前置きに熱々おでんの話でも
まず、あなたは人ですか?
楽しい時に笑い、悲しい時に泣ける。そういう……『人』ですか。
きっと人ならば、笑うと思うんです。
目の前に大好きなおでんの具があって、それをハフハフして食べる。
こんな文字の並びでも。
……でも人になれないときには、なんにも響かないと思うんです(私の言葉が響かないなんて人じゃなーい!)
じゃあ、詩ならば。
ちょっとこっちが頭捻って洒落た言い方すれば少しは笑えるんじゃないかなって思うんです。
例えば、こんな詩。
アチアチおでん
大好きたまご一口で
やっぱ無理
ぽこーん大発射!
どうですか。笑えましたか。
いや、笑え?
あなたの不幸とかしんどいことを抱える覚悟なんて端から無いからな。だからこっちは、私が面白いと思える詩を書いていく。
くだらない、そんな乾いた笑いでもいいよ。
絶対に笑わないってのもアリだ。そうやって意地張ってれば良いんだ。緊張の糸なんて伸び切ったらいつか切れる。その時に思いっきり笑えたら良いね。
真剣なのも結構。
適当に生きてる私からすれば、どうしてそんなに自分を追い詰めるのか分からないなぁ……と思うこともある。
私は決してあなたの不幸話に引っ張られはしない。
私がやりたいことは、文字を使ってくだらないことを発信し、くだらない感情を量産することである。
たぶん。そういうゆる~い感情は、やがて疲れた心をおでんの出汁を飲んだときみたいに癒してくれるから。
あ、「体の芯に染みる」ってことね。
くだらない人間はここに居るよ。でも、一生懸命生きてる。その中でゆるく生きたいと思ってるよ。
ところでさ。
みんなの好きなおでんの具ってなんなの。私は昆布巻と大根。牛すじは苦手。コンビニの牛すじ枠の横にある大根が好き。出汁しゅんでて良いよね。
……笑えてる?
(詩にするね!)
牛すじの浮かぶ出汁
うまそうな匂い誘われて
大根と昆布巻、オマケにロールキャベツ
ついでにしらたき指さして
されど、牛すじ買わず
あ、だし巻きもください
買い物は楽しいものだ。特に食べ物のことになると、笑顔になる確率が高い。
人は何かを食べないと生きていけない。だから食べ物の話をすると活き活きする人が多くなるのは当たり前だ。
悲しい時に、大きなおむすびと卵焼きを作って全力で食べる。ウィンナーも2袋食べることもあるかもしれない。
でもそれでは太ってしまう。
手っ取り早く笑える面白いことはないものか。その答えは知ってる。
人と話すこと。人に悩みを打ち明けること。人の役に立つこと。人から必要とされること……。
不満なんて、世界中の人が持ってる。幸せそうな人にもきっとある。でも、そんな人たちにも『笑えるエピソード』は有るはず。
それが実際に面白いと思われるかは分からないけど、誰かに話したくなるエピソードがあるって素敵だ。
更にその出来事を『詩』にして洒落た言い回しにすること。これを私は粋だと思っている。
さっきも言ったが、私は誰かの不幸を知ったかする事は出来ない。あくまでも憶測で相槌を討つしか出来ないのだ。
ただ、日常で面白いことを見つけたら。
その時は。あなたがいろんな角度から笑えるような作品を書きたい。