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32.大集合

「ん…………あれ、ここ私の部屋?」

「あ。お嬢様!起きましたか!!一日中、目を覚まさなくて、良かったです……」


目が覚めて一番最初に声をかけてくれたのはマリアだった。

パトラに首を絞められて意識を失った後。、どうなったのだろうか。

いつのと同じ天井だが、一つだけ違うことがあった。


「記憶が戻ってる………」

「え……え゛!!!?ほんとですか?」


お互いにビックリしながら、記憶の確認をすることにした。


「お嬢様が、カク様とご婚約なさった日はいつですか?」


「五歳のとき……じゃない?」


「それでは……お嬢様の母、ジェリア様の亡くなった日は………」


「……十歳の八月頃……ね。」


「正解です………申し訳ありません。このような質問を、」


「いいのよ。しっかりと受け止めたいの。」


マリアは目に涙をためながら喜んでいる。


「そういえばマリア、私が気を失った後なにがあった?」

「それについてはとりあえずカク様達が集まってから話しましょう。多分すぐ来るので」


カランカラン ベルの音が鳴る。


「ほらきた。はーい。今開けます!」


やがてドタドタと廊下が騒がしくなり、扉が勢いよく開いた。


「リリア!大丈夫か!?」

「うん。大丈夫だよ。カク。」


カクの隣には従者のスピンもいるが、リリアが目を覚ましたことがすぐ分かる自分の主人のことが気持ち悪いを通り越して、信じられないといった顔をしている。そして小声で「おまえマジかよ」と言った。


「良かった……心配したから。」

「えへへ……ごめんなさい…」


と言って笑うカク。久々でも無いのに少しドキッとしてしまう。


「はい。じゃあ全員そろっ……」

「ちょっとちょっと。俺のこと忘れてない?」

「あの………私が居ないと説明できないと思います…」


マリアが話し始めようとしたときに、ドアと窓から入ってきたのはローレとレオだった。


「いや。ローレさんはともかく、レオはどこから入ってきてるの!?」


とリリアがツッコミを入れるとレオはまぁまぁと言いながら入ってきた方法を話す。


「いやぁ。窓の鍵は開いてたから、入って良いのかなと。」

「よくないでしょ!?ところでローレさんは、どうやって?鍵はしてあったと思うんだけど。」

「あ。それはレオ様がピッキングで。」


とローレさんがそう言うとマリアは周りにバレない程度に小さくため息をついた。


「はいじゃあ。今度こそ全員そろいましたね?」

「えぇ。そろってるわ。」

「分かりましたじゃあ。昨日、あった出来事をまとめてしまいましょうか。」

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