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7.薬屋少女のパーティー

不定期投稿で申し訳ありませんどうにか頑張ります(;_;)。楽しんでください!

リリアとマリアの中で戦とはパーティーのことである。パトラに言われた通り、月に一回は戦に招待されている。

リリアはマナーや作法は、ゼロから覚えることになったが、マリアが全体的にサポートしてくれた甲斐があってか、そこらのご令嬢程度にはなっている。


◇倒れた二日後◇


「ドレスはどうしますか?」

「そうね、水色のシンプルなドレスにしようかしら。」


実際今、戦への準備をしている。


「承知しました。いいですか。カップは音を鳴らさずに。背筋を伸ばして、常に笑顔ですよ。」

「分かっているわよ。もうかれこれ4回目の戦で3勝0敗よヘマはしない。絶対に勝ってくるわ。」


マナーのおさらいをしているうちに、ドレスは着終わっている。首まで襟があり、控えめなデザインのドレスを身にまとっているリリアは国王の娘としての品格があった。


「さて、いきますよ。毎回のことですが、歩きで、会場まで。」

「しょうがないのよ。どっかのクソじじいが馬車を用意してくれないものね。」

「っぷ……ふふっ…お嬢様……そのような………お言葉は…あまり使わない方が…ふふふ」

「めっちゃ笑うじゃないの……ふふっ」


そう言い合いながら、家を出てパーティー会場へ歩いて行く。


(パーティー会場までかなりあるから、かなり疲れるのよねぇ……あら?)

そんなことを考えていると、そばにある噴水の裏から子供の泣き声が聞こえる。


「マリア。ちょっと待っててくれる?」

「え?まぁいいですけど、どうかしたんですか?」

「いや、子供の泣き声が聞こえて。」

「わぁああんっ!ひっく、おかぁさぁん!」


裏をチラリと見ると女の子が泣きながら、叫んでいる。どうやら迷子のようだ。周りの人たちは哀れみの表情を浮かべてはいるが助ける様子は無いようである。


「お嬢さん?どうしたのかしら、よかったら話してくれる?私リリアって言うの。」

「ひっく…私シェトっていって、…お、お母さんがいなくなっちゃって。お買い物に来てて、ここがどこか分からなくて…」


「そうなんだ。お買い物に行ったお店の名前は覚えてる?」

「えっと、ネチュラミアっていうお店だと……思う…」

「あ、そこなら……もう大丈夫よ。一緒にお母さんのところに行こう?」

「うん!」


リリアと話しているうちにシェトはすっかり、涙が止まっていた。


「お嬢様、パーティーに遅れてしまいます。私がシェト様をお母様のところまで受け渡しましょうか?」

「いえ。私も送るわ。シェトちゃんがお母さんのところに行けるまで。そばにいる。だって、マリアったら私以外に無愛想じゃない。シェトちゃんが寂しくなっちゃうわ。」


マリアは、一瞬顔を顰めたが、すぐに諦めたような表情でため息をついた。


「はぁ~、分かりました。」

「ありがとう!じゃあシェトちゃんいきましょうか。」

「はい!」


(そういえば、倒れる前に会った青年は誰だったのかしら。マリアに聞いて見ようかしら。)


ネチュラミアとは、リリアたちがいた場所の近くにある、洋服屋である。シェトは安心しきった状態でリリアと手を繋いでいる。


「マリ………!」

「シェト!!」

「あ。お母さん!!」


お母さんといわれている人を見つけると、リリアの手を離し、母の所へ一直線に歩いて行く。


「ありがとうございます。うちの娘を届けてくださって。」


シェトの母は、丁寧にお辞儀をしている


「そ、そんな!頭を上げてください!シェトちゃんが店の名前を覚えていてくれていたからであって、私のお陰では。」

「いえいえ、それでも何かお礼を。」

「すいません、急ぎの用事がありまして、お気持ちだけいただきます。」


後ろからマリアが言うと、残念そうな顔をしながら渋々うなずいてくれた。踵を翻して会場に行こうとすると後ろから声が聞こえた。


「リリアちゃんバイバイ!」

「ふふっ。ええ、ばいばい。」


軽く手を振って足を速める。


「遅刻確定ですが、行くんですか?」

「なんかそれ、不戦敗みたいでいやじゃない。」

「お嬢様らしいですね。」


◆◇◆


歩いてから五分ほどたったところで、会場についた。警備と受付の人に謝ってから、会場の扉を開けると、遅れてきたせいか化け物を見るような目を向けられている。丁寧に一礼をしてから端に行き壁の花になる。


(多少の勘違いは悪い人たちじゃないから、分かってくれる………はず。でも問題は…………)


「リリアさん!」



(あぁ。やっぱりきた。まぁこの人にとってはパーティーに遅れてきたなんて。話のネタにするしかないものね。()()()。)


「こんにちは!リリアさんがパーティーに遅れてくるなんてぇ、珍しいですね…………ふふっ、どぉしたんですかぁ?」


弱みを一度見せてしまったら、パトラにとっては袋の鼠だ。背筋も凍る笑い方で質問をしてくる


「こんにちわ、スノウ・クロック公爵令嬢。遅れてしまって申し訳ありません。先程、迷子になっている子供を見つけて助けていましたの。」


ひるまず、事実を述べる。パトラは自分の唇を少し噛んだ。


「でもぉ、証拠がないですよねぇ、全部嘘で実は寝坊しただけ何じゃないですかぁ?」


けして寝坊をしたわけではない。だが証拠がないのは事実である。


「それはっ………」

「ほらぁやっぱり……」



「じゃあ証拠があれば良いんすか?」

「は?」


次の瞬間リリアの上に大きな陰が現れた。

急に文字多くなりました。(・_・)

公爵令嬢の使い方あってるんでしょうか……


★★★★★、ブクマ、レビュー、お願いします。やる気UPになります。

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