぐ為に必要な手順を教えるわ。
儀式を阻止し、スタンピドを止めるには、まずスタンピドを発生させる源となっている邪神を封印する必要があるわ。
(渚)
完全に自分の世界に浸ってますね(ため息)
(隊長:男装)
あゝ、完全にぶっ飛んでるな(ため息)
(椿)
渚、スタンピドを止めるには、邪神の力が必要になるの。
邪神を封印すればスタンピドを止める事ができるわ。
(渚)
自分の言ってる事が矛盾している事すら気づいてねぇ〜(ため息)
(隊長:男装)
ダメだな、こりゃ(ため息)
(椿)
渚、スタンピートを止めるには、邪神を封印するのが最も有効な手段なの。
我々が邪神と直接戦っても勝負はつかないから。
(渚)
はいはい、そうですね。
皆んなそう思ってます。
(椿)
渚、スタンピートを止めるには、まずスタンピートを引き起こす源となっている邪神を封印する必要がありますの。
スタンピートが発生した場合、邪神が封印されている場所に向かわなければなりませんわ。
(渚)
言ってる事が矛盾してますって。
で、その口調、お貴族様かなんかですか(ため息)
(隊長:男装)
いや、矛盾してないぞ、渚。
(渚)
えっ?
(隊長:男装)
いや、矛盾してるか?いや……えっ?……
(渚)
もう分かんねぇ〜(涙)
(隊長:男装)
止めるには、邪神を封印。
発生したら、封印場合に向かう?あれ??
(渚)
儀式が封印場所ですよね?
で、止めるには封印だから、今から向かう場所ですよね?
って事は、発生しても封印場所に居ますよね?違うかな?
(隊長:男装)
えーっと……そう……だな、そうなるな、それで合ってるぞ。
(椿)
渚、スタンピートを止めるには、邪神を封印するのが最も有効な手段なの。
我々が邪神と直接戦っても勝負はつかないから。
(渚)
それ、さっき聞きました(ため息)
(椿)
渚、スタンピートを防ぐ為に邪神を封印しに行かなければ、我々は何千何万の犠牲者を出してしまうの。
それだけは避けなくては。
(渚)
それと似た事も聞きました。
いい加減、自分の世界から帰って来てくれませんかね。
今から突撃ですよ、死にますよ(ため息)
(椿)
渚、スタンピドを止める事に突撃と言うのね。
スタンピドを引き起こす邪神を狙い撃ちするのが良い手段だと思うわ。
(渚)
皆んなそう思ってます。
今から封印です。
(椿)
ふふふっ♡スタンピートを止めに行くのね。
(渚)
もう現場に着いています(ため息)
(椿)
渚、スタンピッドを止める為の必要な手段をもう一度説明しよう。
封印の儀式を……
(渚)
分かってます。
もう何回目ですか?ボケてるんですか?(ため息)
(椿)
渚、スタンピッドを止める為には……
(渚)
ぬがああぁぁぁっ!!
今から封印しますから、黙っててください!
(椿)
ふふふっ、渚、邪神を封印するには、その前段階を……
(渚)
踏みました、封印できました。
(椿)
渚、スタンピートを止めたの?!
(渚)
止めました、皆んなの力で。
(椿)
ふふふっ♡渚。
スタンピートを止めたね。
うん、我々の勝利だよ。
(渚)
アンタ、邪魔しかしてないよね(ため息)
(椿)
渚、スタンピートを止めたから、私達はヒーローね!
ふふっ、これからどう生きていこうかしら(輝く目)
(渚)
普通に生きていけば良いと思うよ(ため息)
(椿)
渚をスタンピートが守れたから、特権や賞賛はもらえないのではなく、新しいスキルや称号が手に入るかもしれないわ、ふふふっ♡
(渚)
もはや言ってる事が意味不明。
頭、湧いてるな(ため息)
(隊長:男装)
渚、お前、大変だな(温かい目)
(椿)
渚、スタンピドを止められた功績は大きいわ。
ふふふっ♡何かご褒美が与えられるに違いないわ。
(渚)
欲だけは一人前以上ですね(ため息)
(椿)
渚、スタンピートを止め、邪神を倒した功績は並大抵じゃないわ!
