表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

白い揺りかご

奇病患者達は、「白い揺りかご」と呼ばれる病棟に収容される。そこで、ドクターとシスターは、子供たちを看病する。治療はしない。患者の奇病に適応する薬を投与し、進行を遅らせることしか出来ないのだ。

 真弥ノ島(まこのしま)。それは、二百人程の小さな島。ここの揺りかごには、十五人程の患者が収容されている。

現在いるドクターシスターは…なんとたった二人。

二人だけじゃ到底足りず、ドクターシスター二人を募集しているとの事だった。

 胸が高ぶる。反面、不安も勿論あった。ドクターに相応しくないと言われていた俺が、奇病患者に寄り添えるだろうか。逃げ出したりなどしないだろうか。…けれど、心に決めた事がある。

「闇斗の思いを、俺が継ぐ。立派なドクターとして、奇病患者の父として。」

合否確認日、あいつに言おうとしていた言葉だ。

これからは、この決意を胸にドクターを務めるつもりだ。




移動当日、その日は雲ひとつない快晴だった。空気が澄んでいて、何もかも美しく見えた。島にある揺りかご。それは今日の天気よりも、白くて美しいと聞く。

「あっ!金城さん!おはようございます!」

甲高い声が耳を貫く。そこには、シスター煤木がいた。

「おはようございます、シスター煤木。」

「今日から初勤務ですね。昨日から緊張で、眠れなかったです…。」

「俺も、です。」

奇病。子供。死。これから、俺のドクターとしての物語が始まる。

すみません、次回からドクターとしての仕事を展開します…


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