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3.流れる星に願いを

目を開けると、そこには見覚えのある天井。ゆっくり起きあがると、ズキズキと頭に鈍い痛みが走る。


「お嬢様、お目覚めになられましたか。どこか痛いところはありますでしょうか?」

「マリア、ええ大丈夫。少し頭痛がするだけだから。」

「それは大丈夫と言わないんです。薬をお持ちしますから寝ててください。」


心配そうな顔をしている彼女は、マリア・レオナドール。リリアの待女である。なぜしがない薬屋をやっているリリアに侍女がいるのかという話は後ほどしよう。部屋からマリアが出て行くと。リリアは溜め息をつく。


(心配を掛けちゃったかしら。ん?てか待って何で部屋にいるの?私、川にいったわよね、えっと男の人と会ってめまいがしてそこから記憶がない。家まで送ってくれたのか……え!?あの人に住所おしえてないよね、まさか……………ストーカー!?いやそれはないな、多分…………)


ベットから立ちあがり、窓を開く。涼しい風が先にかけて青く光る黒髪に当たって、美しくなびく。寝てる間にずいぶんと時間か立ったようだ。夜空には宝石のように星が瞬いて月が綺麗に見える。ふと扉のノックがなる。


「入っていいですよ。」

「失礼します。お薬をお持ちいたしました。」

「ありがと。今飲むね。」

「お嬢様、言葉遣い。」


厳しめの声で注意される。


「あ。ごめんなさいね。ずっと店にいたから癖で話してしまうのですわ。」


丁寧な言葉で反省の声を返す。視線を窓に戻すと流れ星が流れた。


(あら。…………記憶が早く戻りますように)


そう。実は彼女、記憶喪失中だったのである。しかもこの国の姫であり長女である。では何故その長女がここに居るのかというと。話は三ヶ月前になる。

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