称号や報酬は当然もらえるでしょう。
(渚)
自分で言うか……
で、邪神は封印な。
(椿)
渚、スタンピッドを阻止した功績には相当な価値が認められるわ。
褒美も当然用意される事でしょう。
(渚)
はいはい、分かった、分かった(ため息)
(椿)
渚、スタンピートを止められたんだから、褒美をもらおう。
(渚)
はいはい、催促するのはやめようね。
(椿)
ふふふっ♡渚、褒美をもらった後、今回はもっと高い報酬を得る為に旅をしようかしら。
(渚)
まだもらってないのに、もうその先を考えてるの?!
まぁ、旅するのは良いかもね。
この世界、見て回りたいし。
(椿)
渚、スタンピッドを阻止した功績が認められれば、高い報酬が得られるはずよ。
それをお金に換えて旅しない?
(渚)
そうしようか。
(椿)
ふふふっ♡渚、報酬を手に入れたら、旅に出よう。
(渚)
そうだね。
(椿)
渚、褒美を受け取りに行きましょう。
早くしないと他の人に横取りされちゃうわ。
(渚)
いや、いくらなんでもそれは無いから。
(椿)
ほら、行くわよ。
(渚)
はいはい。
椿と渚はとある施設に着いた。
(椿)
ふふふっ♡着いたわね。
ここが褒美をもらえる施設だわ。
(渚)
姉さん、普通にギルドですが……
(椿)
えぇぇぇっ!!!
スタンピートを防いだ勇者は偉大なり。
褒賞として、称号と多額の報酬を受け取らなければならないのに……
(渚)
いや、冒険者ですからね、これが普通だと思いますよ。
称号は……普通に冒険者カードに記載されるんじゃない?
(椿)
ふふふっ♡スタンピートを止めた功績を讃えて、冒険者ランクを上げてくれと伝えたわ。
(渚)
そんな事、言わなくても、皆んなそうなりますって。
もう、姉さんは……(ため息)
(椿)
渚、スタンピートを止めた冒険者のランクはBね。
ふふふっ♡報酬は200万ゴールド支給だそうよ。
(渚)
そうなんだ、たくさん貰えるんだね。
ランクはBか……いや、金ランクとかあったのどうなるの?
(椿)
ふふふっ♡スタンピートを止めただけでもBランクとは凄いわね。
報酬の200万ゴールドも素晴らしいわ。
(渚)
いや、人の話、聞こうか(ため息)
(椿)
褒美として冒険者ランクがBになり、200万ゴールドを得たんだ。
渚がスタンピートを止めたおかげよ。
(渚)
おーい、人の話を聞いてくれるかな?(ため息)
(椿)
褒美として、スタンピッドを防いだこで200万ゴールドを得られたわ。
(渚)
それ、さっき、聞きました。
(椿)
渚、このお金、どこにしまうの。
うーん、安全な金庫に預けとかないと。
(渚)
旅をしないならギルドだけど、旅をするんだからボクの"ストレージ"にしまっておくよ。
(椿)
便利な魔法、持っているわね。
でも、あまり使い過ぎないように気をつけてないとね。
(渚)
そうだね、路銀が尽きたらシャレにならないからね。
渚は報酬の200万ゴールドを"ストレージ"に収納した。
(椿)
次の目的地はどこにしようかしら。
(渚)
どこでも良いんじゃない?まずはこの国を見て回ろうよ。
(椿)
そうねぇ。
報酬も貰ったし、この国を見て回ろうか。
(渚)
うん、そうしよう。
(椿)
ふふふっ♡じゃあ、早速出かけましょう。
そう言うと、椿と渚は旅支度を済ませ、王都を出発した。